障害者手帳更新で行政のまさかのミス!?そんな時に取るべき行動とは…

不満そうな表情を浮かべた女性が腕組みをしている画像

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前回の記事では、在宅から通所に切り替わるタイミングでケガをしてしまったことをお話しました。
もちろん痛みが強くて歩けない時は通所できなかったのですが、痛みが軽くなって少しの距離なら歩けるようになっても自由に通所できない時期がありました。

わたしの家から事業所までバスで30分ほどかかるのですが、とっくに終えているはずの障害者手帳の更新手続きで行政側のミスが発覚し、通所したくても割引価格で定期が購入できない事態となっていたのです。
調べてみると、障害者手帳の申請・更新に関して行政側のミスは意外とあり、そのような状況に陥ったときどうすればよいのかなどを考えてみました。

障害者手帳の更新結果が届かない!一体なにが…

ずっと在宅で仕事をしていたとき、障害者手帳の恩恵を受けることが正直あまりありませんでした。
映画館も滅多に行かないし、美術館や博物館も興味のある展覧会は年に1回あるかないか、在宅で交通機関を利用して毎日通勤なんてこともないので、更新するための医師の診断書にお金を払うより、更新しないほうが自分にとって損しないのでは?と思って、更新しないつもりでいました。

しかし、障害者手帳を持っていると、就労支援施設の手続きが楽になったり、所得税の控除など、様々な恩恵があったりするらしいのです。
これは一大事ということで、更新期限を1ヶ月ほど過ぎていましたが、今回は障害年金の証書のみで手続き可能ということだったので、すぐに市役所へ行き、更新手続きを行ってきました。
これが4月中旬の出来事です。

障害者手帳の申請や更新の手続き後、自宅に手紙が届くまでは一般的に約1~2ヶ月かかると言われています。
また、医師の診断書で更新手続きを行うより、年金証書で更新手続きを行うほうが時間がかかると言われています。
6月に突入して、前回の記事にも書いたように、在宅から徐々に通所へ慣らすために、週1での通所が始まりました。
これから徐々に週2、3での通所が増えていきます。
そういえば障害者手帳の更新をしてもうすぐ2ヶ月になるけど、まだ手紙届かないなぁ、時間かかってるんだろうなと思っていました。
そして6月末にぎっくり腰などのケガをしてしまい、再び1ヶ月ほどは在宅でのお仕事になりました。

7月中旬に入り、来月にはぎこちなくも多少は歩けるようになるはずなので、そろそろ通所再開の打合せもしなきゃなと思っていたのですが、そういえばまだ障害者手帳の更新手続き後の手紙が届いていません。
手続き後もう3ヶ月が経過しています、8月から通所のために定期券を購入したくても、手帳の更新が完了していないので割引価格で購入できません。

状況を確認するために市役所に電話をしてみました。

市職員
今回年金証書で手続きを行っていますが、現在年金事務所での処理が遅れているようです。同じような状況の人が結構いらっしゃいます。来週にはまた次の手紙を発送するので、その時に一緒に送られてくるかもしれないです。

しかし、翌週になっても手紙は届かず、市役所に確認しては同じ回答、そして翌週も手紙が届かず、市役所に電話をしては同じ回答…を3回ほど繰り返したと思います。

更新手続き後手紙が届かないまま4ヶ月目に突入し、市役所の職員さんもようやくおかしいと思ってくれたのか、状況がどうなっているのか調べてくれました。
その結果、市役所から県なり年金事務所なりへの依頼を上げていなかった、つまり市役所で更新手続きをした後の処理が止まっていたという、まさかのミスが発覚したのです…。
障害者手帳の更新と同時に就労継続支援施設の継続利用の申請も行われていて、その手紙はきちんと届いていたので、まさか障害者手帳の更新だけ忘れてられているなんて思ってもいませんでした。

…ということは、わたしは更にここから約1~2ヶ月待たなければいけないということですか?(怒)

経済的な影響と周囲からの理解

家の近くのバス停から事業所近くのバス停まで、片道300円かかります。
1ヶ月の定期代は、通常だと13,500円かかります。
障害者割引が使えれば、半額の6,750円で済みます。
しかし、障害者手帳の更新が間に合っていないので、割引を利用することができません。
では歩いて通えるかと言われれば、そんな簡単な距離ではないのです。
しかもタイミング悪くケガをしていて、歩行はできるだけ避けたい状況です。

ダメ元で、近くまで誰かが送迎できる時だけ通所して、他は在宅で作業可能にならないか、事業所に相談しました。
有難いことに状況を理解してもらえて、障害者手帳の更新が完了して定期を購入できるまで、無理ない範囲で通所ということで決定しました。
市役所側も動いてくれていて、県に急いでもらえるよう働きかけてくれたり、バス会社に証明書の提出で割引価格で定期を購入できるよう交渉してくれました。

そして9月の中旬にようやく障害者手帳の更新が完了したのです。

行政側のミスが発覚した場合にわたしたちが取るべき行動

送迎する時間を作ってくれた家族、融通をきかせてくれた事業所、特別措置を講じてくれたバス会社…多くに迷惑をかけてしまいました。
どうしたらこのような事態を避けられたのでしょうか。

今回障害者手帳の更新期限が切れてしまっていましたが、それが関係しているとは思えないのです。
(とはいえ、TANOSHIKAで働くなら障害者手帳はマストということがわかったので、次回からはちゃんと期限内に手続きを済ませようと思います。)
そして今回のように行政側にミスがあっても、こちら側からは問い合わせするしか確かめる方法がありません。

しかし、行政側のミスで、障害者手帳の申請や更新に問題があったり、交付された手帳に誤記載があるケースは意外と存在します。
マイナンバーとの紐づけのミスや、等級を間違えるミス、中には職員によって故意に改ざんされたケースもあるようです。
(正直、お役所ってダブルチェックとかしないんでしょうか…)
多くの場合、利用者の指摘がきっかけでミスが発覚しています。
1件のミスが発覚し、芋づる式に同じミスが大量に見つかるケースです。

誤記載があった場合

手元に届いた障害者手帳の記載内容におかしいなと思うことがあれば、まずは申請した窓口に相談しましょう。
そして、障害者手帳を使用して受けたサービスの領収証などは必ず保管しておいてください。

これは神奈川県の事例ですが、等級や手帳番号などの記載ミスが発覚し、不利益を被った利用者には差額の補填を行う措置が施されています。
参考元:(神奈川新聞社)精神障害者手帳交付ミスが26件 県、14~15年度 2016年7月27日

実は江東区でも同じようなミスがあり、予定より低い等級での記載ミスがあった場合は差額が補填されているのですが、逆に予定より高い等級での記載ミスがあった場合は、余分に支給された金額の返還を請求されています。
手当がいつもより多く支給されているからと使ってしまうと、後々返還を求められる可能性があるので、おかしいなと思ったら触らないでおくほうが無難です。
参考元:(さんのへ あや 公式サイト)ここが変だよ江東区!障がい者手当誤支給について 2022年5月27日

手続きの過程でミスがあった場合

もし手続きの過程でミスが発生し、障害者手帳の交付や更新が大幅に遅れると判明した場合、何か証明書を発行してもらうことでサービスを受けられる措置を講じてもらえる可能性はあります。
総務省も、理想は1ヶ月以内に手続きが完了することが望ましいとしており、以下のように見解を述べています。

更新手続に時間を要するために手帳の有効期限が経過し、精神障害者が手帳でその証明ができない状態になるのは行政側の責任であり、障害状態にないと認定されない限りは、手帳所持者の障害状態の認定を有効なものとして扱う必要がある。 
引用元:総務省 精神障害者保健福祉手帳の更新手続の改善(概要) 2017/9/25/(PDF)7P

もしこのようなケースに直面したら、実際にどんな不利益を被っているのかを説明し、証明書等を発行してもらえるよう交渉してみましょう。

 

行政側のミスにも関わらず、対応が不十分だったり不満を感じた場合、部署をまたいで市民からの意見・苦情を受け付ける窓口があれば、そちらに相談しましょう。
もしなければ、以下のような相談窓口もあります。

・行政相談(総務省の相談窓口) 
   電話で相談:0570-090110(全国共通)    
   チャットで相談:Govbot

・つなぐ窓口(障害者差別に関する内閣府の相談窓口) 
   電話で相談:0120-262-701 
   メールで相談:info@mail.sabekai-tsunagu.go.jp

 

最後に

障害を持っている方は、定期的に通院している方も多いと思います。
診察や薬、時には検査など、医療に関する出費もあるでしょう。
しかし、障害者手帳の交付・更新が遅れてしまうと、利用者に精神的にも肉体的にも金銭的にも負担がかかってしまう場合があります。
然るべき窓口へ相談すれば、不利益を被ったぶんの補填が受けられる可能性もあるので、後ほど請求できそうな領収書などは失くさず大切に保管することを心掛けるようにしましょう。

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