プールで水の中に入っていても、熱中症に!予防のために、プール中もこまめな水分補給を推奨。 

プール 熱中症

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

冷たい水が気持ちいい、夏のプールの季節。そのプールの中も、実は熱中症のリスクを抱えていました。ですが、どうしてプールで熱中症になるのでしょうか?

日本スポーツ振興センターの調査によりますと、日本各地の小中学校では2013~2017年度の5年間にプールで泳いでいた時の熱中症が、トータル179件起きました。その内約は水泳直後を含んだ水泳中が最多で、92件でした。次いでプールサイドが60件でした。

2023年7月7日には、千葉県千葉市稲毛区にある市立小学校で、プールの授業を終えた後で体調不良を訴えた4年生6人が熱中症の疑いがあって病院へ救急搬送されました。

スポーツ庁の担当者は「陸上では汗をかいた場合、皮膚から水分が蒸発する時の気化熱で体温が下がりますが、水の中では汗が気化しないことで、汗をかいても体温が上がったままで下がりづらい面が持ちます」と述べています。

今回はプールでなぜ熱中症になるのかの詳細や、押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。

どうしてプールの中にいて熱中症になりやすい?

どうしてひんやりとした水の中に入っていて熱中症にかかるのでしょうか?

実は分かりづらいですが、水の中にいる時でも泳いでいると沢山汗をかきます。

環境省によると、高校の水泳部の練習では、体重1kg当たりおよそ7.5gの汗をかきます。単純に計算すると体重50kgの場合375g、缶ジュース1本分程度の汗をかいているという計算です。

また、水の中で泳いでいると口の中も水で濡れるので、喉の渇きを感じづらくなります。軽い脱水症状になっている時にも、喉の渇きを感じないことがあるので注意が必要です。

学校などではプールサイドはコンクリート設計が多く、日避けもほとんどない学校が多く、水着で肌の露出も多くなってしまいます。

また、水泳の授業を見学していた人が熱中症になるケースも相次ぎ、プールサイドに学校側は遮光ネットを取り付けるなどをして直射日光を避け、水をまいてプールサイドの温度を下げることも大事な行動です。

このため、プールでは日差しや太陽の熱を遮りづらくなって、熱中症のリスクが上がります。

プールの水に入っている時だと「熱が身体から放出されてるはず」と思いがちだからこそ、注意を払って下さい。

独立行政法人「日本スポーツ振興センター」の資料などによりますと、33~34度より高い水温には警戒が必要となります。水温33~34度は、水の中で泳がずじっとしたままだと、体温が上がることもせず下がることもしない「中性水温」と言われている基準で、この「中性水温」を超過すると運動をしなくても体温が自然と上がってしまいます。

ですが、33度未満の水温でも泳いでいると体温は上がるので、注意を払って下さい。その上で、水温が高くなるに従って泳いでいる人の脱水量や発汗量も増加し、さらに熱中症のリスクが高まります。

自分の発汗量に合わせた水分補給を意識することも重要ですが、日陰での小まめな休憩を取ることや、直射日光を浴びやすい頭部を水中で冷やすことも有効な手段といえます。

参考:なぜ、プールで熱中症に? 搬送された児童も その対策とは 毎日新聞(2023年)

プールでの熱中症を防ぐために、押さえておきたい3つのポイント

押さえておきたい3つのポイント

①運動をしている最中は冷えた飲み物を摂ること

プールだけに限らない話ですが、運動をしている最中は冷えた飲み物で水分補給して下さい。冷たい飲み物は、臓器や脳など身体の内部の温度を下げてくれる相乗効果も持ちます。

喉の渇きを感じづらくもなっていることから、適宜に多めに水分補給することが大きなポイントです。

②風通しの良い日影でこまめな休憩を取ること

ずっとプールの中にいるのではなく、風通しの良い日陰でこまめな休憩をするということも意識的して行っ下さい。

③頭部をプールの水の中で冷やすこと

身体のそれ以外の部分と異なり、頭部は常に直射日光が当たっている状態です。頭部を適宜にプールの水の中に入れて冷やすことが大事な行動です。

参考:意外に多い“プールでの熱中症” 小中学校で5年間に179件 水の中で気づかないうちに大量の汗…気をつけるポイントは? TBS NEWS DIG (2023年)

プールでの熱中症対策で、広がる室内プール

小学校での水泳の授業を、校外の室内プールで実施する取り組みが浸透しています。東京都多摩市では全市立小学校、葛飾区は半数近くの区立小学校が校外の水泳の授業に切り替えました。熱中症のリスクが減少し、雨天を心配する必要もありません。教員の働き方改革にも結び付く取り組みです。

多摩市では2022年度から、市立小学校17校全校で、水泳の授業を校外の室内プールで実施しています。季節に関係なく泳げることから、多摩第一小学校は5月に水泳の授業をスタートしました。7月の夏休み前までに、全学年が予定の7時限全部で行えました。

現在の小学3年生は、小学1年生の時の水泳授業は学校に設置している屋外プールでした。女子児童は「学校に設置している屋外のプールは、雨が降ると水泳の授業は中止になりますし、かなり紫外線とかで暑いです。室内プールだとそんなに暑くなく、天候に左右されず中止にならないので嬉しく感じて泳げます」と言いました。

毎年猛威を奮う酷暑で、学校で行う屋外プールでの水泳の授業は、熱中症以外にも紫外線での健康被害などの心配が尽きません。室内ならその熱中症などのリスクも軽減可能で、荒天で水泳の授業の中止の心配もほとんどありません。

学校の先生は、室内プールでの水泳の授業で水着は着ません。技術指導は室内プールの施設の指導員に委ね、プールサイドから児童の水泳の授業に励む態度を注意し、安全な水泳の授業の実施に気を配り、児童の水泳の上達度を確かめます。

校長の男性は「暑さ寒さ問わず水泳の授業が可能で、きめ細かく室内プールの施設の指導員の方に技術指導して頂き、子ども達の泳力は飛躍的に向上しています。教員は、子ども達一人ひとりと向き合う時間を、さらに確保できています」とその相乗効果を説明しました。

参考:校内プールは使わない? 水泳の授業「校外の屋内プール」実施が広がる 東京都内の小学校 利点と課題は 東京新聞(2023年)

何といっても、

今は暑すぎます!これに尽きるでしょう。

今は「こまめな水分補給を!」と、呼びかけられていますが、私が学生の頃は、先生の許可が下りないと飲めず、部活でも飲める時間の方が少なかったです。

それでもあの頃は今の様なうだる様な暑さはなく、そんなに飲まなくても、身体は成立していたんですよね…

今は特に体育祭の練習中など、色んなところで熱中症が起きています。私もプールなら水の中だし、大丈夫だと思っていました。

でもそれは誤った認識でした。この暑さは、昔の常識は通じません。

私が水泳の授業の時も、まず水分はプールには持ち込まなかったです。

かつての常識は今の常識ではない程、異常気温など、色んな部分で悪い方に変わって来たなと感じています。悪いところもありますが、それで対策と新常識ができたことは良かったなと思いました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。