障害者のジョブボン。〜古本を回収して、ネットで販売して、障害者の就職に結び付ける支援〜  

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

Yahoo!オークションや、ネット販売などで古本などを購入したことはありませんか?実はオークションやネット販売の工程に行くまでは、障害者継続支援事業所など、障害者の方が検品したり、クリーニングしたり、梱包と、出品や販売までに携わっていることが分かりました。私の会社、TANOSHIKAでもつなぐ書店という会社で、出品までのお手伝いで施設外作業をさせて頂いております。

今回は関東周辺で活動をされている、「ジョブボン」という会社についてお知らせします。

ジョブボンとは?

ジョブボンとはJOB(仕事)+本。役目を終えた本を回収し、障害者就労施設で再生、ネット通販を通じて、再び必要な方のお手元に届きます。その販売代金は、施設を利用している障害者の工賃になります。本のリユースと障害者の就労支援を行う活動です。

ジョブボンという言葉は、仕事を表す英語の「ジョブ」と「本」をかけ合わせた造語です。2018年より活動をスタートさせ、東京都内や神奈川県、埼玉県など関東近郊をメインに、愛知県や石川県など日本全国40ヵ所の障害者就労支援施設が賛同しています。

「ジョブボン」に依頼を受けている、就労継続支援B型事業所

不要になった本のリサイクルと、障害を抱える人の就労支援を支える一般社団法人の活動「ジョブボン」が、関東近郊で拡大しています。障害者支援施設に古本のネット通販を任せることで、障害を抱える人は賃金を頂けるだけでなく、企業への就職に結び付く事例もあります。「ジョブボン」の産みの親は、うつ病を罹患してIT企業を退職した男性で、障害を抱える人と一緒に歩いています。

「ジョブボン」を下支えするのは、障害を抱えるために雇用契約が困難な人が通所する就労継続支援B型事業所です。体調が優れなかったり、連携行動やコミュニケーションが難しかったりする人もいらっしゃいます。20〜60代のB型事業所の通所者は各々の希望や習熟度に対応して、古本の回収や販売が可能なものは表紙をアルコール消毒したり、本の間のほこりをハケで払ったりしてクリーニング、本にビニールを施します。出品、梱包などの作業を分けて担当しています。1ヵ月で多い時期には1000冊以上の注文が入り、利益は約20万円を超えます。

「面倒な作業も丁寧に出来ている。古本の状態は1冊ずつ異なるので、対応に困ったら支援員に質問することでコミュニケーションの訓練にも直結している」とB型事業所管理の男性は言います。今までに3人が一般企業に就職を果たし、3人が雇用契約を締結したA型事業所に異動しました。

古本回収は各障害者施設も地域で励んでいますが、企業などに寄付を募り、呼びかけているのは東京都千代田区にある一般社団法人「ワーキングバリアフリー」です。各障害者施設の古本はインターネット通販のアマゾンのネットショップ「早稲田ブックス」から一括で販売されていて、各障害者施設ごとに古物商の許可を取る必要もございません。

画像引用・参考:ジョブボン

古本を寄付したいという企業も拡大していき、2022年7月時点で古本を回収するポストを関東近郊の117ヵ所に設置されました。2020年10月から今までに計3200冊を「ジョブボン」に寄付したNTTドコモの担当者は「障害を抱える人の雇用支援とSDGsに直結する。これからは本社だけでなく日本各地の支店でも古本の寄付を呼びかけていく」と声援を送ります。

つくば市にある、「ジョブボン」から依頼を受けている障害者就労支援事業所

茨城県つくば市にある福祉機器製造会社、幸和義肢研究所が経営する障害者就労支援事業所ワーク・イノベーションセンターにおいては、障害を抱えている利用者が、リサイクルに回された古本を回収、クリーニングしてネットオークションに出品し、購入者に発送する作業を実施しています。古本の売上金の一部は利用者の工賃に繋がります。

古本は、つくば市内や近隣市の企業10数カ所に設置した回収ボックスから集めたり、つくば市内の小中学校にも寄付を呼びかけています。古本は無料で寄付を依頼しています。同つくば市にある竹園東中学校ではPTA活動の1つで、回収ボックスを校内に設置し、約150冊の寄付が寄せられました。

同障害者就労支援事業所ワーク・イノベーションセンターでは、2021年6月より「ジョブボン」の参加をスタートし、これまでに約3200冊の古本が寄せられました。寄付された本は、利用者が書き込みの有るか無いかなど本の状態をくまなく観て査定し、本のバーコードを活用した出品システムを取り入れ、今までに2500冊をネットオークション出品、インターネットショップで販売を行いました。

今までで完売した本は約340冊、売り上げを見積もると十数万ほど。利用者の工賃は現段階では、他の仕事も併せて月数万円程度です。これからは本の回収を積極的に加速させ、「ジョブボン」事業の更なる拡大を見込んでいます。

参考:古本回収しネット販売 つくばの障害者施設 売上の一部を工賃に NEWSつくば(2022年)

私の会社、TANOSHIKAでも。

この「ジョブボン」と同じ様な、つなぐ書店という会社と契約を結んでいて、利用者の何人かが、つなぐ書店へ施設外作業に行っています。つなぐ書店はYahoo!オークションで活動しています。

私も1回だけつなぐ書店のお仕事を体験させて頂いたのですが、私はオークションに出品したことが一度もなく、買ったのもかなり前で、本当に出品までの仕組みが全く分かりませんでした。DVDの場合、新品か中古か、中古でも美品かとか、汚れはないかとか、ディスクに傷や指紋はないかの確認や、アルコールやオイルでツヤを出したり、写真撮影でも影が写ったらいけないとか、全体を見せないといけないとか、本当に分からないことだらけで大変でした。

いつもパソコンで記事を書いていますが、出品する前のパソコンを使って、商品の状態のランク付けや説明書きとかも技術が必要で、本当に難しかったです。その日は仕事から帰ったら疲労で早く寝ました。

つなぐ書店は久留米市に大きな病院があるので、先生たちが異動で住んでいる場所を離れてる時とかに、本の寄付が沢山あるそうです。

私はこういうお仕事はつなぐ書店しか知らなかったのですが、全国にはつなぐ書店の様なお仕事をされているところがあることを今回のこの記事で学びました。古本も本当に欲しい人に渡るので、悪いことはありません。これからもこういうSDGsの取り組みが加速します様にー。

 

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。