LGBTQといった同性カップルが里親になりたくても進まない制度。一体なぜ? 

同性カップル 里親

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

里親制度とは、親族が育てる「親族里親」、被虐待児などを受け入れる「専門里親」、原則18歳未満の子どもを預かる「養育里親」、法的に実子と同じ親子関係を結ぶ特別養子縁組を前提にした「養子縁組里親」の4種類があります。

厚生労働省によりますと、虐待や親御さんの病気などを理由に親元で生活できず、社会的な養護が必要となる子ども達は2020年度末時点で全国に約4万2000人います。その中の約8割の子ども達は、乳児院や児童養護施設などで生活しています。厚生労働省は「よりご家庭に近い環境で子ども達を育てて下さい」と里親家庭での受け入れ案件を拡大させたい狙いですが、まだ途上の段階に過ぎません。

里親に委託をお願いした子ども達は2020年度末時点で計6019人います。今回はLGBTQの人や同性カップルを巡る里親制度について考えていきます。

LGBTQの人などが里親になりたくても進まない、制度の在り方

画像引用・参考:同性カップルも里親になれる 実父の虐待で「女性2人だと安心できる」子も 貴重な担い手だと知ってほしい 東京すくすく(2023年)

虐待や病気などで実の親御さんと生活できない子ども達を、里親として育てる同性カップルが東京都にいます。保護が必要となる子ども達に関して、国が「施設から家庭へ」との指針を示す中、同性カップルは里親の貴重な担い手となっていますが、里親となったケースはまだまだ少ないといいます。

「信頼できる大人がいると肌で体感して貰えたら、と思い里親制度に申請した」里親をしている、同居して15年になる東京都内に住む40代女性カップルは「女性2人だから安心したと話す子どももいました。里親制度で同性カップルも1つの選択肢として、私たちは役立てたいと思っています」と手応えを感じるそうです。

この女性カップルは単身者でも里親として認定可能な制度を活かし、1人の女性が里親、もう1の女性が「補助者」として、今までに保育園児と中学生、高校生の計3人を、数日から約2ヵ月の短期で里親として受け入れました。

里親として受け入れた子どもの誕生日をケーキでお祝いしたり、水族館に連れて行きました。「何食べたい?」と尋ねても「どんなものでもいい」としか答えず、感情を表に出さなかったある子どもが、実の親御さんの元に戻る時、涙ぐみ別れ際手を振ってくれました。

里親になれる条件を巡っては1987年、当時の厚生労働省が単身者であっても里親に認定を可能とする通知を発出しました。2017年には大阪府大阪市が男性カップルを里親認定したケースを公表しました。2019年には厚生労働省が、単身者やLGBTQの人を里親から排除しない旨を再度通知を発出しました。

東京都では2018年、単身者の里親をサポートする「補助者」の条件を緩和しました。先述の女性カップルの様な「里親+補助者」という同性同士の家庭ができました。さらに東京都では2022年4月、同性パートナーを「配偶者」とし、2人とも里親として育てられる様に里親制度の緩和を加速させました。東京都の担当者は「里親の入口が拡がったことで、多様な里親家庭の認定に結び付きました」と説明します。

ですが、東京都は同性カップルの里親制度の認定・委託数は「個人の特定の恐れがある」として非公表にしています。横浜市や千葉県は公式ホームページの里親制度に関する「Q&A」で同性カップルやLGBTQの人も里親として認定可能だと記載しています。

家族社会学が専門の静岡大学の教授の女性によりますと、アメリカでは里子の3%が同性カップル家庭で養育されているというデータもあります。教授の女性は「海外のケースを見ても、同性カップルの里親制度は、子ども達への悪影響が及ばないと思います。運用面で里親制度の入口を拡大していない自治体は改善のアクションを起こすべきです」と訴えます。

参考:同性カップルが里親として子育て 受け入れ進まぬ中「貴重ななり手」 東京都は要件緩和「多様な家庭の認定に」 東京新聞(2023年)

自治体などに里親制度の候補者にLGBTQの人を認定する様に促している、埼玉県さいたま市にある一般社団法人「レインボーフォスターケア」の代表理事の女性は「欧米では実父から性虐待の被害にあった女の子に女性カップルが里親に求められる事例もあって、同性カップルの里親は貴重ななり手となっています。日本でも同性カップルが里親として務まることを積極的に発信して頂きたい」と述べています。

私も、

「同性カップルの方が安心できる」という話は分かります。私は中学時代のいじめのせいで、男性が怖くて話しかけられた時に構えてしまいますし、基本的に男性には向こうから話しかけられるまで話しません。私が話す男性って言えば今は父と会社、店員さんで、ちょっと昔だったらハンドメイドの講師の先生と作る工程を習うために質問する、という感じはありました。

女性も元々人見知りなので打ち解けるのに時間がかかりますが、打ち解けたら凄くその人に話しかけるので。元々話すことは好きなのに、人見知りで、話せる前は「私も話したいなぁ…でも勇気出ないなぁ….」と、時間がかかってしまいます。

虐待などを受けた子ども達にとって里親制度は大事な制度です。里親制度を申請する人は代わりに育てるために、それなりの覚悟と勇気と希望などを持って利用したいと思うんですよね。

それがLGBTQの人であれ、同性カップルであれ、申請する前に準備や予行練習も沢山重ねていると思うのです。私の様に異性が過去のいじめで苦手な人だっています。そういうニーズも、同性カップルにはあると思うんですよね。

LGBTQだから、同性カップルだから、とかそんな陳腐なてんびんにかけず、その人達の信念を受け止めて里親申請を許可して頂きたいなと思いました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。