努力:一般就労に向けて

この記事は約 10 分で読むことができます。

こんにちは、改めましてM. Jです。

今回は「努力」についての記事を書いていこうと思います。

現在、日本はどのくらい障がい者雇用が進んでいるでしょうか?

厚生労働省が発表した「令和3年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業に雇用されている障がい者の数は61万3,958人でした。

これは過去最高の数値だそうですが、全国の当事者の方の数から考えると、日本の企業は障がい者の受け入れがかなり不足している状態です。

たとえ障がい者雇用で一般就労できたとしても、仕事を継続することもまた難しいです。

実際、健常者と障がい者には「大きな壁」があり、健常者と障がい者が一緒に仕事をしていくようなシステムにはなっていないことを、M.Jは一般就労をした時に感じました。

一般就労した企業で健常者の上司から「障がい者への差別」とも受け取られる発言があり、この会社では「障がい者は受け入れられている感じではない」と思いました。

健常者と障がい者が互いに寄り添って仕事をしている雰囲気ではなかったので、M.Jは一般就労の時の1日1日がものすごく苦痛でした。

現在の企業の状態を考えた時「一般就労するのは難しい」と、M.Jは感じています。

また、一般就労をする為には、ものすごく「努力」をすることが必要だと感じています。

障がい者が健常者よりも「努力」する姿を見せて、健常者に受け入れられるように行動していかないと「一般就労を継続することはできない」と思います。

障がい者がすべき努力について以下の項目に沿って考えていきましょう。

  • 努力(定義など)・努力の方法と継続
  • 障がい者がすべき努力
  • 実際に行ってきた努力:その①
  • 実際に行ってきた努力:その②
  • 障がい者の努力の必要性

努力(定義など)・  努力の方法と継続

努力の定義は「目標達成のために継続すること」「状況が変化すること」と言われています。 

努力家の特徴は以下の通りです。

◆しっかりした芯をもっている  

◆自分に厳しすぎず甘すぎない

◆責任感がある  

◆失敗することを恐れない  

◆実行力が高い

では「努力」は、実際にどのようにすればできるのでしょうか?

以下に「努力をして自分自身を変える方法」について示します。

◯得意な分野からチャレンジして成功体験を得る

◯努力するための環境を変える

◯自己啓発本を読み、モチベーションをあげる

◯成功した人の話を聞いて、ヒントを得る

今度は「努力を継続させるコツ」について示します。

具体的な目標を決める

◆目標を具体的に決めることが重要。

◆「何を」「いつ」「どこで」「誰と」「なぜ」「どうやって」を具体的に意識する。

なりたい姿をイメージする

◆自分がなりたい「理想の姿」を明確にイメージすることが重要。

◆「自分もこんな姿になりたい!」という「意欲」が大事。

一緒に努力してくれる人を見つける

◆1人で努力することは難しいが、仲間がいれば励まし合うことができる。

小さな成功体験を積み重ねて習慣にする

◆「できた!」という成功体験を得ることで「達成感」「楽しさ」を感じられる。

◆スモールステップ(小さな段階づけ)で目標を立てるようにする。

M.J自身「努力」という言葉をよく使いますが、このようにいろんな意味があり、方法やコツがこんなにあったのかと正直ビックリしています。

ただ、これだけでは努力を「継続することは難しい」ので、考え方を切り替えることによって努力を継続することができればと思います。

努力をする時に必要な考え方としては、以下の通りです。

楽しいと思えること(ゲームの要素)を取り入れる・リラックスする

ごほうびを用意する→努力した後、メリットをつけるようにしていく

成長を記録する→「達成感」「やる気」「自信」につながるよう工夫する

結果は後からついてくると考える→長期的な視野をもって行動することが大切

「目の前のニンジン」という言葉があります。

やはり「努力」する為には「モチベーション(やる気)」は欠かせません。

「努力」することを「楽しく思えること」は、継続する為にものすごく重要です。

次の項では、障がい者がすべき努力について示します。

障がい者がすべき努力

具体的に、障がい者が努力するとはどのようなことでしょうか?

障がい者が一般就労した時、次のような努力が必要と考えられます。

まず、障がい者が自分で努力できることについては、以下の通りです。

1. 1日のスケジュール」や「業務のパターン」を把握する

→状況に応じて臨機応変に対応するのが難しいため

2. 相談相手・指示する人を決めておく

3. その場に合った人間関係や行動」を考え、どうしても理解できない場合、教えてもらう

→社内外の見えない関係性を理解するのが難しいため

4. 自分の特性上必要な配慮を職場や担当者の方に伝えて、理解や配慮を得

どれも大切ですが、まずは自分のことや特性をよく知って、どうすればいいパフォーマンスをできるかということを把握することが何より必要な努力です。

次に、管理者・担当者の方に伝えることは、以下の通りです。

手順を紙に書いてもらったり、ジェスチャーなど視覚的に示してもらうように伝える

いつまでに、どれから、どこまでなど、「具体的な表現をしてもらう」ように伝える

→言葉のニュアンスやあいまいな表現が苦手なので・・・ 

指示は図やイラストを使って伝えてもらうように伝える

指示はシンプルに「〇〇しましょう」というように肯定表現で伝えてもらうようにする

仕事の体験や練習をさせてもらえるように伝える

音・照明・肌触り・室温の調整が必要なことを伝える

→上記のような感覚過敏があれば、具体的に何が苦手でどんな支援が必要のかを伝える

管理者・担当者の方にこれらのことを伝えるのは、ハードルが高いと思います。場合によっては「面倒くさい人間」と思われる「危険性」もあります。

伝える以外にも「自分自身でできる努力」をしていく必要性がありそうです。

障がい者がすべき努力についてわかってきました。

次の項からは、私が以前実際に職場で行ってきた努力について示していきます。

実際に行なってきた努力:その①

専門学生の頃実習していた時、周囲の状況が見えておらず「忙しくて余裕のない状態」の職員さんに話し掛けてかなり怒られていました。

M.Jは発達障がいの特性である「周囲の状況が見えていない」という要素があったので、努力して「修正」することが必要だったのです。

一体、どのようにして「修正」したのでしょうか?

まず「周囲の状況を見る訓練」をしました。

自分の顎を後ろに引き、体重を後ろに掛けて、あえて一歩下がるような「イメージ」をもって物事を「観察」しました。

スポーツをする時、自分がレギュラーとしてプレーするのではなく、あえて「補欠」の立場で物事を「観察」することに似ています。

「イメージ」の通り視野がかなり広くなり「相手のことを考えること」ができやすくなりました。自分のことを「外に出す」ことができるようになり、周囲の状況を見て行動することができました。

次は、M.Jが障がい者雇用で一般就労した時にした「努力」について書きます。

実際に行なってきた努力:その②

工場で勤務していたのですが、雇用されていた障がい者は私を含め2名でした。

最初は、障がい者は私1人で健常者ばかりで「温かい雰囲気」で働いていました。

3日後、以前から雇用されていた障がい者(以下、Aさん)の病気による体調不良が改善して一緒に働くことになりました。

Aさんと一緒に働くようになり、工場内の雰囲気が著しく悪くなりました。

Aさんは、他の社員(特に、女性の方)との仲が悪く、かなり横柄な態度をとっていました。これに加え、工場の仕事で大事な「後片付け」や「掃除」を手抜きしていたのです。

健常者の社員の方から「障がい者は怠けるから困る」「障がい者は口だけで動かない」と言われていました。「障がい者が悪い」というイメージで見られているので「どうにかしないといけない」と思いました。

しかし、私は工場に入ったばかりでできることが少なかったので「まず、後片付けと掃除をがんばろう!」と思いました。一所懸命に「後片付け」と「掃除」を頑張りました。

「抜けがないか」もしっかり自分で再度チェックしました。

健常者とのコミュニケーションも、自己主張するばかりではなく「相手のかたの話を聞くこと」を意識して人間関係を大事にしました。

Aさんの「イメージ」が著しく悪いので、私自身頑張り過ぎて常に緊張してしまいました。3週間後、非常に暑い環境でしたので、めまい・立ちくらみがひどくなり仕事を続けることができなくなりました。

努力の方法を間違ってしまったのかもしれません。

障がい者の努力の必要性

現在の社会環境では、障がい者はかなり「努力」が必要です!

◎法定雇用率は5%以下なので、一般就労先では障がい者は「特別な存在」です。

◎健常者の多い中に入って仕事を継続する為には、相当な「努力」が必要です!

M.Jのように発達障がいの特性が強いと「努力」することでしか一般就労するための能力は身についていきません。今後はさらに「努力」して、一般就労を目標に頑張っていきたいと思います!

◎「自分自身をより良く変えること」は難しいことですが、なりたい姿」をイメージしてもつことで、今すべきことがハッキリします。

◎「1日1日、勉強」と思って、なりたい姿になれるようにすれば、皆さんの「努力」は身を結ぶと思います!

この記事をご覧いただき、どうもありがとうございました。

この記事は以下の文献を参考にしました。

参考:WURKー努力とは? 努力できるようになる方法 

   WEB CAMPー「努力できない」と悩まない:継続するためのコツ

   TEC  CAMPー「努力できない」と悩む方向け:原因と解決方法

   HR  PRO:コミュニケーションが難しい障がい者への接し方のヒント

   障がい者としごとマガジン:職場での精神障がい者との接し方

   発達障がいのある方と共に働く上でのポイントと障がい特性

   チャレンジラボ:障がい者と一緒に働く:同僚の理解を得るために

追加事項

障がい者が一般就労すると、どうしても「障がいがあるためにできない部分」が出てきます。そのためには、企業の担当者の方の配慮が必要になってきます。していただきたい配慮については、以前の記事に詳しく書いていますので、ご覧いただけると有り難いです。

関連記事:M.J:理想の社会構造について

今後について

興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとして、EQ(心の知能指数)を高める:一般就労に向けて、大型連休バンザイは甘い!「休暇分散・連休ずらし」について、ヒールのある靴のデメリットがあります。

皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!

HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。