利用者と社員双方に「ケア」を届け、「重度訪問介護」にも力を注ぐ。ユースタイルラボラトリーのスタッフにインタビュー【前編】

ユースタイルラボラトリーのスタッフにインタビュー 利用者と社員双方に「ケア」を届け、「重度訪問介護」にも力を注ぐ。 前編

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この度、『ユースタイルラボラトリー』の広報マーケティング部Oさん、労務部Sさん、Nさんにインタビューさせていただきました!

ユースタイルラボラトリーは、2012年に、1軒の産婦人科の跡地から立ち上げが始まりました。

立ち上げ当時は高齢者介護が中心でしたが、「介護が届いていない重い障害・難病者」に福祉サービスを提供する事業者が少ないという課題を解決するため、2014年から「重度訪問介護」も始められました。

「重度訪問介護」は、24時間365日、安心を利用者に届ける障害福祉サービスです。

ユースタイルラボラトリーでは、「ケア」という理念を大切に、利用者だけでなく社員も大切にされています。

事業においては、重度訪問介護だけでなく『重度障害者向けグループホーム ユースタイルホーム』や『介護人材派遣サービス C×S(シーバイエス)』という業界で唯一、介護事業所が運営する介護正社員派遣など、強みを活かして多様なサービスを全国に展開中です。

今回お話を伺ったのは、翼祈、島川です。

ぜひ前後編併せて最後までご覧になってください!

企業名に込めた想いや理念について

必要な人に、必要なケアを、の文字

翼折:ユースタイルラボラトリー(Eustyle laboratory)という企業名に込めた思いを教えてください。

Oさん:ユースタイル、という語感は「You Style(あなたらしいスタイル)」を連想させるものですよね。私達は『誰もが互いの可能性を信じ、自分らしく生きられる社会』を企業理念・ビジョンとして掲げています。

また、ユースタイル(Eustyle)という綴りのユー(Eu)の接頭語は、ギリシャ語で「より良く、善」の意味を持っているそうです。

利用者様、ご家族をはじめ、スタッフのより良い暮らし、もっとやってみたいことが実現できるようにという願いを込めて、「ユースタイル(Eustyle)」になっています。

「実験場・研究室」を意味するラボラトリー(laboratory)の語源は、「働く」という意味もあり、「みんながより良く生きられるよう尽くし、実験し続ける企業」でありたいという私たちのカルチャーを表しています。

翼祈:ユースタイルラボラトリー様では、『ユースタイル10クレド』という行動指針がございますが、この10個に決めた理由を教えて下さい。

Oさん:『ユースタイル10クレド』は2012年に創業した当社が、10周年の節目に『ビジョン』、『ミッション』、『クレド』を刷新した際に生まれました。

その時にいた社員みんなで決めたビジョン、ミッションについて、どう実現していくのか、在り方、姿勢をみんなで話し合い、自分たちらしい行動指針を10個決めました。

このようなマインドを持ってビジョン、ミッションに臨んでいこうという、私達の行動指針として、大事にされています。

ミッションストーリーの文字

参考元:(ユースタイルラボラトリー)企業理念

翼折:行動指針があることで、仕事の取り組み方や、介護を提供する側としてどのように反映されていきましたか?

Oさん:クレドは何かを判断する際の軸となるもので、迷った時に立ち返ることができるものになっています。迷った時はクレドに従うことも多いです。

例えばスピード感を持って判断しなくてはいけない時は、「Speed!素早く挑戦し、学び、またすぐに挑戦します。」を思いだして、行動します。

また、私達は今まで福祉業界では当たり前と言われていたことであっても、本当にそうかな?と考えるようにしています。

「前例がないからやらない」ではなく、前例がないからこそ自分たちがやろうと思います。これも、クレドに言語化されている姿勢ですね。

挑戦して、成長していこうという企業カルチャーがあるおかげで、挑戦する中で、良いサポートが生まれたり、新しいケアが広がっていきます。

そうした成功体験につながるため、挑戦は常に大切にしています。

立ち上げへの想いや現在の取り組みについて

黒いスポーツウェアを着た男性

ユースタイルラボラトリー社長大畑氏

翼祈:ユースタイルラボラトリーは、中野坂上にある病院の跡地から始まったとお聞きしました。企業の立ち上げに至った経緯をお聞かせください。

Oさん:当社の社長、大畑健(おおはたたけし)さんの実家の近くに、中野坂上という地域があり、そこで産婦人科の跡地が空きました。

中野坂上は、大畑さんにとって馴染みのある地域で、高齢者の施設が足りないという課題がありました。

大畑さんのお母様が、介護のケアマネージャーの仕事をされていたこともあり、産婦人科の跡地を利用して高齢者向けのデイサービスを作ったことが最初の事業になります。 

介護の業界の問題に会社として関わっていく中で、「ご高齢の方以外にも、障害を持っている方も沢山いたり、重い障害がある方ほど介護が届いていない」という課題が見えました。

そのことに対応するために重度訪問介護の事業を立ち上げ、現在まで基幹事業となっています。

参考元:(【介護ベンチャー】 ユースタイルチャンネル) ミッションストーリー「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」 2024年6月4日

ユースタイルラボラトリーの構図

翼祈:ユースタイルラボラトリー様が「量的貢献」を志した理由と、その考えに至った経緯を教えて下さい。

Oさん:ご存知の通り日本は、少子高齢化が進んで介護が必要になる方が増え、高齢化だけではなくて、障害をお持ちの方も増えている状況にあります。

本当に「ケア」を待っている方々皆さんに届けていくためには、質も大切にしつつ、圧倒的に量が足りてない課題が国内にはあります。

そこにコミットできるような企業、事業にしていくために「量的貢献」を掲げています。

翼祈:24時間365日の安心を届ける重度訪問介護に挑戦し、医療的ケアにもいち早く励んでこられましたが、その理由を聞いてもよろしいでしょうか。

Oさん:例えば日中、たんの吸引が必要、胃ろうによる注入のお食事が必要な方がいた場合、医療行為、医療的ケアができる人材が地域に少ないため、介護が届いていません。

当社で運営するスクール「ユースタイルカレッジ」では、医療的ケア人材を年間約3,000人育てながら、その方々に未経験から重度訪問介護の現場でご活躍いただいております。

重い障害のある方でも、お住まいのエリアに関わらずケアが届けられるように体制を整えてきました。

ユースタイルカレッジのロゴ

翼祈:ユースタイルカレッジが始まった経緯や、受講された方の印象的な声や反響は、何がございましたか?

Oさん:医療や福祉の人材不足を、課題解決するために資格スクール事業も早い段階から始めています。

介護の人材不足が、介護業界の1番の課題になっていくため、まずは未経験無資格からでも介護に携わって下さる方を、増やしていく目的でスクール事業を運営しています。

直営の重度訪問介護事業所が全国に50ヵ所以上あり、主要な事業所にはユースタイルカレッジが併設され、そのエリアで介護の人材を増やしていくことができるようになりました

受講生の方々は様々な方がいて、本当に未経験から挑戦される方も多くいます。

3日間で基礎を学び、すぐ現場で先輩と一緒に実地研修に出るスケジュールで介護人材のプロフェッショナルとしてスタートが切れます。

これほど手厚く早く現場にいけるんだ」、「挑戦して良かった」との声を聞きます。

翼祈:ユースタイムキャリアやユースタイルエージェントも、珍しいサービスだと思います。これらのサービスを利用して入社された方は、入社する前と後で差異を感じずに、自分に適した環境で働けるのでしょうか?

Oさん:介護業界には、介護の人材不足がしていることと同時に、マッチングが上手くいっていない問題があります。

ユースタイルキャリア、ユースタイルエージェントでは、資格ややる気があるのに、働き先とマッチングできない問題を解決していき、スクールとセットで、人材の課題を解決するための事業です。

重度訪問介護に特化した近所ワークス、介護、看護、医療など色々な福祉の職をマッチングするユースタイルキャリア、複数のサービスを同時に扱えるため、ミスマッチを防いだりマッチングしやすい環境を実現しています。

「近所ワークス」会員のうれしい6大特典の文字

翼祈:近所ワークスについて、具体的にどの様なことをされているサービスかお聞きしてもよろしいでしょうか。

Oさん:重度訪問介護や訪問介護に特化して、ワーカーの方をマッチングするシステムで、ご近所で働きたいニーズが高い方が職を見つけることができるサービスです。

直行直帰の訪問介護は、通勤が近い方が良く、近くで働きたいニーズと、近くの方を探したい企業側とか事業者側のニーズをマッチングすることができます。

細かく何曜日、このエリアで働ける人は、など細かい求人内容が出ていることが特徴で、ミスマッチなく近所で働ける、ワーカーの希望も叶えていけるサービスです。

ご家族が24時間介護の状態で、働きにも出ることができない、本当に介護で疲弊し、ご家族ごとリスクが高くなっている方々もたくさんいらっしゃいます。

そこに訪問介護でヘルプが少しでも入ることで、ご家族が離職しなくてよくなり、夜眠れる様になります。普通の生活が送れるようになり、ご本人もご家族への負担を気兼ねすることなく、自分のやりたいことを口に出せるようになっています。

翼祈:ユースタイルラボラトリー様では「ケア」という言葉を大事にされています。この言葉を主体に置くことで、利用する側と仕事をする側にどんな良い影響がございますか。

Oさん:当社ではよく「ケア」という言葉を使っています。 

なぜかと言うと、「ケア」は結構意味が広い言葉で、サービスをお届けする以外にも、その方々の生活、心とか身体に深く関わるため、相互の作用があると思うからです。

介護に携わる私達も「ケア」をされている瞬間があり、利用者様も「ケア」されている感覚があります。

相互に助け合い、サポートし合いながら、より良く生きることを大事にしています。

そのため、あえて広義の「ケア」の言葉を使うことで、癒し、サポートなど、様々な意味を感じながら仕事をしています。

ユースタイルラボラトリー関連会社がある都道府県

翼祈:立ち上げから10年以上が経過しましたが、立ち上げて間もない頃と現在で、どの様な変化を感じていますか?

Oさん:最初に立ち上げた時は数名で始めた事業でしたが、今は社員、スタッフ非常勤、合わせて6,500名以上の規模に拡大しました。最初の中野坂上で始まった事業だけではなく、全国で「ケア」を待っている方に、「ケア」を届けられるようになりました。

最近では知的障害、強度行動障害のある方が地域で入所を希望しても、なかなか受け入れてもらえない課題があります。そうした課題解決に向けて、2023年から重度の障がいを持つ方向けのグループホームを始めました。

グループホームの事業が非常に拡大していることが、ここ近年の動きです。

重度訪問介護で在宅で暮らす選択肢、共同生活でグループホームで過ごす選択肢を広げていけたために、より多様なニーズに対応できてきていると感じております。

翼祈:前向きな気持ちや、挑戦する心を尊重されておられますが、サービスを利用する方が前向きになり、何かに挑戦されたエピソードがあれば教えて下さい。

Oさん:これは本当にたくさんあって、例えばALSという重い難病を宣告された方は、「これからどうするんだろう」「どうやっていくんだろう」と不安になると思います。

ALSは、徐々に筋肉が衰えて最後は呼吸ができなくなる、凄く残酷な病気でもあります。

ご本人もご家族も、生きる希望を失うところもあり、どんどん介護の程度が重くなり、ご家族にとっても負担がかかっていきます。

ALSの方は、何十分おきにたんの吸引が必要になり、家族の負担となるため、人工呼吸器を付けることを選ばないと言われる方も多くいます。

私達の届けている重度訪問介護のサービスと出会うことで家族の負担を減らすことができ、「在宅で今まで通り自分らしく生きていけるかもしれない」と感じていただけています。

外部の介護の手を借りることで、生涯自分らしく家族と一緒に暮らせる希望を持って、過ごされるという心境の変化が起きています。

重度訪問介護のサービスを知らなかったら、「もう亡くなってもいいよ」と考えていた人がいた時、重度訪問介護を知ると、「生きよう」、家族と様々なことをしたいと、旅行に挑戦するようなアクティブさも生まれます。

今まで好きだった趣味にもう一度挑戦されたりするなど、出会っていただいたことでたくさんの変化が生まれています。その人の希望やこれからの人生が変わっていった事例は本当に毎日介護の現場で起こっています。

翼祈:余談ですが、2026年3月27日(金)に公開される映画の「90メートル」という映画があります。映画で取り上げる難病がALSらしく、広くALSに関して浸透していくのではないかと思いました。

Oさん:難病を抱えている方は、生まれつきの方もいれば、突然病気になることもあります。原因不明であったり、交通事故で重い障害を負われた後、全身がマヒし、障害が残る方も多いです。

誰もが自分もそうなるかもしれない中で、「そうだとしても大丈夫だよ」、「希望を捨てないで生きられるよ」と重度訪問介護のサービスがきちんと知られて欲しいと感じています。

介護を受ける女性と介護をする男性

翼祈:2012年の立ち上げ以来、多くの介護の問題と向き合ってこられましたが、今、介護の現場で求められている支援のあり方とは何だとお考えですか。

Oさん:支援のあり方は障がいでも、ご高齢になってもやはり1人ひとり違います。

支援のあり方は、障がいの有る無しに関わらず1人ずつ違い、環境もその人自身も違うため、サービスとして一律に支援のあり方を決めることはできませんが、大切なのは、ひとり1人に人として向き合うことだと思います。

特に重度訪問介護は見守りの時間も長く、その人と共に過ごすお仕事でもあるため、その人が今どんなことをしたいのか、どういう状態なのかを、常にずっと見守り、コミュニケーションをしつつ、その人のためにできることをしながら、隣にいることが支援だと思います。

翼祈:介護は大変なことだと思いますが、介護対象者のご家族にとって、どの様な言葉があることで、徐々に前に向いていけるのでしょうか?

Oさん:人によるかもしれませんが、1番皆さんが困ったと思う時は『孤立してる時』だと思っています。誰にも相談できない、頼り先がない状態になった時に1番不安になることが多いように思います。

誰かがいるからなんとかなるよ」のメッセージを受け取れている方は、心強いと思います。

翼祈:エンジニアの育成などにも力を入れられていますが、ITに力を入れることで、効率化など前よりスムーズに進む様になったことは、何かございますか?

Oさん:創業以来、力を入れている介護、福祉の業界は割とアナログなことも多く、介護、支援に集中するために事務作業、その他の仕事は、効率化した方がいいです。

データ化した方がいいこともあり、効率、生産性を上げることと、「ケア」の質を上げていくことを両方できるように、ITに力を入れています。

自社以外にもそのサービスを他の介護事業者に提供し、業界全体の生産性の向上にも貢献しています。

翼祈:『介護人材派遣サービス C×S』という、業界で唯一、介護事業所が運営する介護正社員派遣もされていますが、このサービスの強みは何だと思われますか?

Oさん:本当に珍しいサービスで、全国に色んな介護施設、医療機関があっても人材不足はどんな施設でも課題です。

人材不足を埋めるための、正社員の派遣を当社から行っています。

『C×S』(シーバイエス)と言って、当社から派遣された職員が、人材不足を埋めるだけではなく、一緒に経営課題を解決していくサービスです。

プロフェッショナルな介護人材が、施設に全国施設に派遣されることで、抱えている人材不足の課題や経営課題を解決していけます。

翼祈:スタッフ紹介制度(リファラル)やカムバック採用(再雇用制度)も導入されていますが、このことで会社や採用された方はどの様なメリットがございますか?

Oさん:当社ではリファラル、カムバックで戻ってくる人は本当に多く、年間100人ぐらいいます。1度退職しても戻ってきやすく、お友達の紹介で入る方も多くいます。

働いている人が自分たちの会社に自信を持って、いい会社だよ、いい仕事だよと紹介しやすいということかもしれません。

社員が誇りを持って働けていたり、人に勧めたり、また戻ってきてねと気軽に言いやすく、それらを大切に働いていることではないでしょうか。

カムバック採用(再雇用制度)の文字と大勢の人々

翼祈:重度障害者の訪問介護をメインに、僅か4年で60事業所というフランチャイズを達成されましたが、何故ここまで速いスピードでフランチャイズを拡大することができたんでしょうか?

Oさん:フランチャイズ事業は地方で介護の課題解決に挑戦する方が、重度訪問介護を始めようと思った時に、どうしたらいいか分かりません。

フランチャイズのシステムがあればノウハウを共有し、私達の方で運営・採用のお手伝いができます。

少しの自己資金があればすぐに始められることも拡大した要因かもしれません。

前編はここまでです。

後編はこちらから読めます。

関連情報

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、薬害で糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。2026年1月15日、適応障害も発症。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。