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この度、重度の障害があっても、「在宅介護」を提供する、『ユースタイルラボラトリー』の広報マーケティング部Oさん、労務部Sさん、Nさんにインタビューさせていただきました!
ユースタイルラボラトリーは、2012年に立ち上げられました。
また、「介護が届いていない重い障害・難病者」に福祉サービスを提供する事業者が少ないという課題を解消するため、2014年から「重度訪問介護」を展開しています。
前編では立ち上げへの想いや理念、介護の人材不足が叫ばれる中、自社で医療的ケア人材を年間約3,000人育成していることについて詳しく伺いました。
前編の記事はこちらです→
後編では、就労移行支援から障がい者雇用で入社された労務部のNさんが受けている障がいへの配慮や働き方、将来のユースタイルラボラトリーの理想像について伺いました。
今回お話を伺ったのは、翼祈、島川です。
ぜひ前後編併せて最後までご覧になってください!
Nさんのお話
翼祈:N様はどの様な仕事を担当されておられますか?
Nさん:私の仕事は、労務に送られてくる様々な申請の承認業務です。
基本的なことですが、住所が変わった時、労務としてスタッフの住所は把握しなければならず、住所の証明の提出をお願いしています。
外国人の方のスタッフの方も増え、社員、スタッフの方々が働く上での根本的な業務の申請の承認が多いです。
翼祈:N様が感じる労務のお仕事の魅力や、やりがいは何ですか?
Nさん:労務はどの会社でも絶対あるもので、スタッフの方々が安心して働ける環境を作ることが労務の仕事だと思っています。
私が労務で携わっている仕事は、労務の仕事の一部ですが、スタッフの方々が働くための、環境作りの一端を担っていると考えています。
スタッフの方々を通して、介護に少しでも貢献できることが、やりがいと魅力の1つだと思い、労務の仕事をしています。
翼祈:N様は就労移行支援を経て入社されたそうですが、就労移行支援を利用することのメリットをどの様な時に感じますか?
Nさん:個人的に大きく2つあると思っています。
1つ目は生活リズムの基礎を作ることができることです。
心の病気の症状が重い時は、本当に出かけることすら困難なこともあります。
もう家で毎日寝たきりの状態があって、行くだけでも行って、そこからまずは決まった時間に行って、決まった時間に行って、決まった時間までいて、帰ってきました。
当たり前のことであっても、朝起きて、行って、帰ってくることは、自分の日々の過ごし方や働く上での基礎を作っていくことになるので、就労支援に通うことは、大きな意味があると感じていました。
もう1つは、様々な経験を積むことができることです。
就労移行への通いが安定すると、色んな訓練を受けて、その先に職務実習がありました。
自分も3社ぐらい実習で、1週間程度働かせていただいて、担当の方からフィードバックをいただいたりもしました。
実際にもうそこの職場で働くことになる場合もありますので、実習で実際に働くイメージを持てることは、ありがたいと思いました。
実習で色んな会社で仕事を経験しましたが、それも就労移行支援に通っていなければ知らなかったことでした。
面接の際も、実際に何日間か一緒に仕事し過ごしているため、志望動機も話しやすく、職場実習ができる、この2つが大きな就労支援のメリットだと私は感じます。
また、どこに応募すればいいのかなども、就労移行に通うことで知ることができました。
翼祈:N様がユースタイルラボラトリー様で障がい者雇用で働くことで受けた配慮や、これは働いて良かったと感じることについて、教えて下さい。
Nさん:自分の場合は、睡眠障害が酷くて、精神科で睡眠剤をもらっていても、寝れなかったり、逆に眠すぎたりする部分があって、他に寝起きが1番体調が悪い部分がありました。
ユースタイルラボラトリーは「フレックス制」で働けるため、少ししか眠れなかった時、朝早くから出勤して、早めに帰ることができます。
このように、合理的配慮で少し勤務時間を後ろ倒しにして、働かせていただけるのはありがたいと思います。どこの会社でも、障害者雇用だと何時から何時と固定されている勤務形態が多いため、フレックス制は自分の体調に合わせていただけて、ありがたいです。
翼祈:N様はアパレル業界の時にパワハラを受けたご経験があるそうですが、当時の経験で、今の労務に役に立っていることは何がございますか?
Nさん:全然介護とは分野が違いますが、百貨店で働いていました。
介護にまで該当しないかもしれませんが、お客様への思いやりを持って接する「おもてなし」の精神を大事にするところは通じるところがあると個人的には思っています。
自分は百貨店では接客業と裏方のスタッフのお仕事も両方経験させていただきました。お客様も、一緒に働く従業員の方々、先輩後輩限らず相手の気持ちを思いやります。
相手の気持ちを尊重したり、想像することを1番大事にし、そのことは元から心がけてはいましたが、たまたまパワハラをする方に当たってしまいました。
そのような経験を経て、気持ちがより一層強くなったほか、仕事においてもそうですが、人に接する時は言葉を慎重に選んだり、言葉遣い、態度は、より丁寧にしています。
自分が傷つけるつもりではない言葉が相手を嫌な言葉にすることが沢山あると思うので、相手が嫌な気持ちになることが無い様に、1番気をつけています。
相手も自分も気持ち良く仕事をすることで、業務が円滑に回っていけるようにという想いを強く持ち続けて働いています。
Sさんのお話
翼祈:介護の現場では感謝されることだけではなく、意見が合わずに落ち込んでしまう時もあると思います。S様が仕事で落ち込んでいる社員さんから相談を受けた時に意識して行う声かけなどはございますか?
Sさん:ユースタイルラボラトリーには労務部の中に「ユースタイル相談室」という従業員さんのための相談窓口があります。
窓口を利用してくださるスタッフさんの中には、おっしゃる通り、気持ちが落ち込んでいる方も多くいますが、どんな言葉をかけるかは、その方の状態や置かれている状況、担っている役割によって変わってくると思います。
ただ、真面目で一生懸命お仕事をされている方ほど、1人で抱え込んでしまったり、「疲れたと言ってはいけない」と頑張り過ぎてしまうことも多いため、まずは「思い切って相談してくれてありがとうございます。一緒に考えていきましょう」ということを必ずお伝えしています。
先ほどOさんがご利用者様が困る時は『孤立』の話がありましたが、ケアスタッフさんの場合も、同じかもしれません。
私達の介護はチームでの支援ですが、重度訪問介護の現場は一対一で、その場では物理的に1人というケースがほとんどかと思います。だからこそ、一人で抱えさせない仕組みや言葉がけが重要だと思っています。
翼祈:S様が行う社員のコンプライアンス意識浸透のための啓発活動では、どの様なところに重点を置かれていますか?
Sさん:『ユースタイル相談室』が直接的に、コンプライアンス意識を浸透させるための啓発活動を行っているわけではありません。ただ、現場の責任者であるコーディネーターやマネジメント層に向けた啓発活動、情報提供には取り組み始めています。ご利用者様やご家族様、あるいはスタッフ間のコミュニケーショントラブルを避けるために、引き続き情報発信は強化していきたいと考えています。
また、社内には内部監査室があるため、コンプライアンス違反に気づいた時に匿名・実名で相談できる窓口も準備をしています。
翼祈:管理監督者および労働者に向けメンタルヘルス研修も積極的に行うことで、S様が労務の仕事をする上でやりやすくなったことなどはございますか?
Sさん:メンタルヘルス研修を行う目的は、立場を問わずユースタイルラボラトリーで働くスタッフの皆さんが、自分や、一緒に働くスタッフのメンタルヘルスに興味を持っていただき、セルフケア・ラインケアに活かしていただくためです。
そのため、私の仕事がやりやすくなったということは特にないのですが、研修を通じて、相談窓口を知っていただく機会が増えたり、窓口の認知が広がったりという嬉しい効果はあったと思っています。
翼祈:社内の支援として、本部と介護事業所を繋ぎ、離職防止プロジェクトや人事規定の企画なども労務の仕事とされているとお伺いしました。
こうした手厚い支援があることで、どの様なメリットがあるとお考えですか?
Sさん:離職防止は社内の様々な部署や事業部のマネージャーさん達が担っているため、労務や相談窓口が担えているのはごく一部ですが、例えば相談室では、新入社員の方達に向けて定着支援も行っており、早期離職を防ぐための地道な取り組みとして、徐々に成果が出てきています。
これからも、ユースタイルラボラトリーに入社してくださったスタッフさん達との「大切なご縁」をつないでいくために、様々な取り組みを行っていきたいと思っています。
翼祈:資格取得サポート制度、外部セミナーなどもございます。こうした社内制度の充実は、どの様なメリットがあるとお考えですか?
Sさん:Oさんからのお話があった通り、入社の時点では資格をお持ちでない方・未経験の方が、介護のお仕事を始める動機付けになっていると思います。
実際に、新入社員の方にユースタイルに決めて下さった決め手を聞くと、「資格取得のサポートがあるから」と答えて下さる方もいらっしゃいます。勉強熱心な方も多く、毎月実施しているセミナーに参加されたりと、この会社で働くメリットの1つとして受け止めて下さっている方もいらっしゃると考えます。
今後の活動について
翼祈:ユースタイルラボラトリー様が今後叶えたい夢や、将来の展望をお聞きしてもよろしいでしょうか?
Oさん:当社の理念では、全ての必要な人に必要な「ケア」を届けることを、最後まで残らずやりたいと考えています。そのために、全国に事業を広げていくと同時に、メニュー、サービスの選択肢を広げていきたいなと思っています。
また、国内の障害福祉、行政の在り方、色んな制度も、どんどん変化する業界内の変化にきちんと柔軟に対応して、ベストな提案ができる事業を行っていきたいと思っています。
翼祈:この記事で初めて「ユースタイルラボラトリー」さん達のことを知った方もいます。
障がい当事者の皆さんに向けて、メッセージをお願い致します。
Oさん:当社は全国に事業所、施設があり、介護に関する様々な事業を行っていますので、介護で困ったことがあったら何でも相談下さい。
当社で力になれないところがあれば地域の連携先に繋ぐこともできますので、是非気軽に連絡して下さい。
感想
翼祈
私は家の中で、今後3つの介護を控えていると思っています。
まず、両親が2人とも高齢者ということで、老老介護。
また、私自身が障がい者で、両親が歳を取っているため、老障介護にもあたるかと思います。
また、もう少し年齢が上がれば、私も一般的に言われている、ビジネスケアラーにもなります。
私も様々な障がい、病気を今12個抱えており、自分のことをするのすら精一杯です。
「介護なんかできるだろうか?」「両親が今はなんとかしっかりやれていたとしても、今後はどうなるんだろう?」という不安をずっと抱きながら仕事をしています。
その中で、O様が先ほど言われた、「介護のことで困ったら相談して下さい」という言葉に救われる人は要ると思います。私自身、いつかユースタイルラボラトリー様に相談したいですし、自分が抱えている悩み、不安が解消できたと思いました。
本当に今回はありがとうございました。
島川
重度訪問介護の需要は脱施設化と地域移行の推進や、重度障害児・者の増加などにより、年々増加し深刻な人手不足という状況にあります。
年間3,000人もの医療的ケア人材を未経験・無資格から自社で育成されるなど、「量的貢献」という点は業界や地域への貢献度は、計り知れないと感じました。
近年は家族介護者の高齢化が進み、レスパイトケアの観点で積極的に活用を考えられるご家庭も多くいます。皆さんの存在は、地域社会において非常に心強いものがあると思います。
また、ITの活用や、人材のマッチングやプロ人材の派遣など、目の前の方のケアだけに留まらず業界の抱える構造の問題にも切り込まれるお姿。業界のリーディングカンパニーとしての覚悟も感じられて、尊敬の念を抱きました。
障がい者雇用で労務として働かれているN様とS様のお話も興味深く拝聴しました。
「スタッフが安心して働ける環境を作ることで、介護に少しでも貢献したい」。
「スタッフがユースタイルで幸せに働くことで、質の高い介護サービスを提供していくことにも繋がっていく」。
そのような気持ちを持って皆さんが働かれていることが、有形無形の資産を産み、会社全体や、介護サービスを受ける利用者さんに、プラスの作用だと感じました。
今回の記事を通じて、皆さんの取り組みを知っていただき、重度訪問介護を必要とする方やそのご家族に、サービスが届いていくことを願ってやみません。
関連情報
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