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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は11個の障害と病気があるので、私にとって病院はかなり身近な場所です。
そんな病院ですが、今「医師の偏在」という社会問題が、刻一刻と深刻になっていることをご存知ですか?
今医療の現場では、都市部など一部の診療科や地域に医師の数が偏り、地方の病院などで医師不足が叫ばれています。
・救急体制を縮小
・産科など一部の診療科を閉鎖したりする病院も
アンケート結果から見えてきた、「医師の偏在」に関する現場の声

厚生労働省は去年12月、医師が少ない地域で診療所を開業する費用を補助したり、公立病院などの院長になる要件に、医師が少ない地域で1年以上勤務することを加えたりするなど、新たな対策を公表しました。
引用元:NHK NEWS WEB 「医師の偏在」対策 “期待できる”約15% 就職情報会社が公表(2025年5月5日公開)
このように、国としても一定の対策を打ち出していますが、2025年2月に医療専門の就職情報会社が、医師に行なったアンケートによると、現場の声として、以下のようなことが挙げられました。
医師が地方の病院で不足する「医師の偏在」を解消するため国が去年打ち出した新たな対策について、「効果が期待できる」と答えたのは1.8%、「やや期待できる」と答えたのは13.6%と、合わせても15.4%にとどまりました。
一方、「効果が期待できない」「あまり期待できない」という医師はあわせて45.6%にのぼり、その理由については「ある程度の強制力がないと難しい」、「給与アップなどのメリットがないと変わらない」といった声が寄せられたということです。
引用元:NHK NEWS WEB 「医師の偏在」対策 “期待できる”約15% 就職情報会社が公表(2025年5月5日公開)
私が感じる「医師の偏在」
私は3つの疾患に関しては、1つの病院だけにかかっています。
私は20代前半で薬害で異常値を出して糖尿病になり緊急入院をして退院する前、『前の病院に戻りますか?』と、担当医に言われました。
私は首を横に振って、「嫌です。あの病院で採血をして貰えなかったことで、私は糖尿病になりました。あの病院に戻れば、今は良くてもまた悪くなるかもしれません。戻りたくありません」と言いました。
それを伝えると、『分かりました』と言われ、ずっと今でもかかりつけの病院です。
私自身、発達障害や感音性難聴があることで、「通院するのが大変なので、この2つの科もここにしたいです」と言って、同じ病院の3つの科に通院しています。
私の通院している病院は大きく、設備などが充実していますが、主治医の異動が多い病院でもあります。
過去精神科と耳鼻科の主治医とは、10年以上のお付き合いのある方もいましたが、最近はどの科も場合によっては、1年で変わります。
耳鼻科は、10年以上診察して下さった方が異動に。今はその時に手が空いている人が対応する形式となって、学校の教科制みたいだなと感じています。
私が通院する病院には、系列の病院に異動したり、診療から病棟に異動する先生もいます。
系列の病院に異動すると、席だけその病院にあったままでも、まずなかなか戻ってきません。そのまま開業したので、籍が無くなる方も。
『⚪︎という病院に異動します』と説明する方もいれば、『今日で最後ですから。貴方が私についてくるなら、異動先も教えますよ』と言って、教えてくれない人もいました。
また、後任の先生から退職が異動だったと聞く時もあります。
母は、「異動した⚪︎先生は、ここに戻って来たら立場が偉くなっていて、もう主治医としては診て貰えないかもね」と言いました。
「医師の偏在」は自分自身にも身近な社会問題です。
確かに地方、それも都市部ではないエリアでは、「医師の偏在」という問題は大きな問題でしょう。
国も2024年から動いていますが、医療現場の医師からは良いと言われている声が少ないですし、それがリアルな声だと思います。
医師不足も叫ばれていますし、「医師の偏在」は今後もより深刻な問題となっていくと思います。
どうすれば解消できるのか?、私たちには「医師の偏在」をどうすることもできない。
まずは、「医師の偏在」という問題があることだけでもご理解頂けますと、お住まいの医療の問題に何かを感じられるかもしれません。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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