うつ病の原因は「Fosたんぱく質」。治療法開発に繋がる実験が行われました! 

うつ病 Fosたんぱく質

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

社会的なストレスに適応できる人と、できない人がいます。その「差」はどこにあるのでしょうか?

特に精神疾患の代表格でもあるうつ病は、100人におよそ6人が発症する病気です。日本では、一生涯の中で100人におよそ6人がうつ病を経験しているという実態調査があります。 また、女性の方が男性よりも1.6倍程度、うつ病の発症が多いことが知られています。

そんなうつ病の治療法の開発に繋がりそうな実験が、先日明らかとなりました。

ストレスへの適応に脳内の特定部位の活動が関連していることをマウスの実験で確認できたと、京都大などの研究チームが公表しました。人にも同じ様な仕組みがあると想定され、うつ病などの治療薬の開発に結び付く可能性も秘めています。その研究論文が、国際科学誌[Science Advances]に掲載されました。

今回はこのうつ病の治療法開発に繋がる、実験についてお伝えします。

うつ病を発症する根本的な理由が明らかとなる、実験が行われました

分子神経科学が専門の京都大特定准教授の男性と、理化学研究所ら研究チームは、脳内のある「Fosたんぱく質」がストレスへの適応に影響がある恐れがあると、機能の一端に辿り着きました。

この「Fosたんぱく質」は、精神疾患の一部を発症している人の脳内では分泌量が少なく、うつ病の究明や新しい治療法の開発に結び付けたいとします。

実験では生まれつきストレスに強い攻撃的なマウスと、ストレスに弱いマウスを十数匹ずつ用意しました。引っかくなど攻撃性が強く、体格も遥かに大きいストレスに強い攻撃的なマウスとストレスに弱いマウスを同じ飼育箱の中に1匹ずつ入れ、1日5分間ずつ、物理的に接触可能な空間で過ごさせ、5日間ストレスを与え続けました。

その後、攻撃的なマウスにストレスに弱いマウスが興味を示して近付くのかなど、「社交性」に関して行動を分析しました。攻撃性なマウスと5日経過した後で再度対面させましたが、ストレスに強い攻撃的なマウスは積極的にコミュニケーションを図ろうとしましたが、ストレスに弱いマウスは接触を避け、飼育箱の端に座り続ける傾向が著しく見受けられました。

ストレスに弱いマウスの脳を解析した結果、脳内の前帯状皮質というところで、遺伝子の機能の調節をする「Fosたんぱく質」が著しく減少し、神経細胞の活動も低下し、社会的認知に関連する部位の活動が少なくなってることが明らかとなりました。

一方、ストレスに強い攻撃的なマウスは特別なアクションを取らず、前帯状皮質の「Fosたんぱく質」の量も変化はなかったといいます。

そこで脳の「Fosたんぱく質」を人為的に増加させると、ストレスを与えても社交性が低下することはありませんでした。その上、逆にストレスに強い攻撃的なマウスも、「Fosたんぱく質」を減少させるとストレス耐性が弱くなりました。

参考:うつ病の治療法開発に期待、「ストレスへの適応」は脳の特定部位が関与…京大などマウスで確認 読売新聞(2023年)

うつ病患者の脳内でも「Fosたんぱく質」が減少していることが発見されていて、分子神経科学が専門の京都大特定准教授の男性は「ストレスが引き金で発症するうつ病などの原因解明や治療に結び付く大きな成果なのかもしれない」と説明しました。

精神医学が専門の熊本大の教授の男性は、 「『Fosたんぱく質』はマウスと人に共通して持つたんぱく質で、ストレスとの因果関係を解明したその意義はとても大きいです。ですが、精神疾患は脳内ネットワークが複雑に関わっていることで、脳の他の部位も調査する必要もあります」と述べました。

私もストレスに弱い

私はSNSで情報収集をしているのですが、その中でカウンセラーの人が更新されている投稿を観て、去年精神的な病気に関する記事をまだ掲載されていませんが、幾つか書きました。

その中で笑顔うつ病というのが、私の性格などに当てはまることが多くて、そうなのかなと思う時があります。ただし私はうつ病の診断は受けていません。うつ状態になりやすいとしか言われてません。

最近ストレスの溜まることが多くて、それでいて毎日眠くて疲れてて、休みの日はどうしようもない位ダラダラと過ごし、自分が情けないです。

ですが、そういうところを考えると、「今行きたい場所どこにも行けてないから、心身共にストレスが溜まっているんだろうな…」とも思います。

今回のこの実験は患者の多いうつ病の方には朗報だと思いました。精神疾患の大元であるうつ病の治療法ができたら、より快適に生活できる人も増えるのではないか?と思いました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。