消えて行く団地周辺の商業施設

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こんにちは、金次郎です。

 私が住んでいる団地の最寄駅には、その昔には郵政省が運営するレクリエーション施設がありました。
 しかし、郵政民営化と同時に施設は閉鎖され、土地はその最寄駅を設置している鉄道会社が買い取り、現在は住宅団地になっています。
 私の父が今の家を建てたのは、約40年程前ですが、その当時はうちの団地と線路の反対側の団地の2ヶ所しかありませんでしたが、現在駅周辺には5つもの団地が存在します。
 それに伴ってスーパーマーケットやドラッグストア・コンビニエンスストア等の商業施設もどんどん増えましたが、それだけに販売競争も激化している様です。

駅近くの商業施設

 父が家を建てた当時、団地近隣のスーパーマーケットはここしかありませんでした。

・「ダイキョープラザ」 https://www.daikyo-plaza.jp/

 しかし住んでいる団地内にも、酒屋やお米屋さんにお寿司屋さんや理容室・美容室を備えたちょっとした商店街がありましたし、ホームセンターやその前には中華料理屋さんも有りましたので、中々便利な団地でした(現在は、お米屋さんと理容室・美容室のみ残っています)。
 その後、駅近くに公立高校が出来たり、新しく住宅団地が造成され人口が増えるに従って、新たにスーパーマーケットやコンビニエンスストアが出来たりして段々と商業施設も競争が激しくなって行きました。

競争に勝てなかったか?

 先のスーパーマーケット「ダイキョープラザ」は、10年ほど前に「もう販売競争には勝てない」と考えたのか、家の最寄駅にあった店舗を閉鎖してしまいました。
 私は新卒で入社した会社を病気退職して実家に戻って来て、しばらく仕事もせず無職でしたが、仕事を再開するに当たって身体慣らしの為に、一時期このスーパーの別棟にあるお酒コーナーでアルバイトをしていました。
 そのスーパーが無くなって店舗社屋はしばらく空き家状態でしたが、4年前に「トライアル」と言うドラッグストアがここに入りました。
 このお店が出来て、家から少し遠くて10時開店の「コスモス」よりも早朝から開いていて便利と言う事で、作業の帰りとか在宅勤務になってからは、散歩ついでに利用していました。
 しかし、今年の正月に買い物から帰って来た母が「コスモスには勝てなかったかな?トライアルが2月6日に閉店だってよ」と言うので、私は「えっ?出来て未だ4年ほどだし、しかもコスモスなんて向こうの団地の一番端っこで遠いのに、もう敗北宣言?」と思いました。

日本のドラッグストア

 福岡県に本社が在るドラッグストアで、現在一番隆盛を誇っている「コスモス」
 地元福岡県だけでなく東北・北海道と、新潟県・長野県を除く都府県に合計1180店舗ものお店を出しています。
「コスモス店舗一覧」
 http://www.cosmospc.co.jp/shop/

 同じく福岡県に本社が在る「ドラッグモリ」
 こちらは地元福岡県をメインに九州全県と山口県・愛媛県・徳島県・宮城県に326店舗あります。
・「ドラッグモリ店舗一覧」
 http://www.doramori.co.jp/store/search/ 

 そして「トライアル」
 この会社も本社は福岡県にあり四国を除く日本各地に270店舗あります。
・「トライアル店舗一覧」
 https://www.trial-net.co.jp/shops/index_map

 店舗数こそ一番少ないですが、実は「トライアル」の会社設立は1981年(昭和56年)と、「コスモス」や「ドラッグモリ」の1983年(昭和58年)よりも早かったりします。

それ以外にも閉店する市内の商業施設

 年明け早々、ドラッグストア「トライアル」の突然の閉店情報に驚いていたところに、今度は母のスマートフォンに「ママ友さん」から「市内唯一のファミリーレストランだった、ジョイフル小郡店が閉店する見たいよ~」とメールが入って来ました。
 それで私がパソコンでジョイフルのHPを開いて店舗検索すると、確かに「1月24日閉店」と書いてありました。
 母に閉店の確認をした事を言うと「あのお店は駅前じゃ無いし、かと言って市内のメインストリートでも無い、ちょっと分かりにくい所に在ったよね。」と言うので、私も「確かに、あのお店の駐車場に車が止まっているのをあまり見た事無いものな。」と返しました。

終わりに 

 団地内に在ったホームセンターが閉店して15年ほど。
 日本でコンビニエンスストアが流行り始めた80年代には団地内にもコンビニができましたが、直ぐに閉店してしまいました。
 この様に私が住んでいる団地周辺は、あまり商業施設を作っても利益が出ないのか?お店を出しても直ぐに閉店して撤退してしまいます。
 今の団地に引っ越して来た当初は、夏になると団地の夏祭りが有り着物姿の女性たちが輪になって盆踊りをしたり、また焼きそばやたこ焼き等の露店が並んでいて、団地住民が集まってワイワイと楽しんでいました。
 しかし、団地住民の高齢化と亡くなってしまった人達などで、空き家や家を取り壊した空地が徐々に増えており、いつの間にか夏祭りも開催されなくなってしまいました。
 古い団地ですから、交通の便や商業施設の有無を見て、その空地に新しく家を建てようと言う人もほとんどいません。
 若い人たちは、新しい団地の方が住みやすいと考えているのでしょう。
 元旦に「駅の無人化、全国的に進む-半分以上の駅を無人化する福岡の大手私鉄-」と言う記事を公開しました。

駅の無人化、全国的に進む-半分以上の駅を無人化する福岡の大手私鉄-

 成人の日の休日に隣市のショッピングセンターに行った帰りに、現状をみてみようと無人化される津古駅で電車を降りたところ、自動改札機が故障しており、駅員さんがメガホンを持って「改札を通る方は、駅員室でICカード乗車券の清算をいたします」と叫んでいました。
 私は「やれやれ、これで本当に4月から無人化して大丈夫かいな?」と思いました。
 そりゃ利益を上げないと会社が倒産してしまうと言うのは理解できますが、あまり営利ばかり追求されても、周辺に住んでいる人達は住み辛くなり益々住む人が減るだけなんですけどね。

・参考資料

大規模住宅団地の現状【資料集】(pdfファイル形式 33ページ)https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/juutaku_kcs/pdf/h27_11/shiryo_27_11_03.pdf

          

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