知ってますか?SOSの手信号~シグナル・フォー・ヘルプ~

シグナル・フォー・ヘルプ

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つい先日、このようなニュースを見ました。

記事によりますと、年配の男性の運転する車に乗っていた少女が通過車両の運転者に向けて特別なジェスチャーを見せたことが、発見につながったそうです。

ジェスチャーは片手の手のひらを見せた後、親指を折ってから、残りの指で親指を覆うようにして拳を握るというものでした。

支援団体「カナダ女性財団」によると、このジェスチャーは「助けを求める合図」と呼ばれいて、新型コロナウイルスのパンデミック初期の2020年、家庭内暴力が増えていることを背景に、ソーシャルメディアで広がったものでした。

少女は、2日前に行方不明になっており、ジェスチャーに気づいた他の車の運転手が警察に通報し、無事に保護されたそうです。

シグナル・フォー・ヘルプ(Signal For Help)

少女が助けを求めたジェスチャーは、「シグナル・フォー・ヘルプ」と呼ばれるもので、カナダの女性支援団体「カナダ女性財団」が提唱している「助けを求める合図」でした。

シグナル・フォー・ヘルプ

画像引用:Canadian Women’s Foundation – Canadian Women’s Foundation

ホーム店長ブログ「助けを求めるハンドサイン(シグナル・フォー・ヘルプ)」#SignalForHelp

ジェスチャーの仕方

①手のひらをかざす  

②親指を曲げる  

③4本の指で親指を包む

カナダの女性と女児の権利を守る財団「Canadian Women’s Foundation(カナダ女性財団)」が作った、「助けが必要であることをビデオ通話や対面において相手に知らせるハンドサイン」を Signal For Help(シグナル・フォー・ヘルプ)といいます。

加害者が常にすぐそばにいる状況下でも、FaceTimeやSkypeなどで知人に助けを求められる素晴らしいアイデアは、2020年4月頃からニュースやSNSを通じて世界中に拡散し、国境も宗教も飛び越えて『世界共通の救難信号』になりました。

引用:ホーム店長ブログ「助けを求めるハンドサイン(シグナル・フォー・ヘルプ)」#SignalForHelp

 

とてもシンプルで分かりやすいジェスチャーになっています。

ジェスチャーに気づいたらどうするのか?

もし、周りの知り合いが「シグナル・フォー・ヘルプ」のジェスチャーを発していた場合、私たちはどうすればいいのでしょうか?

ジェスチャーに気が付いたら、ごく自然に会話を続けて下さい。「大丈夫!?」など声かけをしてしまうと、かえってDV加害者に気づかれてしまう場合があるからです。

カナダ女性財団は、「サインを使っている人を見た場合、安全な方法でその人に、『何が必要なのか』『何をして欲しいのか』を確認して下さい」としています。

 

<具体例>

1、「はい(Yes)」「いいえ(No)」で答えられる質問をする。答えを聞かれている場合のリスクを減らすための方法です。

例:「110番しましょうか?」

  「あなたに代わって、シェルターと連絡をとりましょうか?」

2、SNSやメールなど別の方法を使って、「一般的な質問」をする。助けを求めている人の携帯電話やSNSアカウントなどが加害者に監視されている場合のリスクを減らすための方法です。

例:「最近どう?」

  「できる時に、連絡してね」

3、ほかには、このような質問をしてもいいかもしれません。

例:「私に、定期的に連絡をとって欲しい?」

  「私にできることはある?」

危険が差し迫っている場合には、警察などに通報するようにも呼びかけています。

参考:「助けて」を伝える世界共通のサインが生まれた。知っておくことで、誰かを助けられるかもしれない

 

日本のDV相談窓口の紹介

全国共通相談番号 #8008

メールやチャットなどでも相談可能。

どちらも24時間対応。(※チャットは12:00~22:00まで)

最後に

警視庁のホームページには、配偶者からの暴力相談等の相談件数は、8,627件で、前年に比べ192件(2.3%)増加したとの記載がありました。

年齢も、相談者8,627人の内、年齢不明の7人を除いた8,620人の年齢は、30歳代が2,442人(28.3%)、40歳代が2,151人(25.0%)、20歳代が1,948人(22.6%)とのことです。

参考:配偶者からの暴力事案の概況 警視庁

コロナ禍でおうち時間が増えたことで、DVの被害も増えていると報告があります。

私たちにできることはなんでしょう?

まずは、「シグナル・フォー・ヘルプ」のジェスチャーを広め、助けを求める人には、手を差し伸べることだと思います。

 

参考サイト

米少女、TikTokで拡散の手信号で助け求める 行方不明から2日後に救出

家庭内暴力から女性を救うために。ハンドサインでSOSを伝える#SignalforHelp

ホーム店長ブログ「助けを求めるハンドサイン(シグナル・フォー・ヘルプ)」#SignalForHelp

「助けて!」DV被害を無言で知らせる手指サイン。加害者がそばにいても使えると話題 | 女子SPA!

「助けて」を伝える世界共通のサインが生まれた。知っておくことで、誰かを助けられるかもしれない | ハフポスト (huffingtonpost.jp)

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。