この記事は約 7 分で読むことができます。
こんにちは、中村鮮魚店です。
以前の記事から、だいぶ日数が経ちましたが、この間何をしていたかというと、デザイン系のとある業務に挑戦していました。
ライターの私が、まったく未経験のデザインに触れ、この一か月苦戦しながらも濃い経験をさせていただいたので、今回はそのお話をしたいと思います。
のんびり構えていたら…
実はこの1か月間、とある制作チームに入っていました。
これはライターにも関係のある取り組みだったため、私と、もうお一人のライターさんが入ることになりました。
デザインはまったくの未経験だったため、当初はアイディアに必要な資料集めくらいで、実際の作業は他の方がやるのだろうと考えていました。
なぜなら、私のデザインスキルは、Windowsの「ペイント」というお絵描きツールがやっとこさ使えるレベル。
以前働いていた飲食店のチラシなどもcanvaで制作していましたが、今振り返ると目も当てられないヘンテコリンなデザインでした。
なので、こんなレベルの自分がデザインに関わるわけはないと、当初はのほほんと構えていたのです。
ところが、資料集めを進めていくうちに、状況が少しずつ変化していきました。
ぐちゃぐちゃのデザインと三ツ星上司
上司から資料に関してコメントをいただくうちに、実際に形にしてみようと、先ほども出たペイントで自分なりにおおまかなデザインを制作しました。
とはいえ、この時点では「とりあえず作ってみた」という感覚で、上司に見せることまでは考えていませんでした。
ところが、チームの支援員さんがその案を上司に共有してくださっていたようで、後日コメントをいただくことになりました。
そのデザインをみてくださった上司は、私からするとデザインの神様のような方です。
「あの不細工なデザインを、神様に見られたのか…!」
それは料理に例えると、三ツ星シェフにぐちゃぐちゃの卵焼きを出してしまったようなものです。
※ あくまでイメージです。実際の上司は若々しく、白ひげもありません。
まさかそんな方からデザインを見てもらえると思っていませんでしたが、返ってきたコメントはそれほど多くありませんでした。
それを見た私は「素人だということがバレたんだ。だから、コメントしようがないんだろうな」と、勝手に受け取っていました。
今振り返ると失礼な考え方ですが、自分が評価の土俵にすら上がっていないという思い込みに、安心していました。
そんな、どこか他人事に感じていたからこそ「怖いし、できるわけない。けど、せっかくだからもう少しやってみたいな」という気持ちが、心の底にほんのり芽生えたのです。
沼にはまった私
作業を進めていく中で、ペイントに限界を感じたため、支援員さんに相談をしてillustratorとPhotoshopを使わせていただくことになりました。
まぁ、触っているうちにできるだろうと軽く考えていましたが、プロが使うソフトがそんな簡単なわけもなく…
戻るボタンってどこ?
選択ツールとダイレクト選択ツールって何が違うの?
この画像を消したいけど、どうするんだ?
いくら触っても、思うようにいかない。
「あぁ、逃げ出したい…やっぱり私にはムリだったんだ!」
休憩中に大きな溜息をつきながら、心の中では情けないほど大泣きしていました。
それは、もがくほど沈んでしまう底なし沼の中にいるような気持ちでした。
そんな時、支援員さんが「聞いていいんだよ!」と背中を押すように、デザイン面をサポートしてくれるメンバーサポーターさんへつないでくれました。
ですが当時の私は、こんな初歩的な事を聞くことに申し訳なく感じてしまい、まともに質問すらできませんでした。
というのも、初めて勤めた料理の世界では、「見て盗む」が当たり前だったからです。
「人から簡単に教えてもらえると思うな。」
そんな昔の言葉が染みついていて、私は必要以上に身構えてしまっていました。
ですが、私の中に深く根づいたその考えを、あっさりと打ち砕いてくれたのが、ベテランのメンバーサポーターさんでした。
サポーターさんは、私の初歩的な質問にも冗談を交えながら、ひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
そして気づけば、あれだけ苦しかったデザイン作業に、少しずつおもしろいという気持ちが混ざり始めていました。
今振り返ると、このタイミングでの関わりとサポートがなければ、きっと私は形になる前に白旗を上げていたと思います。
泣いて、笑って、ラーメンを食べた日
たくさんの資料を集めていくうちに自分の中で、アイディアがいくつか思い浮かびはじめたので、デザインを必死に作りました。
こんなに何かをがんばったのは、いつぶりだろう——
大変な中で、少しずつぼんやりしていたアイディアが形になっていき、微調整するだけでパチッとはまる。
それが、まるでパズルのピースのようにおもしろくて、気が付くと怖い気持ちより、ワクワクする気持ちがどんどん大きくなっていきました。
ですが同時に、上司の求める答えと自分の能力が遠くかけ離れていることも、改めて感じ始めていました。
そして「いつかポジションを外されるかもしれない…」という考えがよぎりだしました。
「中鮮さんの心身の状態を考慮し、デザインではなく資料集めに注力してください。」
そんなチャットが送られてくる夢を見るほどでした。
そんな状態で「あと少し、もう少しだけさせてください」と、心で願いながら、必死に作業を進めていきました。
そんな思いで、ようやくできあがったデザインを、サポーターさんに見ていただきました。
「(このデザインに)言う事はない( • ̀ω•́ )✧ 」
そう言われた瞬間、あまりの嬉しさに脳がフリーズして、返事も忘れてしまいました。
この日は、ただひたすらに嬉しくて、嬉しくて…
心がいっぱいになりました。
この感情を忘れたくなくて、大好きなラーメンを食べにいきました。
ガヤガヤとする店内で、到着した湯気の出るラーメンを前にした時、がんばった日々がふわりと蘇りました。
「できない自分がよくここまで、がんばったなぁ」と、あふれる穏やかな気持ちを温かいラーメンと一緒に噛みしめました。
ここまで嬉しく感じたのは、実は今まで仕事で何かを任されたり、認められたりする機会がなかったからでした。
これに関しては、仕方がなかったと今は思えます。
過去の記事でも触れてきましたが、私はADHDの影響でミスが誰よりも多く、要領も悪かったので「まともに仕事ができない人」
そんな空気をひしひしと感じながら、仕事をしてきました。
そして、仕事で悲しい思いをしたときは、沈んだ気持ちを紛らわせるためにラーメンを食べてきました。
だからこそ、他の人からすれば些細に感じる業務だったとしても、この経験は私にとって、とても大きく価値があるものになりました。
最終的にこの業務は、残念ながら上司が引き継いで下さる形になりました…
ですが、上司や支援員さんからすれば、本来はもっと早い段階で区切りをつけ、別業務へ移す選択肢もあったはずです。
それでも、ここまで携わらせてもらえたということに、残念な気持ちよりも感謝の気持ちの方が大きく残りました。
本当の成功
今回の業務は、結果だけ見れば最後まで業務を遂行できず、失敗に見えるのかもしれません。
ですが、この経験を通して、結果だけでは測れないものが、確かにあるのだと感じました。
怖くても挑戦したこと。
誰かに頼り、励ましてもらったこと。
そして、自分にもできるかもしれないと、ほんの少しだけ私を信じられたこと。
この経験は、これから先の自分を支える、大切な記憶になっていく気がしています。
そして、この先苦しいときや悔しいときに、きっとあの日のラーメンの温かさを思い出すのだと思います。
→HOME





通りすがりの冒険者です!先程ゴブリン討伐してきました!
中鮮さんの絵は、きっとAIが頑張っても描けないのです。そしてAIにはない、本当に心がこもっていて愛のある絵だから個人的にはすごく大好きです!
そして見やすいのです!
新しい業務とかなるとすごくたくさん大変ですよね…!
それでも中鮮さんともうお一方のライターさんのおかげで我々はまた新たな冒険ができます!
本当にありがとうございます!感謝です!
これからも素敵な絵の入った記事、楽しみにしています!