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こんにちは、中村鮮魚店です。
前編では、実際に白杖を使って歩いてみました。
視界を制限した状態で歩いてみると、普段なら何気なく歩いている道でも、段差や障害物の存在が分からず、思うように進めないことに驚きました。
そして、白杖があることで、足元の状況を確認できたりする一方で「白杖があれば、安心して確実に歩ける」というわけではないと感じました。
そこで後編では、モリサワさんが普段活用している便利なサポートアプリをご紹介します😊
そして、モリサワさんに、白杖ユーザー目線で周囲の人にしてもらえるとうれしいことや逆に困ることなどをプチインタビューさせていただきました!
すごいぞ!歩行をサポートするアプリ「Eye Navi(アイナビ)」
体験が終わったあと、モリサワさんが普段使っているEye Navi(アイナビ)を見せてもらいました。
Eye Navi(アイナビ) は、視覚障害のある方の歩行をサポートするアプリです。
起動すると、スマートフォンの画面には、実際の道路が映ります。
そして、そこに映っているものをAIが認識して、「点字ブロック」「人」など、周囲の情報を自動で音声で教えてくれます。
※実際の画面です。
実はアイナビには、こうした周囲の情報を知らせてくれる機能だけではなく、目的地までの経路案内や周辺施設の案内、音のならない信号機を知らせる機能などもあります。
モリサワさんは、白杖にプラスして、こうしたツールも歩行の際にうまく活用しているそうです。
モリサワさんにプチインタビュー!
では、モリサワさんがどのような考えをお持ちなのか、ユーザー目線のお話を聞いてみたいと思います!
モリサワ:白杖で冒険中の”訳あり冒険者”モリサワです!今回の企画に感謝しています!
Q . モリサワさんの白杖のこだわりポイントや選ぶ基準を教えてください。
モリサワ:基本的には白杖をスライドさせて使用することが多いのですが、点字ブロックを叩いたりして音を出し、白杖ユーザーとしての自分の存在を他の方へ知らせたり、地面の状態や自分がどこにいるかを把握するためにも叩きます。
それに耐えてほしいなと思いますし、多くの白杖は基本的に耐えてくれます。
ここはモリサワの力加減が必要だと思います。そんなに力いっぱい叩かなくていいよ、って(笑)
ちなみにですが、グリップの握りやすさを重視したりします!あとは軽さです!
だからこそ、こちらの記事で購入した白杖は軽量ながらもグリップ的に握りやすく、電車やバスなどで折りたためるようにしました。
そして、地面を叩いても点字ブロックを叩いても大変丈夫でしっかりとした、最強の装備の白杖に仕上げました!
今の白杖は理想とこだわりを全て詰め込んだ白杖そのものです!
Q . 白杖を使っているとき、周囲の人にしてもらえるとうれしいこと。逆に「これは困る」ということはありますか?
モリサワ:今回、白杖を使った体験をしていただいたと思いますが、視覚情報が8割だと言われる中で、モリサワの目の調子がすごく悪い時は「外へ出るのが怖い」と感じることがあります。
それでも、街中で助けてくださる方がいることに、「障がい者の社会参加」のありがたさを改めて感じました。
白杖ユーザー当事者の多くがあまり知らない「白杖SOSシグナル」がSNSで広まっていて、「このサインが出ていなければ助けなくてもいいのか」と思われてしまうことがあるかもしれないのがとても怖いのでSNSや動画サイトなどで広まるのは正直困っています。
それを白杖ユーザーがやっていて、もし知っていたら助けてあげてくださいぐらいの感じです。
ただそれとは関係なく、白杖を持って拡大鏡で確認しているときに声をかけていただいた時は、本当に嬉しかったです。
迷子になった時も助けてくださる方がいて、本当に助かります。
次に、困ることについて答えます。
モリサワの目の調子が悪い時は点字ブロックが道標になります。
ただ、点字ブロックの上でながらスマホをしている人に気づかずぶつかってしまい、キレられてしまうこともあります。
また、ある意味「見える障がい」だからこそなのか、白杖を持っていると、親子でしょうか、大人の女性が子供に「悪いことをしたらああいう人になるよ」と言っているのを聞いたこともあります。
モリサワは非行歴も前科もなく、ある日突然白杖ユーザーになっただけなのですが…。
ほかにも「めくら」という差別用語を言われることがあります。
昔はよく使われていた言葉なのかもしれませんが、今でも普通に、モリサワが見えていないと思ってなのか、でも耳は良くなったんですよね。
目の前で普通に言われてしまうんですよね。
白杖ユーザーも同じ感情を持つ人間であることは、ぜひ認知してほしいなと思います。
そしてモリサワは盲導犬を迎えていませんが、SNSでは「盲導犬は虐待」と言われることがあります。
ですが、盲導犬をパートナーとして選んでいる方もいらっしゃいます。
ガイドヘルパーの方にも稼働時間の制約があるため、皆さんと同じように必要な時に外へ出るには、盲導犬が必要な存在なのです。
「強制的に仕事をさせられてかわいそう」と言われることもありますが、ハーネスを外せば一般のペットと一緒です。
「まだ盲導犬への知識が浅い方が言うのかな」と思っています。
盲導犬は最高のパートナーだと思っています。
Q . 白杖はモリサワさんにとってどんな存在ですか?
モリサワ:見えにくくなり、白杖を使うようになった時、絶望感を感じました。
今後への不安はもちろん、推しのコンサートやミュージカルで顔が見えない時は絶望でしたね…。
「これからどうしようかな」と思いました。
白杖と出会い、今では本当に欠かせない相棒のような存在です。道路交通法的にシャフトが白か黄色で定められているので、そこだけ守って、「他は自分らしさのある白杖を作ってみようかな?」とかも考えてみたことがあります!
そんな白杖もモリサワの目の代わりなのです。
仕事中や慣れた場所であれば折りたたんでバッグにしまっています。
白杖を失ったら、きっと外へ出られる自信がないのです。
まさにこの前の地震の際にも、「他に何本か持っているそれぞれの白杖を、きちんと防災バッグに入れなきゃな」と改めて考えさせられました。
今の最強装備の白杖もそうですが、白杖自体が全部相棒なので、何かあった時のためにと考えると、高額であっても自費で予備を準備しているくらいには、とても大事な存在なのです。
まとめ
「白杖ユーザーの方は、白杖だけで歩いている」
「白杖があれば、安全に歩行できる」
私は体験するまで、そんな安易なイメージを持っていました。
ですが、実際には白杖だけではなく、音や足の感覚、残っている視覚、そして便利な機器など、さまざまな情報を組み合わせて歩いていることを知りました。
また、実生活でも自然と点字ブロックが入るようになり「視覚障害があったら、この道は少し大変だな…」と、見る世界が少しだけ変わりました。
そして、今回感じたことは、きっと視覚障害のある方が日々感じていることの、ほんの一部なのだと思います。
これまで何気なく見ていた街も、見えにくい世界を実際に歩いてみると 、違った風景が見えてくる――
今回の体験は、そんなことに気づくきっかけになりました。
最後に、白杖体験からインタビューまで、快くご協力くださったモリサワさん。
貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました!
今回のような「見えにくい世界」を体験してみたい方は、こちらのサイトで体験グッズを購入できます。
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