声なき命を守るために

猫

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初めてその野良猫に出会ったのは2020年の8月の事でした。ひどく痩せて毛並みもよくなく、でもとても人懐っこくてずっとついてきました。マンションのドアの前で中に入れてほしいと言わんばかりに入りこもうと一生懸命でした。車のエンジンの音や靴音で私や主人と分かるらしくいつもついてきました。

ある日主人が「あの猫飼おうよ。」と言い出し、幸いペット可のマンションだったために、動物など一度も飼ったことのない私たちでしたが、猫を迎え入れるためにケージやトイレ、寝床やエサなど買いに行きました。

本格的に家に入れて飼うことになったのは雨の日でした。その日もその猫は私の後をついてきてドアで入れてほしいと訴えているようでした。「助けて」という声だったのかもしれません。

私は部屋に猫を入れました。ケージに入るのは嫌だったらしく、しばらくうろうろし、餌をあげるとあっという間に食べてしまいました。

そしてその猫は「八十島」と主人から命名されました。その日から八十島は我が家の一員になりました。小さくて声なき命と向き合っていこうと決めた日でした。

検査や避妊手術

八十島を動物病院に連れていくことになりました。まだ1歳くらいで、検査等を受けて幸い大きな病気もしていませんでしたが、皮膚病があるとのことでした。「かゆい」と言うこともできずに、ずっと我慢していたのだと思うとかわいそうでした。

猫は猫同士ですぐ病気が感染してしまうらしく、室内飼いすることと、メスだったので避妊の手術を受けさせるように助言を頂きました。それから皮膚病の治療やワクチンを打つことも含めてしばらく手術は様子を見ることになりました。

八十島はちゃんと餌も食べて体重も増え、毛並みも良くなっていき、家に慣れたようでした。

2月22日猫の日に八十島は避妊手術を受けることになりました。心配で仕方がありませんでしたが手術も無事終わり家に帰ってきました。病院で泊まっている間餌を全く食べなかったらしく、家に帰ると一目散に餌の所に行き食べていました。安心してくれたのかなと思いました。

手術はかわいそうだったけど、八十島が今後婦人科系の病気になるリスクが減り、発情期のストレスがなくなることはいい事だと思いました。

猫を飼うということがこんなに大変で、でもそれよりもっと幸せなことだと分かりました。猫はしゃべらないけれど、ちゃんと愛情をもって接すれば、ちゃんと愛情を返してくれます。

保護猫・さくらねこについて

八十島を飼ったことで私は猫の事について調べる機会が増えました。保護猫やさくらねこについての記事を見かけるようになりました。

保護猫とは家がなく飼い主が居ない、もしくは劣悪な環境にいた猫たちが助けられて自治体や民間の保護施設、個人宅等で一時的に保護されて生活している猫たちのことで、里親さんに引き取られて生活していきます。

さくらねことは、地域猫を捕獲し、不妊手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらの形にカットした猫の事で、また地域に戻され地域の方に守られながら一代のみの生をまっとうします。

どちらも野良猫の大量繁殖を防ぎ、猫の殺処分をなくしていこうという取り組みです。八十島一匹でも大変だったことを多くの猫にされている方がいます。本当に尊敬に値することです。

私はこれらの取り組みに参加するほど情報もなく、また力もありませんが、こういった活動をされている方がおり、それを多くの方に知って頂き、関心をもって頂くことが元野良猫を飼っている私が現時点でできることではないかと思い、文章にしました。

今はまだ八十島一匹を責任をもって守り育てることに全力を注いでいますが、今後はもっと多くの情報に触れ、救える命があるということを発信できたらと思います。一匹でも多くの猫が十分に餌を食べられて、快適な寝床で眠れるように、その生を全うできるよう祈っています。

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