災害用伝言ダイヤルやマイ避難カード。阪神淡路大震災から始まった災害対策。 

災害用伝言ダイヤル

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

1995年1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。マグニチュード7.3、震度7を記録して、多くの被害が出ました。

あれから29年。その間に色んな災害対策の取り組みが進んでいることをご存知ですか?震災後、災害用伝言ダイヤルやマイ避難カード、マンホールトイレなどが導入される様になりました。

ワークショップ「BOUSAIゼミな~る」も、2022年10月22日に神戸市で開催された「防災推進国民大会」で行われました。今回は震災後に生まれた、災害対策について幾つかお話しします。

災害用伝言ダイヤル

大規模災害が発生すると、通信ケーブルが切断されて電話やインターネットがつながりにくくなったり、通信制限でつながらなくなったりするケースが起こり得ます。災害発生で固定電話が壊れたり、停電でスマホを充電できないケースも予想されます。

家族の安否が確認できなければ不安はどんどん募っていきます。その様な場合に、家族や親しい友達の安否を確認するのに利用したいのが、NTT西などが提供する「災害用伝言ダイヤル(171)」です。阪神淡路大震災が開発のきっかけとなりました。

171は故障などで電話が使用できない時や被災地への電話が集中した際に、混雑する回線を回避してメッセージの録音が可能です。阪神淡路大震災でほとんどの電話が不通になったことを教訓とし、大震災の3年後に171のサービスが始まりました。

171に自分の電話番号を登録し、「無事です」などとメッセージを残しておくと、離れた場所にいる家族の安否が確認可能です。2016年の中部地震では、発生から2週間で約3500件の171へのアクセスがありました。

171の録音したメッセージは、パスワードを設定しないでおけば、自分の電話番号を知っている人はどなたでも聞くことができます。NTT西の担当者は「被災地にいる人が自分の安否を発信して、遠くで心配している家族や友達がスムーズに安否情報を受け取れます」と強調しました。

171は、固定電話やスマホ、避難所に設置された災害時用公衆電話などで使用可能で、NTT回線利用者以外も使用できます。

171をダイヤルした後、音声ガイダンスに従って、録音をする時は1を、録音を聞く時は2をプッシュします。次に「キー」となる電話番号をプッシュし、メッセージの録音・再生をします。1つのメッセージは30秒以内となります。毎月1、15日などには体験利用が可能です。

参考:災害時 171で安否伝えて 読売新聞(2023年)

災害で自宅の固定電話やスマホが故障して、使えなくなる恐れもあり、自宅や職場、学校などの近くに設置の公衆電話の位置も確認しておくと安心できます。NTT西のホームページから固定電話の設置の位置も検索可能です。NTT西の担当者は「家族らと『災害が発生した時には171を使う』と予め話し合っておくことも大事」と発信しています。

マイ避難カード

兵庫県は災害が起きた時に取る避難行動を事前に書き込んでおく、「マイ避難カード」の普及を促進しています。独自の形式で「マイ避難カード」を作成を進めてから3年が経過し、新規にポスターや動画、チラシも制作しました。兵庫県は「迅速に確実に安全に避難し、自分の命は自分で守るという意識の向上が重要となります」といいます。

マイ避難カードは、2018年7月の西日本豪雨などが発生し、2019年に専門家らの検討会が案が浮上しました。政府は「マイ・タイムライン」、神戸市は「わが家の避難マップ」といった名前で、各自治体で避難行動計画の作成を加速させています。

兵庫県の公式サイトに作成の仕方が掲載され、「マイ避難カード」をダウンロードします。自身が暮らす地域のハザードマップや、避難する時に判断する情報を予め確認しておき、災害の種類ごとに分けて「いつ」「どこに」「どのように」避難するかを記しておきます。冷蔵庫や玄関などに「マイ避難カード」を貼っておくと良いかと思います。

兵庫県内で「マイ避難カード」の作成に関連する講座も開催し、2021年度までの3年間で県兵庫内全体の4割弱となる269校区で行いました。今回、これまで以上の普及に向け、チラシとポスター計約1万9000枚を作成しました。兵庫県民局や各市町、商業施設などで掲出、配布しています。またYouTubeで、〈避難行動編〉3本と〈マイ避難カード編〉2本の動画を公開し、お役立ち知識が紹介されています。

参考:迫る危険、「いつ」「どこに」逃げる? 災害時の「マイ避難カード」作成を 動画でも紹介 神戸新聞NEXT(2022年)

ワークショップ「BOUSAIゼミな~る」

災害を経験していない「未災者」が、防災を「自分事」として考えるには-。神戸で22日に開幕した「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)には、全国の高校生ら若い世代も多く集まり、日々の取り組みを発表し合った。被災地と、これから災害が起こるかもしれない「未災地」をつなぐため、新鮮な発想で体験の伝え方を考えた。

「下水の泥をスプーンで3杯、田んぼの泥を2杯、雑巾をしぼった水を1杯。これを混ぜると、水害で水が引いた後のにおいになります」

ワークショップ「BOUSAIゼミな~る」(宇和島NPOセンター主催)では、岡山県立矢掛高校の生徒が水害のにおいを再現するレシピを発表した。

同校のある矢掛町は2018年夏の西日本豪雨で被災。2年の男の子は「においで水害のつらさを伝えるアイデアは自宅が浸水した生徒が考えた。この泥で怖さを感じて、防災意識を高めてほしい」と呼びかけた。

引用:泥のにおい、ゲーム…被災地の高校生ら、災害未経験者に防災を伝えるアイデア披露 神戸で「ぼうさいこくたい」 神戸新聞NEXT(2022年)

マンホールトイレ

避難所の敷地の地下にトイレ用のマンホールを事前に整備しておき、災害が発生した時にふたを開けて使用する「マンホールトイレ」の整備が近年、増えています。阪神淡路大震災が発生した時、断水で水洗トイレが兵庫県内各地で使えなくなった教訓から作られました。

東日本大震災や熊本地震で「マンホールトイレ」が使われ、注目が集まりました。近年ではこの5年間では日本各地で2倍の約4万基の「マンホールトイレ」が整備されました。「阪神」の反省が「東日本」「熊本」へと繋がっていき、将来の災害に活かされつつあります。

1995年の阪神淡路大震災が発生した直後、兵庫県内では約130万戸が断水し、復旧までに長い時間を要しました。当時神戸市では仮設トイレの備蓄は全くなく、くみ取り車は5台しか使用できませんでした。日本各地から仮設トイレやくみ取り車が兵庫県へと送られてきましたが、渋滞や道路の寸断で到着するまでに大幅に時間がかかりました。飲食を控え、排せつを我慢して体調不良となる人が相次いで出ました。

阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、神戸市と積水化学工業が連携して阪神淡路大震災の2年後に「マンホールトイレ」を開発しました。学校や公民館という避難場所の敷地やその周りの地下にマンホールと排水管を整え、既存の下水管に「マンホールトイレ」を結びます。

ふたを外して、備蓄品の簡易テント、便座を設置するとすぐ使用可能です。転落を防ぐため、穴は小さく作られています。排せつ物はプールや貯水槽の水などから定期的に下水道へと送られます。

神戸市は2006年度までに、地域防災計画に名乗り出た全58ヵ所290基の「マンホールトイレ」の整備が完了しました。費用は1ヵ所あたり1000万円程度必要ですが、2006年度から国土交通省が「マンホールトイレ」の整備費を50%助成したことで導入を促進され、段々と浸透しました。2011年に発生した東日本大震災では宮城県東松島市で「マンホールトイレ」が使用されました。高齢者や車椅子の人から「快適に『マンホールトイレ』を使えた」と好評でした。

参考:避難所のマンホールトイレ、5年で倍増4万基…阪神大震災教訓に整備加速 読売新聞(2023年)

また、アドバルーンでの災害対策も検討へ

毎日新聞によりますと、津波警報や津波注意報が発動された時にアドバルーンを使用することで避難所を周知する構想を実現させたいと、宮城県仙台市に住む大学院生が奔走しています。「ひなんビル」などと書いた垂れ幕を避難所の上空からアドバルーンで空に上げることで、その場所の土地勘を持たない観光客なども併せた大勢の人たちに逃げ込める避難所を即座に周知させたいのが狙いです。2022年12月から2023年2月の間に、仮想現実内と仙台市のビルでアドバルーンを使った実証実験を実施予定です。

私は阪神淡路大震災の時はまだ小さくて、具体的にどれ程まで酷かったかなどは覚えていません。毎年1月17日になると、当時の映像が流れ、多くの人が犠牲者に祈りを込めて願っている現地の映像がニュースで流れ、お父さんが亡くなった年に、その男性が父親となって、娘に「おじいちゃん、娘を連れて会いに来たよ」という映像とかにも、胸がギューとなり、そんなに長い年月が経ったんだなとも思います。

とても大きな災害でしたが、あれから色んな災害対策が各自治体で取られる様になりました。震災は大きな傷を残すものの、その経験が教訓となって、未来の世代に残せる。日本は災害王国ですが、1つずつ乗り越えて行かねばと思いを馳せます。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。