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名著「ツレがうつになりまして」の僕的名言
細川貂々さんの漫画エッセイ『ツレがうつになりまして。』、そこそこ有名なのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。うつ病を患ったことがある人にとっては共感できることが多く、わたしもその一人です。そんなツレうつのなかで個人的に気に入っているセリフをご紹介したいと思います。
①ツレさん「てんさん、もう、だめだ・・・、ボクどうしてもお弁当が作れないよー」
ツレさんは、お昼ごはんをつくるのが日課だったそうです。お昼ご飯は好きなものを自由に食べたかったとか。しかし、うつ病を発症して間もなく、お弁当をつくれなくなったときのセリフです。発症した段階で死にたいと口にしたツレさんでしたが、お弁当がつくれないことを叫ぶツレさんには、からだの限界を訴える別の方法があるのかと驚きました。
②てんさん「天気予報見てその時期の病状を予想できるから」
ツレさんは雨の日に寝込む傾向がありました。そんなツレさんを責めることなく、てんさんを先1週間の体調を見て予想出来るから安心、と言いました。天気予報で体調管理を予想すると思うことは、わたしにとって驚きでした。
③ツレさん「ボクも今の自分こわしたいよ」
ツレさんがある程度回復し外部情報を受け入れることができるようになったころ、ゴジラを日中見ていたときの一言。あー、ツレさんもそう思っていたのか。わたしもそう思って苦しくなった時期があったので、ポロリと涙が出そうになった名言です。
④ツレさん「うーん、うーん、うーん、よしっ」
だいぶ元気になったころのツレさんは、自分で確定申告をすると決断しました。辞めた会社に連絡を取ると、なんと倒産していたことが発覚。てんさんの「辞めてよかったね」という一言で複雑な心中になり、ふとんに閉じこもっていたときのセリフです。葛藤しつつも前に進もうというツレさんの気持ちが率直に出ていると思います。ぼく自身も、このように悩んで前に進んでいました。
⑤ツレさん「自分はちょっと調子が悪いくらいがちょうどいいんだ」
ツレさんが会社を辞めて1年、調子がだいぶ落ち着いたころの一言。もともと何事にも完璧を求めていたツレさんでしたが、調子が悪くても生活できることを受け入れたかのようなセリフです。わたしも完璧に病気を治さないといけないと思っていた時期が長かったのですが、今では病気とうまく付き合いながら生活することを模索しています。実は、初めて読んだときはまだ自分の病気への理解が浅かったので、理解できませんでした。でも、こんなふうに余裕をもてるようになると、調子は安定するようですね。
~まとめ~
個人的な見解でしたが、いかがだったでしょうか。わたしはこの本を読んで共感したり学んだりしたので、もし気になった方がいたら読んでみるといいかもしれません。漫画なので読みやすく、難しいことも書いていないのでわかりやすいです。増刷されているので、古本屋でも探せばあると思います。ちなみにわたしはbookoffで買いました。ちなみに続編もあります。続編もおいおい紹介したいと思います。
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