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はじめに
先日、このようなニュースが目に入りました。
歌手の椎名林檎さんのリミックスアルバム「百薬の長」(UNIVERSAL MUSIC STORE限定版)に付属されるグッズの一つが「ヘルプマークに酷似しており、誤解を招く」とネットで批判を集めてました。
確かに、実際のグッズの写真を見たところ、赤いカード型のケースに、白で十字のマークと、椎名林檎さんにちなんで、林檎のマークが入っていました。
これは、酷似していると素人の私が見ていても感じたほどです。
その後、ユニバーサルミュージックは10月18日、関係者に謝罪し、デザインを改訂すると発表しました。「各種チェックが不十分だった」とコメントしています。
オシャレ?目立つため?ヘルプマークの悪用!?
誕生から10年が経ち、普及が進むヘルプマークですが、最近、ヘルプマークをアクセサリー感覚でつけたり、悪用したりする事例が増えているようです。
実際に、街で若者に尋ねてみると、16歳高校生は
「あ、知っています。TikTokで地雷系の人が”病んでます“とアピールするのに使われているのを見た」
というコメントが返ってきました。
「オシャレ」や「目立つため」にヘルプマークを付けている人がいるというのです。
ナンパの道具にヘルプマーク?
東京の街中で取材をしていた記事を読んでいると、40代前半くらいの男性が、すごく困った顔をしながらヘルプマークをかざして『すみません、すみません』と道行く人に声をかけていたそうです。
その方はリュックサックを背負っていて、横にも後ろにもヘルプマークをつけていて、何かに困っている人なのかなと思いと声をかけたら、『大丈夫です!』と力強い声で拒否されたそうです。
しばらく見ていると、若くてかわいい女の子だけに声をかけていたので、ナンパだとさすがに気が付きました。
取材では、ヘルプマークの付け方や付けている数でも、不審に思ったことがあるそうです。
ヘルプマークをかばんの両サイドと後ろに、合計4つも持っていて、そんな簡単に手に入るものなのか?と疑問に思っていたのですが、調べてみると、フリマサイトやヤフオクとかで転売されていて簡単に手に入ることがわかりました。
ヘルプマークとは?
ヘルプマークは、そもそも
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで援助を得やすくなるよう作成された東京都によるピクトグラムである。
無料配布されているが…
ヘルプマークは、市町村で無料で配布されているものです。一人一個というのが原則で、配られています。
そのヘルプマークがフリマサイトなどで、転売されていることをご存知でしょうか?
こちらの画像は実際に、私が某ショッピングサイトで見つけたものになります。
このほかにも、大量のヘルプマークが出品されていました。
その転売には裏には、様々な問題が隠れています。
転売の裏にあるもの
転売は禁止であることは、配布元である東京都や市町村が明確に示していますが、一方で、購入者がいるということは、それがフリマサイトや、オークションサイトで購入できることで「助かっている」人もいるというのも現実なのです。
例えばヘルプマークまたはそれに準ずるマークが導入されていない地域の方、障がい上配布場所まで行くことが困難な方、業務の都合上時間内に取りに行けない方、入手したいが入荷未定と言われ続けている方…などが、買い求めているのかもしれません。
さいごに
どちらにしろ、ヘルプマークの配布方法は今後変わっていく必要があるように思えます。
転売問題も、ヘルプマークだけではなく、様々なものに賛否両論があります。
私たちにできることは、一人一人がいいことなのか、悪いことなのかをしっかりと判断しなければならないと感じました。
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参考サイト
「ヘルプマーク」がアクセサリー感覚で使われている? オークションサイトで売買も…普及の陰で進む深刻な問題(CBCテレビ) – Yahoo!ニュース
「ヘルプマークに酷似」炎上の椎名林檎CDグッズ、デザイン改訂へ 都や赤十字から指摘 – ITmedia NEWS
ヘルプマークの転売…オークションサイトやフリマアプリで起こっている実態とは?
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ヘルプマークを、使用している者ですが、ある時、とても不安に成った?付けている事が怖くなった時が有りました。其は、今も思うと、本当に人の優しさが信じられなくなる出来事でした。