「私たち高校生にも生理休暇を！」。生理が重い当事者からの悲痛な想いを訴える。

この記事は約 7 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈（たすき）です。

皆さんは生理が重いですか？軽いですか？私は重たくて、不規則に生理が来ます。最近自分の病気の記事を書いて、ある病気が自分の生理に関わっていることを知りました。今この記事を書いている現在、生理がまだ来ないので、ずっとPMDDが続き、毎日眠すぎて悩んでいます。

私は高校生の時はその病気ではなかったので、そこまで当時重たくなかったかと思いますが、今大阪に住む1人の女子高生が「生理中は痛みが辛くて、学校に登校すること自体もとてもキツい。どうか私たち高校生にも生理休暇を与えて下さい」と訴えています。

今回はその女子高生の生理休暇への想いを発信します。

生理が重いことで悩んでいる女の子。どうして生理休暇を希望を？

“私たちにも生理休暇の権利を与えて下さい”

生理休暇は企業の話だけではありません。現在、学校でも「私たちにも生理休暇を！」との声が上がり続けています。

「生理休暇って学校に必要なこと？」「女子だけの特権でずるいよね」

そう感じた人にも聞いて欲しい、女子高生の切実な訴えです。

大阪府にある関西大学北陽高校3年生の女の子は、中学生の時から、重い生理痛に振り回される様になりました。

女の子「痛みはやっぱりありますし、気分のムラとか、イライラして怒り出してしまったり、泣き出したりとかもありました。お腹がジクーッと痛い時は、ベッドやソファで横になることもキツくて、その場でお腹を抑えながらうずくまる時もあります。生理の初日はほとんど学校を欠席していました」。

中学校の時は毎月1回は生理痛が酷いことで、学校を欠席していました。

ですが、高校に入学すると無理をしてでも登校しました。欠席日数が増えると、大学進学に向けて先生たちからの自分への内申点が下がり、影響が及ぶのでは？と心配したからでした。

無理を強いて高校に登校する姿を見て、母も心苦しい胸の内を抱え、毎朝娘を送り出しました。

女の子の母「中学校ではかなり痛みが酷いことで欠席していましたが、高校生になると休みづらくなり、心苦しいはありますが、娘が痛みで泣き続けているところを、無理やり投稿させていたところもあって、親としては辛い心情でした」。

今女の子は、生理痛の痛みを緩和するための低用量ピルを服用しています。昔と比較しても痛みはかなり軽くなりました。

ですが、女の子の高校には自分以外にも生理の重い友達がいます。

「学校でも生理休暇を与えて下さい」。女の子は、自分の想いを周りの大人に伝え始めました。理解を示してくれた、心強い先生もいます。

教諭の男性は「生徒自身で生理に関して疑問を持ち、アクションしようとしていることをサポートしたい」と感じました。

男の子も含め、高校生の時から、生理に関して考えることは生徒の心の成長に結び付くのでは？と感じています。

教諭の男性の応援を受けながら、女の子は、生理休暇を全国に先駆けて取り入れた、同じ大阪府にある建国高校などを訪問しました。

建国高校では、2021年から全国よりいち早く、生理休暇を取り入れました。生理が重く毎月生理休暇を取得している女子生徒もいます。

この建国高校では取り入れた後に実施したアンケート調査によりますと、「女子だけに自由に特権が与えられているからおかしい」という男子生徒からの批判的な声も書かれていましたが、生理休暇への理解は男女を関係なく浸透していきました。

女の子の通学する関西大学北陽高校の生徒会では、生徒の意見をアンケートを集計し、まとめることになりました。

生理休暇を最初に関西大学北陽高校で呼びかけた人として、2023年3月、女の子は、オンラインで学校に関わる人全員に訴えました。

女の子「生理休暇は男女間を不平等なものにするのではなく、平等にするものと私は皆さんに考えて欲しいです。背の高さの違う人が3人いると想定しましょう。塀の向こうの景色を眺めるために、同じ高さの踏み台だと、3人が見える景色はそれぞれ異なります。平等になるというためには、背の高さに応じた異なる高さの踏み台を用意し、目の高さが同じ高さとなって同じ景色が見えます」。

「これを生理休暇だと思って下さい。自分の意志だけでは変えられない体調不良で欠席となり、無理を強いて、頭痛や吐き気、腹痛を我慢した状態で通学することは、みんな平等に同じ景色が見えていると言えますか？」。

「生理休暇が高校の時から身近な存在だとすれば、やがて社会人になった時の意識にも影響を与えるのでは？と思います。高校の時から土台を作っておくことで、皆さんが大人になった時に、生理や女性に優しい社会に転換していければいいなと思っています」。

学校ではこれから、生徒会が集計した提言などを踏まえて、生理休暇に関して検討段階に入るとしています。

参考：WEB特集　高校生にも生理休暇をください　NHK NEWS WEB（2023年）

大阪大学人間科学研究科教授の女性は、「女性だから必要なんでしょう？という理由を周りから言われたことで生理休暇を取らず、欠席することへのマイナスなプレッシャーが生じるのではないかと思います。男性への月経教育も学校に通学する時から必要だと感じます。生理がどんな現象かというのは授業で習っていても、生理痛やPMSがどんなものなのか、ナプキンをどの位の頻度で換える必要があるのかといった基本的な知識はほとんど持たない男性が多いです。もう少しベースとなる部分をみんなで理解をし、『もしかしたら生理中なのかな』『何か具合悪そうだな』ということをに、直接本人に聞かなくても、想像力を働かせ、寄り添える様になれる社会になればいいと思います」と説明しました。

私が生理が重くなったわけ

私は先日自分が罹患している甲状腺機能低下症についての記事を、以前書いたものより、さらに追及して書きました。記事を書くにあたって調べていくと、甲状腺機能低下症を罹患していると、「生理不規則、生理過多」と書いてありました。

確か私は昔はナプキンは短く薄かったのですが、いつ頃からか生理中は長いサイズの夜用をずっとしないといけなくなりました。「ずっと昔からこうだったっけ？」と思っていましたが、その記事を書いて、「あー、甲状腺機能低下症を発症してから、生理が重くなったんだ」と気付くことができました。

今回参考にした記事は続きがあって、企業で生理休暇を、という話が続いていきます。今ライターの仕事をやってからは気分が楽しいのでそういうことをしなくなりましたが、前のA型とかでは生理中ずっと体調が悪くて、自主的に生理休暇を取って欠勤したり、出勤しても具合が悪すぎて、横になって1時間ほど休んでいることもありました。

今の高校生は私が高校生の時より生理が重いことを今回知りました。あの当時の私だったら理解できなかった気持ちも、今私が生理が重い状態になり、「生理って重たいと、パフォーマンス力も下がって、本来の力は出ないし、身体はキツいし、ずっとお腹は痛いよね」と思います。

女性は誰しも生理を経験します。この問題は避けて通れない道だと思います。この記事を読んだことをきっかけに、生理休暇や生理のことを考えてくれる人が増えてくれたら、と強く感じます。