11年前、心が壊れていった2ヶ月の記録【ねこパンク】

黒猫家族が悲しんでいる画像

この記事は約 6 分で読むことができます。

ねこパンクロゴマーク

正直に言うと、読み返すのが少し怖かったです。

これは、11年前に書いていたブログです。

自分が「病んでいく過程」を、そのまま記録していたものです。

当時のままとはいきませんが、抜粋という形で掲載します。

消さずに残しておくべきものだと思ったからです。

【11年前の記録】

  • 1月2日

それは突然やってきました。

正月を一緒に過ごした次男を施設に送り、帰る車の中。

運転中に、プツッと糸が切れたような感覚があり、

涙があふれて止まりませんでした。

そのときは、次男に対して申し訳ないという思いからだと考えていました。

「我慢するのはよくない」と思い、家に着くまで泣き続けました。

それから正月が明け、仕事やPTA活動、学校も始まり、

何事もないように日々は過ぎていきました。

  • 1月15日

この日、「何かが違う」と気づきました。

確認行為と物忘れ。

家を出るときに「電気消したっけ?カギ閉めたっけ?」

買い物に行って「あれ、何を買いに来たんだっけ?」

「まあ、そんな歳か」と苦笑いしていました。

  • 1月27日

また運転中でした。

今度は、心の中で何かが弾けたような感覚。

車の中という、一人の空間。

そこで、何かに囚われたような状態になりました。

  • 1月28日

自分でも驚くような、不可解な行動や発言が始まりました。

ゆっくりと落ちていく自分。

一種の異常行動。

内容はここでは書けませんが、それが1ヶ月ほど続きました。

今は落ち着いています。

この頃、すべてを話せる人が身近にいたことに救われました。

笑われることもありましたが、親身に話を聞いてくれる人でした。

その人がいなければ、もっと深く落ちていたと思います。

  • 2月5日

知り合いからの電話。

「結婚式でギターを弾いてほしい」

本来なら断りたいところでしたが、

お祝い事でもあり、引き受けることにしました。

  • 2月8日

娘の小学校のイベントでギターを弾き、歌い、劇団活動。

夕方から打ち上げ。

ここで、少しだけ救われました。

しかしその後から、

考え込む時間が増え、お酒を飲んでも酔えない。

何をやってもうまくいかない自分がいました。

日に日にそれは大きくなり、

自分を飲み込んでいくような感覚でした。

このとき、自分なりに取った行動が2つ

・仕事の手抜き

・家事の手抜き

いわゆる、ちょっとした現実逃避だったのだと思います。

  • 2月12日

眠れなくなりました。

ゾルピデム5mgでなんとか睡眠を確保。

同時に食欲も激減し、1日2食の少量に。

結果、体重は3キロ減りました。

  • 2月14日

イライラや不安に襲われるようになりました。

市販薬を飲みながら、なんとか抑えていました。

このあたりが、軽度で済むか、重度(うつ)に進むかの

分かれ道だったのかもしれません。

「頑張れ」と言ってはいけない理由も、このとき理解しました。

頑張った結果が、これだったからです。

  • 2月16日

少しだけ良いことがありました。

その晩、相談相手とお酒を飲み、色々と吐き出しました。

翌日からは、やたら喉が渇くようになり、

昼間に2リットル以上お茶を飲む生活に。

  • 2月20日

次男の入学選考会。

結果は3月16日発表。

この頃も、なんとか日常は続いていました。

  • 2月23日

結婚式が終わり、落ち着いたはずの翌日。

午前中、急に崩れました。

強いネガティブ感、喪失感、ぽっかりと空いた穴。

ネットで自己分析をすると、

確認行為、異常行動、強迫観念、食欲不振……

ここで初めて、「自分は病んでいる」と自覚しました。

これはまずい、と。

心療内科の予約も考えましたが、

スケジュール的に難しく、先送りにしました。

  • 2月25日

音楽に救われました。

その音楽を聴いたとき、

なぜか強くハマりました。

ギターを弾きながら音楽を聴く。

それだけで、少し楽になれる。

歌詞を調べ、意味を知ったとき、

涙が出ました。

「これだ」と思いました。

この日を境に、少しだけ楽になりました。

  • 2月27日・28日

人と会い、会話をしていると落ち着きました。

ある人に喪失感の話をしたとき、

「一周忌が終われば変わるかもしれない」と言われ、

少し救われた気がしました。

妻を亡くして10ヶ月。

9ヶ月目で、立ち止まりました。

でも今は、立ち止まってよかったと思っています。

人はきっと、どこかで立ち止まるものだから。

【今、読み返して思うこと】

黒猫がパソコンでブログを見ている画像

この記録は、妻が生前に書いていたブログを引き継ぎ、

自分が書いていたものです。

当時は、日々の状態を手帳に書き留め、

それをまとめていました。

あの頃の自分は、

ぽっかりと空いた穴を埋めるように、

静かに壊れていったのだと思います。

うつ病というものは、

ある日突然なるものではなく、

気づいたときには、もうそこにあるものなのかもしれません。

今は、ある程度うまく付き合えるようになりました。

でも当時は、ひとつひとつの出来事に対して、

うまく対処できず、ただ苦しんでいました。

それでも思います。

前に進むしかない、というよりも、

進むことしかできないのだと。

このブログを書いてから11年。

順風満帆ではありませんでしたが、

それなりに格闘しながら、今があります。

あの時の自分を、

今は少しだけ理解できる気がしています。

そしてきっと、

完全に理解できる日は来ないのだとも思います。

それでも

あの時間があったから、今がある。

そう思えるようにはなりました。
ねこパンクの黒猫ロゴマーク

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

ねこパンクでした。

ねこパンクバナー

HOME

黒猫家族が悲しんでいる画像

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です