『思い出創りのメーカー』としてネット貸衣装事業を行う『いせや写真館』西田晃三代表、高鍋妙子様にインタビュー【前編】

『思い出創りのメーカー』としてネット貸衣装事業を行う『いせや写真館』西田晃三代表、高鍋妙子様にインタビュー 前編

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この度、「思い出創りのメーカー」を理念に写真館とネット貸衣装事業を両立する、『いせや写真館西田晃三代表取締役社長と、高鍋妙子様にインタビューさせて頂きました!

『いせや写真館』は、西田代表が代々続く写真館を三代目として継ぎました。ネット貸衣装事業を始めたきっかけは2010年、お店にテナントとして入居していた貸衣装屋さんが40着の着物を残したまま撤退したことでした。

写真館がネットで着物レンタルの仕事を始める。それは着物業界では常識ではなく、普通ならしないことだそうです。しかし西田代表は写真館もしているからこそ、そこも逆手に取れると考え、色んな着物に対するアイディアを多く出されています。

『いせや写真館』の着物は中に着るものを調整すれば夏でも着れるため、オールシーズン着れる着物、という大きな特徴もあります。

また、コロナ禍で結婚式に参加できず、見れないご家族にとってシェア出来る感動スライドショーのプレゼントを始めたことも喜ばれるサービスの1つです。

今回のインタビューを通じて、本当に『いせや写真館』を利用する方の声を丁寧に拾い上げ、その都度開発。お客様が喜ぶものを全力で提供される。その姿勢は、本当に純粋に『いせや写真館』が自信を持って自社サービスに誇りを持っていると感じました。

そして、西田代表の「思い出創りといえば、『いせや写真館』だと選ばれる様になりたい。全国のお客様に知って頂きたい」と、「感動楽チャック着物」を始め必要な方に届けたい想いを頂きました。

今回お話を伺ったのは、翼祈、島川です。

ぜひ前後編併せて最後までご覧になってください!

いせや写真館さんのなりたちやビジョンについて

ネットで全国宅配レンタル poem

翼祈:いせや写真館様は、元々写真館のみの経営だとお聞きしました。とあることから、ネットの貸衣装事業を始めたとお聞きしました。その経緯を教えていただけますか。

西田さん:今から15年前の2010年の話になりますが、2014年に私が三代目として代表取締役にいたしました。元々、跡を継ぐために帰ってきて、写真の事業の技術をしっかり磨いていきました。

地元に戻ってきましたが、なかなか淡路島の土地柄、人口も少なくて、少子化も当時から歯止めがかかりません。このまま地元商売の写真事業だけをやっていても未来が見えないと思いました。

最初は神戸市などにも出張しましたが、必ず交通費がかかるため価格が合わず、「このままでは駄目だ」と思い、何か他にないかと思い、色々と探していた時に、ネット貸衣装があると知りました。淡路市の方にもう1つ「シンデレラポエム」という写真館の支店があり、衣装が40着だけありました。

貸衣装屋さんが、呉服屋さんがある中で、写真撮影の紹介をもらっていたことで、地元での貸衣装事業をすることはできませんでした。 

大手を振ってネットの貸衣装事業を始めると、紹介「0」になる覚悟でやらないといけず「流石にできないよね」という話になっていました。どうにかできないかなと探していた時に、ちょうど共通の京都の知り合いにいたコンサルの方に間に入ってもらいました。

そのコンサルの方から「京都で先にネット貸衣装を始めているところがある」と教えてもらい、今までの地元の呉服屋との関係性は続けたままできることが、ネットでの貸衣装事業ならではだと思い始めました。全国の人を対象にした商売なら、人口エリアも淡路島だけのことではなくなるため、始めは残された40着からスタートしましたが、今は9000着以上貸衣装があります。

翼祈:どのような形でその後、認知されていったのですか?

西田さん:当時はまだ主にガラケーか、普通のデジカメで撮るしかない時代で、現代はスマホで撮ってもそこそこの画質で撮れますが、ガラケーで撮った時は35万画素ぐらいの時代でした。

いせや写真館以外の他の店舗さんは全員着物屋さんで、先に貸衣装をしているところはあっても、ほとんどのお店がガラケーなど画質の低いカメラで撮影していました。

ネットの性質上、画像しか判断材料がなく、『見て、着て、触って』ができません。

そんな中でいせや写真館は、100万円を超えるカメラで撮影しており、衣装の数やノウハウのハンディキャップはあっても、他店にはない強みになりました。

僕らは写真を長くやってきた分だけ撮影技術に長けているため、結果的に写真館の技術力が生きた形となりました。当時の時代のカメラの環境も含めて、ネットの貸衣装事業を始めた時代が良かったと思っています。

翼祈:貸衣装事業は、ほとんどが着物屋がメインとお聞きしましたが、写真館であるいせや写真館様から貸衣装事業をすることで、お客様の反応や業績にどの様な良い影響がありましたか?

西田さん:画像でしか判断できなかったことで、「理由は分からないけど、いせや写真館だけがネットでも着物が綺麗」と選びやすくなることが1つあると考えます。

写真館なので、着物屋さんにある業界の常識を知らなかったことも、お客様が求めているものへのアプローチをしやすくありました。

着物屋さんが「業界の常識とは、着物とはこうですよ」 ではなく、『お客様がこうしたい』ことを実現させていきました。

業界の常識を知らなかったこと、敷居を飛び越えてできたことで、業績にも良い方へと繋がっていきました。

翼祈:いせや写真館様の1番の強みは「固定概念に囚われず、顧客のニーズを重視した着物の提案」ということですが、具体的にはどの様な提案をされてきましたか?

西田さん:1個だけ絞ってと話しますと、例えば今から暑くなる時期を迎えます。その時期は例えば夏用の着物は、着物業界が作っていないことはありませんがないんです。特に、着物はオールシーズン着れます。

その中で夏用を作ると、販売、レンタル機会が夏しか使えず、半分になります。当時はリスクが大きい分、オールシーズンに着れる、出せる着物をわざわざ夏用と半分にする、大きなリスクを負ったと言われてました。

最初僕たちも、売れているブランドの着物があっても、夏用は最初は作れず、メーカーから「作れない」と言われたことで諦め、お客様からは「どうにか夏用に作れないですか?」と聞かれても、「今は作れないんです」としか言えませんでした。今は夏用の着物は作れますが、あの当時僕らは着物を作れなかった時、何をしたかを説明します。

スーツ、服と一緒で、着物の中にインナーがあって、インナーに該当する襟だけを通年用のままで、中身は全部メッシュタイプのものを開発しました。

襟は合物用、それ以外は夏用で、インナーから涼しく着れる様に変えて、作っていきました。襟以外を夏用に変えることは着物業界からは 『邪道』と言われていましたが、結果的に1つの着物のジャンルの売り上げは、当時4倍になりました。

4倍になったことは、お客様から夏用を求められていたということで、固定概念にこだわらずにやったことは、今現在も他のサービスを含めて僕らの中心で、他店との差別化でお客様が求めてるものを提供できることが、いせや写真館の強みに繋がっています。

本当にお客様が求めるものを突き進めた結果、「これが欲しいのですが、ありませんか?」の問い合わせは、「これがあれば買いますよ」と一緒です。商品開発も「これ欲しい、これがあったら買いますよ」と言われている問い合わせで作る方が早くなります。

翼祈:単なる「写真屋」ではなく、「思い出創りのメーカー」というスタンスであると、以前のインタビューで述べられていましたが、それはどの様な想いからそうした考えになったのでしょうか?

西田さん:ネットの貸衣装事業を始めたことで「写真屋さん」と「貸衣装屋さん」が、2つある状態になったことを1つの言葉で言い表したいと考えました。

始めた当時、まだ理念がなくて作りたいと思い、2つの事業を1つの言葉でできるものがないかと思い、何日か悩んで浮かんだ言葉でした。

理念が決まった後で何屋さんですか?と言われた時は、「思い出創りのメーカーです」と説明しています。「写真屋さん、貸衣装屋さんは、手段の1つでしかないです」と言っていた説明を変えました。

大勢の人たちが集まった、催しの様子

いせや写真館さんの提供するサービスについて

黒の紋付袴

翼祈:お客様の記念写真を撮影する際に、広いプライベートスタジオでの撮影以外にも、出張撮影、淡路島ならではの、海外の様なロケーション撮影での撮影なども行っています。この様な幅広いニーズに対応できることも人気の秘訣なのでしょうか?

西田さん:今はロケーションで撮れることが当たり前の時代で、淡路島は、今人気の場所になり、そのロケーションで撮って欲しいと言われたら撮らない理由はありません。

海外の様なロケーション撮影は、七五三なのか結婚式なのかの前撮りかなどジャンルによって、1、3時間程度かかるものもあれば、30分で終わるものもありますし、そうではなくても、神社で撮りたい人もいて、そのロケーションでは撮れる様にしていきます。

翼祈:プライベートスタジオでは、思い入れのある衣装や小物を持ち込んでの撮影ができますが、お客様の思い出の品が写真に入ることで、どの様な効果がありますか?

西田さん:お客様目線の部分だと、思い出の品と一緒に撮りたい想いを叶えてあげられる状態を作ることが、1番の満足度になっていくと感じ、僕らが考える良い写真は、自分たちが思い描いてるものをそのまま提供できることが満足度に繋がっているのかと考えています。

翼祈:いせや写真館様では、写真撮影だけではなく、ネットで着物のレンタルもできる様にしています。こうしたサービスの需要は大きいのでしょうか?

西田さん:元々写真館事業だけでは、少しこの先が見えませんでした。今後、充分なサービスも、コストもかかることに対してのサービスの提供ができなかったことも、貸衣装事業をやることで写真事業部にも、そのまま利益を還元することができます。

例えばサービスシェアで欲しい機材を入れたり、カメラを新しくしたい時でも、資金的な余裕ができます。ネットの着物のレンタルを始めたことで、お互いの相乗効果になっていきました。

障がい者用の方にも着れる「感動楽チャック着物」は、写真事業部の高鍋さんからのアイディアで開発し、色んなお客様の悩みに寄り添い出来上がったことで、それぞれの事業にとって相乗効果となりました。

翼祈:ネットの貸衣装事業では、お客様に思い出フォトブックや家族や友達でシェア出来る感動スライドショーをプレゼントされています。これらのサービスのお客様の反応はいかがでしょうか?

西田さん:凄く反応が良いです。特に感動スライドショーを始めたのがコロナ禍からで、最初はフォトブックだけでしたが、レンタル頂いた方には両方を無料でプレゼントしています。

ほとんどの方が七五三で思い出フォトブックが欲しいと言います。七五三でもおじいちゃん、おばあちゃんに見せたいとの想いがあります

コロナ禍で帰省が出来なくなった時、実家に帰れない、控えたとなると、おじちゃん、おばちゃんに七五三の思い出フォトブックを見せられなくなりました。

僕らの「思い出創りのメーカー」という理念で考えた時に、自分達がコロナ禍の今、「できないことは自分たちの『理念』に反する、実現できない」と悩み、「コストはそこまでかけずに他にできることは?」と考えた時、画像を送ってきてもらっていることで、感動スライドショーを作ってデータを送ることに行き着きました。 

2020年頃になるとデータならおじいちゃん、おばあちゃんも、スマホ当たり前の時代になってきているので、画像、動画のままで共有して送れることで初めて感動スライドショーをやり始めて、お客様から直接返信が来る様になって良かったと思っています。

車椅子に乗って、着物を着た女の子

翼祈:車いす成人式の撮影では、お客様にどの様な配慮をされて撮影されていますか?

高鍋さん:障がいが身体にあるため、その方に意思を伝え、1番に身体への負担があまりない様に考えて配慮もしています。お客様からのこの様に撮って欲しい願いも、ご家族の方にも聞いています。

私たちは「思い出創りのメーカー」で、思い出が1ページ、できるように全力でスタッフが取りかかっています。「感動楽チャック着物」を着ることでも、きちんと綺麗に着付けられる、見える様に着付けています。写真を撮ると徐々にお客さんが、笑顔になる姿を私達は見ることがです。

翼祈:「障がいがあることで、七五三、成人式で着物を着たくても着れなかったですが、いせや写真館さんがあったからこそ、着れました」との声をお聞きしました。

車いす成人式の事業に関しても、大事な事業だと思いました。

祈:ライブフィティッグやライブウェディングなど、結婚する方の人生の門出にもサービスを提供されています。なぜこのサービスを始めたのでしょうか?

西田さん:理由はコロナ禍で来店ができなかったからです。ライブ、特にウェディングでの姿を、お父さん、お母さん、遠くの方に見てもらえないことがあったことで、始めました。

翼祈:兵庫県プロフォトコンテストで4年連続1位の社員の方や、全国大会で優秀賞に選ばれた方、ドローンの操縦資格を持つ方、日本ラポール福祉協会認定の車椅子着付け師の方など、幅広い技術や資格を持つ社員さんがいせや写真館様では働かれています。

その様な社員さんがいることで、お客様にどの様な付加価値を提供できるとお考えでしょうか?

西田さん:お客様に「これが欲しい」が提供できることが1番の付加価値だと思っていますし、「これが欲しい」と言われた時、当然出来ない場合もあります。

いせや写真館の基本方針は導入できる様にしていくことで、お客様の欲しいことを提供できることに繋がっていると思います。

ドローンで写真を撮ることは普段なら、目線の高さでしか撮れないじゃないですか?脚立に登るのも少しプラスになるだけです。ドローンなら、2〜3m上、10m上から撮れて、無駄なものを入れずに撮れますし、立ち入りができないところに行くことができたり、撮れるので、ドローンでの撮影も良いと思っています。

翼祈:「生まれてから20歳まで — 思い出をつなぐフォトロードマップ」というサービスがございますが、サービスを利用したお客様からの印象的だった声を教えていただきたいです。

西田さん:成長アルバムは、七五三を納品した後、年数が経てば経つほど、振り返った時に「撮って良かったね」、「残していて良かったね」と価値のあるものになることは、アルバムと一緒です。 

アルバムも年数が経てば経つほどワインと一緒で熟成されていくものだと、写真と一緒だと思っていて、年数が経てば経つほど成長アルバムは価値が出ます。

生まれてから20歳までは、1つの区切りで、過去から「撮っておいて良かったね」と思うことが20歳になった時に初めて理解できると思います。

翼祈:全てのサービスでペットも同じ家族として記念撮影や、着物や袴なども着れる「わんにゃんぽえむ」を始めたきっかけは何でしたか?

西田さん:スタッフの声から生まれました。高鍋さんはわんちゃんが好きで、元々わんちゃんの着物を最初に作っていました。

わんちゃんはSサイズでも色んな犬種があって、着物を作り、貸衣装にしようと思った時に、着せてみないと分からない部分がありました。

どこで着物を着せようかと考えた時、写真事業で撮影したら着れる機会があるとの流れから「わんにゃんぽえむ」の事業が始まり、貸衣装でやろうと思ったことがベースで、動物が好きなスタッフがいたので始めました。

翼祈:私が資料を拝見した時に、その犬猫だけではなくウサギ用の着物とかも作られているとお聞きしまして、ウサギ用の着物を作る難しさとかございましたか?

高鍋さん:あんまりわんちゃん、猫ちゃんはそんなには変わりませんが、サイズ感がウサギは飼ったことがなくて、少し解りづらいところがありました。

マイクロミニブタの着物も作った時も全くサイズ感が解らなくて、身近にマイクロミニブタを飼っている方もいなくて、見るサイズは大きいブタさんだけで、苦労しました。

お客さんで来ていただいた方に、マイクロブタを飼っている方がいて、その方に色々と教えてもらい、サイズを測ることで、基本的にどんな動物でも来ていただければ、その動物に応じた着物や袴の準備をしますが、大型犬の対応は大変でした。

飼っている動物が着物を着て撮影をすることが、1番になります。

着物を着ている犬の記念写真

前編はここまでです。

後編はこちらから読めます。

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スーツ姿の男性

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、薬害で糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。2026年1月15日、適応障害も発症。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。