胸キュンは実は危険?胸が苦しくなる仕組みを解明

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みなさんは「恋」って経験したことありますか?
まだだよ、って方もいらっしゃると思います。

わたしはまだ初恋のことを覚えていて、目が合ったらどきっとするし、他の子と楽しそうにしていたらずきっとしたし、今このことを思い出してキュンとしていたりします(笑)
よくドラマとか漫画にありますが、「あれ?この気持ちってなんだろう…。」ってなったりして(笑)

先日、大好きな俳優さんがわたしの住む地方にも舞台公演に来て、たぶん一生に一度の生拝見だと思っていたので(2日間の公演で、正式には一生に二度なんですけどね)、登場したときには「あ、心臓止まるな。」って覚悟しました。

でも不思議じゃないですか?
切ないと胸がキュンとするって。
どこだろうと思って手を当てると、その場所は心臓付近ではないでしょうか…。

実際に心臓が…なんです

そうなんです!キュンとかズキッとするのは、実は心臓だったのです!
その度に心臓が異常をきたしているの?
え、怖くない?
心臓止まったりして(実際にそういう感じも経験してるし。)

ブロークンハート症候群

米国心臓病協会誌(JAHA)に発表された研究結果によると、米国では2006~17年、「タコつぼ心筋症(TTS)」や「ストレス性心筋症」とも呼ばれる「ブロークンハート症候群」で緊急治療室に運び込まれる患者が、ほぼ毎年増加し続けていました。

TTSは、感情的なストレスがアドレナリンその他のホルモンの放出を促すことが原因となり、心臓に負担がかかって起きるものとされるようです。
そのストレスには、愛する人の死や職場での嫌がらせ、さらには「トイレットペーパーの買い占めが起こり、どうしても手に入らない」といったことによるものも含まれます。

一方、サプライズでのバースデーパーティーなど、うれしいことによるショックも、ストレス要因になり得ます。
ぜんそくの発作や感染症といった、身体的なストレスがTTSを引き起こす場合もあります。

なぜこのような話をするのかといいますと、胸キュンもTTSに分類されるんですね。
なんとも不思議な…。

 

参考記事:「傷心」が要因のタコつぼ心筋症、女性中心に増加続く 米研究結果https://forbesjapan.com/articles/detail/44523

脳内ホルモンの影響が影響

キュンとなるときは、脳で『ドーパミン』『ノルアドレナリン』『アドレナリン』というホルモンが分泌されています。
『ドーパミン』は快感を、『ノルアドレナリン』は覚醒ホルモンで心拍数を上げ、人を興奮状態にさせます。

『アドレナリン』は不安や緊張を感じるホルモンです。
不安や緊張感というと違和感があるかもしれませんが、恋が生まれるのは緊張状態のとき。
恋愛対象は、言い換えれば攻略する対象と言えます。
ドーパミンによって相手に見惚れた瞬間に、ノルアドレナリンが分泌され、心拍が上昇するということです。
当然心臓に負担?がかかります。

また、アドレナリンにより『振り回されるかもしれない』という不安や緊張感も生じるんです。
キュンとする瞬間に、たくさんのホルモンが分泌され、人間の感情をドラマチックに揺さぶるというわけですね。
ちなみに、『PEA(フェニル・エチル・アミン)』は、これらのホルモンの分泌を促進させる作用をもたらします。

胸キュンは心臓に負担がかかる!

体の大半の他の部分と同じように、ホルモンの分泌によって心臓が受ける刺激は、適切なタイミングであれば、良いものとなります。
しかし、刺激が大きすぎれば、心筋を疲弊させ、機能不全に陥らせるおそれがあります。
その結果として起きるのが、胸痛、息切れ、発汗、めまいなどの症状です。

当然ながら、これらは心臓発作を起こしたときにみられる症状と非常によく似ています。
しかし、TTSは心臓発作とは異なり、大抵の場合、体に受けた永続的な損傷が原因になるものではなく、また、病気の発症によって体に永続的な損傷が残るものでもありません。
つまり、TTSはストレスを管理し、血圧と心拍数を低く保ち、心臓が過度に働く必要がないようにすることで、治療ができるのです。

少し怖い話になってしまいましたが、でも、胸キュンのない人生なんてつまらないですよね…(笑)

うれしい効果だってあります!

実は、恋する乙女がキレイになる理由の1つが実験で証明されています。

某大手化粧品メーカーが、女性に「イケメン2人の写真を並べて、好みの男性を選んでもらう」という実験を行いました。
何度も組み合わせを変えて選び続けてもらっていると、なんと肌の血流が良くなることが判明! 

顔の血流がアップすると、くすみやクマの軽減につながります。
胸キュンすることで、肌もよりキレイに磨きがかかると考えられるんです。

男性は…よくわかりません(笑)
でも、しないよりはしたほうがいいと思いますよ。

 

 

つまり、胸キュンの原因は脳内ホルモンの作用によって、心臓に負担がかかっていたからなんですね。
(ちょっと言い方があれですが…)
「恋をすると胸が締め付けられる、キュンとする」という表現は、ただの比喩ではなかったという訳です。

ということは、あのとき舞台を観ていたわたしは、本当に心臓が止まっていてもおかしくなかったということ…?

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