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6月はプライド月間と呼ばれているのをご存知でしょうか?
なじみのない方に向けて、簡単にご説明しますと、以下のようになります。
6月は「プライド月間(Pride Month)」と呼ばれ、日本やアメリカなど世界各地でLGBTQ+の権利を啓発する活動・イベントが実施されます。
今までは当事者団体による活動が多かったのですが、近年では企業や自治体も独自の活動・キャンペーンを行っています。
引用元:(JobRainbow MAGAZINE)プライド月間(Pride Month)とは?【日本・海外の動き、企業の取り組み】2025/7/2
モリサワは、トランスジェンダーであり、このプライド月間に合わせて、自分が行った「改名」や「ホルモン治療」についてのお話をぜひ伝えていきたいと考えました。
今回の記事では、改名を行った現在のモリサワがどう生きているかをお伝えできればと思います。
ちなみに、TANOSHIKA CREATIVEに入った最後の決め手はこのメディアであるAKARIでLGBTQについて、ライターの方々がよく取り上げていたこと、そして、当事者の方がいたことが決め手でした。
働きながら改名を終わらせて、ホルモン治療中の現在
さて、現在のモリサワがどう生きているかをお伝えできればと思います。
社会的に生きているモリサワ
前回、元々はTANOSHIKA CREATIVEのタイムカードで、本名が大きめに表示されることに対して苦痛を感じていましたが、名前が変わった瞬間本当に幸せでルンルン出勤していることを記事にしました。
仕事でも新しい名前を名乗ることができること、そして戸籍上の名前であるからこそ胸を張って今後名前を名乗ることができるのです。
病院で名前を呼ばれても「え?」という表情をされることがありません。ストレスフリーです。
実家でのモリサワ
ちなみに実家では、元々の名前で呼ばれますが、頭の中では新しい名前に変換されています。
というのも、新しい名前が元々の名前を由来にしているからだと思います。
ただ今後、性別適合手術やホルモン治療により、体の変化が起きていく場合に家族的にはどうなっていくんだろうと考えたこともあります。
家族の適応力を信じるか、別の覚悟を決めます。
ホルモン治療について
現在モリサワは3週間に1回のペースで電車で約30分以上かけてこの心療内科でホルモン治療を打ちに行っています。打たれる時は痛いです。慣れません。
筋肉注射ということもあり、翌日は筋肉痛が凄いです。
他の方によく聞かれることをここで答えます。
Q.ホルモン治療っていつ終わるの?
A.ホルモン治療は一生終わりません。たとえ性別適合手術をしても。
というより手術をした場合、尚更ホルモンは作られないので、今後も続きます。
クリニックによっては自己注射をするところもあるようです。
しかし、個人的にはメンタル面を含め、どこよりも1アンプルの価格が安いことと、「手術や戸籍を変更するまで全ての紹介状を書く」と言ってくださっていることもあり、途中での健康相談ができるという点で通っています。
ホルモン治療の効果
ホルモン治療をし始めて、最初はメンタルが大きく不安定になりました。
しかし、それはこちら側も分かった上で打っています。
自分の人生、これからのことを考えたら「元々の性別で生きるぐらいなら治療したほうがいい」と思った上でたくさん悩みました。
他の病気や障害もあるので各主治医と意見交換をして「問題ない」と言われた上でも治療中です。
治療をして行ったとして、完璧に戻ることがないというのも分かっています。
モリサワとしては、なるべくその性別として、社会に埋没して生きていきたいのが最終的な夢になります。
理由は、過去に実習中トランスジェンダーという立場のモリサワが実習指導者に勝手に他人に性自認や性的指向を暴露されるアウティング及び、性的なことを聞かれるなどのセクハラを受けていたからです。
最初は外見の変化が大きいかと言われればそういうわけではありません。
しかし、実生活では肌質は変わりますし、頭髪含む体毛の変化(これは遺伝もあります)、メンタル面も最初の時より大きく変わります。
体脂肪や筋肉の変化なども出てくるので普段の生活習慣をどう考えていくかが課題です。
また、定期的な採血を行うことにより血栓症が無いか、また他の疾患が合併症で無いかを注意してみていくことが必要になっていきます。きっと今後もこの治療は続いていきます。
それでもこの治療を選んだことには全く後悔はありません。
ホルモン治療の副作用で後悔はしているか
ホルモン治療を行うにあたり副作用や目に見える変化は確かに大きいけれど、
「本来その性別であればこういうことが起きていたはずなんだよね」
という嬉しさが大きいのです。
心配するとすれば、ドーピング等に引っかかるのでスポーツの大会には出られないことぐらいですが、モリサワはスポーツをする人でもないので影響はないかもしれません。
モリサワはこの治療をすることが一番だと思っているので、どうなっても悔いはないです。
治療や戸籍変更って早い方がいいの?
今回は治療についてのお話をしているので、ここについてあえてしっかりと言及しようと思います。
それが発信する側の責任だとも思っています。
モリサワはジェンダークリニックでの診断や、改名、治療は30歳から始めました。
多分、新卒でゲームオーバーにならず精神科に通っていたり、就労移行支援で再就職を目指すための訓練期間とかそう言うものがなければその時期にやっていたかもしれません。
その頃って、「どうせ…」なんて言って治療を諦めていました。
幼少期の体の違和感から気持ちの悪さから解放されたい部分があったので、若い時に順風満帆に生きていた場合、もっと早めにやっていたかもしれません。
もちろんその治療を行う際には、今と同様”自分のお金で”と言う条件のもとです。
性別適合手術にはだいぶお金がかかります。
今は多様性に対して理解が進んでいるからこそ、高校生からクリニックへ行き、改名して、ホルモン治療や性別適合手術をして社会的に埋没している方もいらっしゃると聞いています。
ただ、一つだけモリサワが警告するとすれば、ホルモン治療や性別適合手術をしてしまった場合、
もう後には戻れないということです。
現在、多様性も広がり、自身のセクシャリティーがトランスジェンダーだけでないパターンがあります。
人生において、生活の質を考えた際に「どういう自分で生きていたいか」と言うことが大事だと思っています。
良いことばかりではないため、自分が「ここだけは妥協したくない」と言う部分に辿り着くまでは待つべきだと考えています。
実質、性別適合手術をしたけれど、生まれてきた性別に戻したいという方も実際には存在しています。
この方々の場合、性役割や、コミュニティの難しさなど色々な理由があると思います。
大事なことは、自分が何故その性別を変更する際の治療を行う必要があるのかをきちんと考えることだと思っています。
パンセクシャル(全性愛)のモリサワ
モリサワはトランスジェンダーでありながらパンセクシャルでもあります。
パンセクシュアルとは、「好きになるにあたってセクシュアリティを条件としない」というセクシュアリティを指します。言い換えると「好きになることに相手の性のあり方なんて関係ない」というセクシュアリティです。オムニセクシュアルや全性愛と呼ぶこともあります。
セクシュアリティ関係なく人を好きになる。そのため、視点を変えると「すべてのセクシュアリティを好きになる」と考えることもできます。
引用元:(JobRainbow MAGAZINE)パンセクシャルとは?【当事者監修】2025/7/2
パンセクシャルにつきましては、全性愛という性的指向です。
男性・女性だけでなく、ノンバイナリーの方(日本での馴染みがあるとすればXジェンダー)や、トランスジェンダーの方も入ります。
まず、よく勘違いされやすいのでお伝えします。
自身の思う性別である性自認と、どの性別を好きになるかそして誰を好きになるかという性的指向は全く別のものになります。
すなわち、例えば、生まれた性別は女性で自身の思う性別が男性というトランス男性(FtM)の性的指向が男性であることもあります。この場合FtMゲイと言われます。逆ももちろん存在します。
「え、じゃあ手術とか戸籍変更するのもったいなくない?」
と言われがちです。モリサワの母からも言われました。
では、たとえばモリサワが元の性別とは違う異性の方を好きになったとしましょう。だとしても、自身の体で生きていくことにおいては嫌悪感でしかなく、それでも好きになったのが、その元の性別とは異性の方というだけであり、そこは自身の性自認だけでいえば”同性を好きになった”ということと変わりがないと思っています。
よくモリサワは「じゃあ誰でも好きになるんだね。狙わないでね」とか勝手に言われたりしますが、そもそもモリサワは全性愛という部分で範囲は広いですが、あくまでもストライクゾーンは狭いです。
ただ、確実に言えることがあります。
今後モリサワがもしも、生まれた性別の異性を好きになったとしても、性別適合手術は行いますし、その時に”結婚をしたい”と思った時には”同性婚”というものを望んでいます。
よく、「現行のパートナーシップ制度でいいじゃないか」と言われることがあります。
ただ、現行のパートナーシップ制度では結婚ほど効力がないのです。
「なぜマイノリティーに合わせなきゃいけないのか」と言われることもあります。
たとえパートナーシップ制度が結婚ぐらいの効力を持ったとしても、可愛い「婚姻届」という紙に、自分の名前と、これから一緒に過ごすであろう愛する相手の名前を書いて、二人で役所へ行き、「おめでとうございます!」と言われたいということには変わりません。
別に同性婚が認められたからといって、異性愛者の方々が同性婚を強制されることはありません。
これについてはまた詳しく書けたらと思います。
補足
実は最近嬉しいことがありました。
モリサワは高校3年生の時に人権学習を担当する教員たちにカミングアウトして「LGBTの授業をしてほしい」と訴えたところ、それが今でも続いていることを現在の母校の後輩から聞いた時に嬉しく思いました。
当時はまだ、「LGBT」という言葉の4つしか聞いたことがなかったです。
マイノリティもマイノリティで、多様性への理解なんてものは無く、正直肩身が狭くて、初めての授業の時には揶揄する声も多かったです。目の前でそれを言われる悲しさ。近くに当事者はいるのです。
ただ、この時のアンケートで「自分がバイセクシャルかもしれないということを知った」という声が実はありました。
ここで改めて当事者であるモリサワは、教育や誰かが教えてくれることの大事さ、「マイノリティではあるかもしれないけれど、当事者は他にもいるんだ」ということを知りました。
その後、福岡市民会館で保健室の先生を相手に、アイドルがコンサートをするようなところで、モリサワ自身の体験を話すことになります。その時に、ゲストとして人権学習で対応をしてくれた高校の先生も来ていただけました。
その時の相手が、保健室の先生たちでした。小学校の時からいつも味方でいてくれた保健室の先生と7年ぶりに再会した時の嬉しさでした。
終わりに
さて、今回は、前編と後編で改名と治療について書かせていただきました。
これまで色々な方から
「自分の性別と性自認が一致してないってどんな感覚?」
と聞かれたことがあります。逆にモリサワからすれば
「自分の性別と性自認が一致しているってどういう感じ?」
なわけです。
「温泉ってどっちに入るの?」
ともよく聞かれます。
モリサワは自分のこの嫌悪感しかない体を誰にも見せたくないので、どうしても温泉に入るとするなら家族風呂に一人で入ります。
SNSではトランスフォビアの方々に色々と言われるぐらいならばと、それなら埋没していきたいと考える側です。もちろんかつて、性自認等のアウティングをされたというフラッシュバックもあります。
戸籍変更後もきっと一人で家族風呂に入っていると思います。
これは”あくまでも”モリサワの選択です。
最近は履歴書を書くのもルンルンで書けています。
それは改名という選択が無事に終わって、自分の決めた名前を書けるからです。
今までは、一般就労を目指しているモリサワが履歴書を書く時には、治療が進んでいるのに名前が元々の名前で、精神的負担になっていました。
名前は看板のようなもので、履歴書に大きく書くことになるからこその精神的負担でした。
また、モリサワは性別欄が存在しない履歴書を使うことが多いのですが、ありがたいことに、現在は履歴書には絶対的に性別を書かなくてもよくなりました。
だからこそ、心理的負担は大きく減っている部分があります。
1. 性別欄は任意記載欄となります。 ・性自認の多様な在り方に対応するため、〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄としました。 ・応募者自身が、記載したい内容で記載することが可能となります。 応募者が記載を希望しない場合は、未記載とすることも可能です。
引用元:労働基準監督署 新たな履歴書の様式例の作成について (PDF)1P
こうやって、完璧な性別を取り戻すことは現代の医学では難しくとも、一つずつ自分の性別違和を取り除くことが、モリサワにとっては生きづらさや働きづらさをなくすために必要なことでした。
今回は前半と後半でモリサワのトランスジェンダーにおいて改名と治療のことについて書かせていただきました。
改名も治療も決まった後に急に母から電話がかかってきて泣かれたのも事実です。
でも、もうそこには揺るがない「モリサワの今世の人生を冒険するための一歩」を踏み出すモリサワの覚悟が存在しました。
今では両親も兄も、なんとなく慣れてきた感じのようです。
何度も泣かせてごめんね。母と兄。
ちなみに母方の親戚は、モリサワの発達障がいの時もそうでしたが、これからのモリサワの未来においては応援ムードで、どこか救われている部分がありました!
嬉しい限りです!
また今日もモリサワは、これから新しい就職の場というダンジョンを潜れるように履歴書と職務経歴書を書くというクエストを受注致しましたので、また出会いましょう!








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