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皆さんは「低用量ピル」をしっていますか?
知っている、知らない、飲んでいると様々な人がいると思います。というのも、私もピルを飲み始めてもう、1年以上たっているのです。
過去にAKARIで「知ってほしい『低用量ピル』について」という記事を書かせて頂きました。その時は、あまり詳しく書けていなかったことと、最近低用量ピルを飲んでいることで、ピルについてよく質問されることが増えたので、ここでもっと詳しく説明したいと思います。
低用量ピルとは?
ピルは、エストロゲンとプロゲステノーゲン(プロゲステロンの作用をする物質の総称)というホルモンが入っている薬です。
ピルを飲むことによって、体のホルモンバランスを妊娠している状態に似たようにして排卵を抑制します。ピルには、妊娠が成立した時に分泌される上記2つのホルモンの1/20以下程度の量が含まれています。
ピルを飲むことで、妊娠している状態に近くなるので、排卵をしなくなります。そのため、避妊の効果があるのです(その他にも、着床を抑制したり、子宮内に精子が流入するのを防いだりという作用があり、それによっても避妊効果があるようです)。
ピルは、ホルモンの含まれる量によって、「超低用量~高用量」と4種類に分かれます。
ピルの種類 |
ホルモン配合量 ※単位は㎍ |
低用量ピル |
50㎍未満 |
中用量ピル |
50㎍ |
高用量ピル |
50㎍以上 |
そして、含まれる黄体ホルモンにより、「第1世代~第4世代」まで分かれることになります。
ピルの世代 |
黄体ホルモンの種類 |
第1世代 |
ノルエチステロン |
第2世代 |
ノボノルゲストレル |
第3世代 |
デソゲストレル |
第4世代 |
デロスピレノン (超低用量ピル) |
現在、主流と呼ばれるピルは第4世代の「超低用量~低用量」になります。
ピルの飲み方
1日1回決まった時間に飲みます。朝昼晩いつでも大丈夫ですが、必ず同じ時間に飲むのが大切です。
ピルには、
①21日飲んで 7日間「偽薬」を飲む 28日タイプと
②21日飲んで 7日間「休薬」する 28日タイプと
あります。
最新の超低用量ピル「ヤーズフレックス」は最長120日間(3ヵ月)連続して飲むことが可能です。
生理の悩みなどで、飲むピルは変わってきます。主治医と相談をして、自分の悩みや目的にあったピルを選びましょう。
ピルの効果・副作用について
ピルの副作用については、過去の記事知ってほしい!『低容量ピル』についてに記載してありますが、抜粋すると
吐き気、頭痛
乳房の張り
不正出血など
などのマイナートラブルがありますが、数か月で落ち着く場合が多いです。
ピルの効果については、
月経を軽くする月経困難症、月経痛の軽減、子宮内膜症の治療、良性乳房疾患、子宮内膜症、子宮体ガン、卵巣ガンの発症の低下、にきび、多毛の改善、生理がコントロールできるなどがあげられますが、最近では
「PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)」の治療にも使われています。
【AKARIにもPMS、PMDDについての記事があります。ぜひ一読下さい。】
1年以上ピルを飲んでみて
最初は、生理不順からピルでの治療を始めたのですが、年月とともにPMDDの症状が重くなってきたので、今ではPMDDの治療でピルを飲んでいます。
最初はヤーズを飲んでいたのですが、生理前の精神的な不調が改善されず、様々なピルを試してみました。
連続120日間服用してみたり、世代の違うピルを飲んだりもして、1年以上たった今になってやっと自分に合ったピルに出会えました。
生理が軽くなり(日数が減った)、PMDDの症状も軽くなった気がします。
生理の悩みや目的によって、飲むピルは変わってきますが、最初に記載したとおり、ピルは何種類もあります。合わないからとあきらめず、主治医と相談しながら自分に合うピルを見つけていきましょう。
アフターピルを取り巻く問題
ピルについて学んでいるうちに、とある記事を目にしました。
ピルの一種でもある「アフターピル(緊急避妊薬)」についての問題です。
アフターピルを取り巻く社会の問題、なぜ性が乱れるのかを次の記事で書きたいと思います。
アフターピルの記事を書きました。ぜひ、こちらも一読下さい。
参考サイト
ピルの効果・副作用……気になるメリット・デメリット [薬] All About
ピルの種類で効果は変わる? どんな違いがあるのか、副作用や悩み別に適したピルを解説
おすすめ記事の紹介
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