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先日カフェに行ったのですが、そこは本がたくさん並んでいて、自由に本を読んでいいというところでした。お客さんも本に夢中で、とてもリラックスした時間を過ごせました。
リラックスできるだけでなく、個性的で素晴らしいカフェがあるのをご存じですか。カフェ大手のスターバックスでは国内に一店舗、手話が共通言語のスターバックスがあります。
また「注文を間違える料理店」というのをご存じですか?全員認知症の方たちがホールスタッフとして働く、一風変わったレストランを体験するイベントです。
今では全国に同じような活動が広まっています。
今回は障がいや病気を抱えながらもチャレンジすることに焦点を当てた記事を書いていこうと思います。
日本でサイニングストアがオープン
2016年にマレーシアでスターバックス初めてのサイニングストアができます。
サイニングストアとは、手話を共通語とするスターバックスの店舗のことを言います。
店内の共通言語は手話で行うため世界一静かなスターバックスとして評判になっていきます。
その後、マレーシアにもう一店舗、アメリカのワシントンDCに一店、中国の広州に一店と増えていき、日本の東京、国立市に日本一静かなスターバックスができることになります。
この東京店ができるきっかけを作ったのが大塚さんです。大塚さんには聴覚障害があります。入社以来、日本でもサイニングストアを開きたい、同じ聴覚障害のある仲間と働きたいと熱い思いをもって何年もかけ実を結びました。同店では聴覚障害のあるスタッフが全体の8割を占めます。
大塚さんは「聞こえない私たちの働いている姿を見て知っていただきたい」同じく立ち上げに携わった佐藤さんは「お店を通して『障害』のイメージを一変したい」と話します。
「聴覚障害がある私たちや(聴者の)皆さん、コミュニーケーションの方法はバラバラです。しかし、それは聞こえ方や言語が違うだけです。一人一人の違いを認め合うことが大切だと思います。そのようなことを、お店を通して発信していきたいと思います」
nonowa国立店では手話だけでなく複数の方法の注文が可能です。タブレットに向かって注文や希望を話すと文字になってスタッフに伝わる音声入力システムや、指さしで商品選びからカスタイマイズまで注文でき、メニューシートや筆談具などでも注文できます。
また店内の随所に手話の世界に触れられる工夫をしています。
参考・引用:Bazz Feed JAPAN「4年越しに叶った”夢”。「日本にもこのスターバックスを作りたい」聴覚障害がある女性の思い」
参考:NHKNEWSおはよう日本「手話がとびかうコーヒー店力を引き出す工夫とは」
注文を間違える料理店
注文を間違える料理店をご存じですか?
ホールスタッフを全員認知症の方がしていて、時々注文と違う料理が来るかもしれないのですが、それを快く受け入れて食事を楽しむ。このユニークなお店を発案したのは、小国士朗(おぐに・しろう)さん。
テレビ局のディレクターとして、認知症の人たちが入居する、あるグループホームを取材したことがきっかけでした。その施設は「認知症になっても、最期まで自分らしく生きる姿を支える」という介護方針で運営されており、入居者が適切なサポートを受けながら、炊事や洗濯を自分の力でこなし、普通に暮らす姿を見て、小国さんは衝撃を受けることになります。
取材中、入居者から料理を振る舞われた小国さん。ところが「ハンバーグを作る」と言っていたのに、出てきたのは「餃子」です。一瞬「あれ?」と思いましたが、そこで間違いを指摘すると、その人が萎縮して「普通の生活」が崩れてしまう気がして、グッと思いとどまりました。
そのときふと浮かんだのが「注文をまちがえる料理店」のアイデアです。『間違えちゃったけど、ま、いいか』と周りがほんのちょっと寛容になるだけで、認知症であっても、普通の暮らしが続けられるかもしれないということを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思ったんです」
場所代や運営費はクラウドファンディングで資金を集め、三日間の限定で、東京六本木でオープンしました。料理はプロのシェフが作り、ホールスタッフを44歳から90歳までの認知症を抱える20人が担当しました。
料理の召し上がり方を説明する際に「どうするんだっけ?」と困る場面も。しかし、お客さんは楽しそう。
お客さんのほとんどはクラウドファンディングの趣旨に賛同してくれた支援者。会話を楽しみながら温かく見守っていました。小国さんは言います『認知症を抱えている人も、そうでない方も、一緒に笑いあえる。そんな場所がもっと当たり前になるように、これからも全国に広げていきたいですね』
参考:ニッポン放送ONLINE「ホールスタッフが全員認知症を抱えているレストラン「注文を間違える料理店」を期間限定でオープンさせたTVディレクター」
https://news.1242.com/article/139504
こちらは注文を間違える料理店の特別サイトで配信している、実際に認知症のある方の働く姿です。生き生きと働かれている姿が印象的です。
http://special.asa21.com/special/chumon/index.html
最後に
二つの事例、お店やイベントを通じて、障がいや病気を自分で認めて私たちがいることを知ってほしいという思いに感銘を受けました。そしてその場に行かないとわからないこと、感じることがあると思います。その気づきはとても大事なことを教えてくれるかもしれません。
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