視覚障害のある高齢者が安心して入寮できる「盲養護老人ホーム」で、ハリのある老後を!その特徴や支援とは?

盲導犬を連れて、白杖を付く、視覚障害者の男性

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私の母方の祖母は、特養ホームに入寮して1年が経過しました。

最初は、なかなか馴染めなかったといいますが、今は食欲も旺盛に。自宅にいる時は、食べ物も余り食べず、低栄養状態だった祖母は、体重が増え元気に暮らしています。

祖母は、普通の特養ホームに入寮していますが、そういう施設で、「盲養護老人ホーム」という視覚障害のある高齢者向けの老人ホームがあることをご存知でしょうか?

今回は、視覚障害のある高齢者にとって、「盲養護老人ホーム」は、どんなかけがけのない場所になる?などを説明します。

「盲養護老人ホーム」しかできない支援の在り方とは?

「盲養護老人ホーム」の紹介

施設整備における設置基準は、一般の養護老人ホームと同じですが、全国の養護盲老人ホームに共通して配慮されている専門的ハード面があります。

それは、①「絶対的な安全の確保」であり、②専門性を兼ね備えた「入居者の動線の確保」です。

たとえば、転落防護柵の設置や段差を出来る限り排除した構造、そして通路には物を置かない配慮等です。また、シンプルな施設構造、切れ目のない手すりの配備や、誘導チャイムや点字ブロックの敷設、誘導ロープの設置、カラーコントラストの施工、ランドマークによる印象付けなどがあります。

画像・文章引用元:全国盲老人福祉施設連絡協議会 養護盲老人ホームとは

動画・引用元:zenmourouren 盲老人ホームご紹介ビデオ(2012年11月30日公開)

「盲養護老人ホーム」に関しては、「ここまで手厚いのか」と、ただ驚きました。

その他の設備として、

白杖などを使わなくても、安心して手すり歩行や車椅子、歩行器などがあるため、どこへでも移動できる空間を保障されることで、自立歩行をすることができる。

「目が全く見えなくても、一人で安心して歩ける」ことで、生活の質の向上が実現し、行動半径を拡げることが、健康維持、散歩による老化防止、食欲の増進へと至る。

視覚障害を抱えている高齢者にとって、こんなに助かることはないと感じました。

その上、「盲養護老人ホーム」に入居している人たちの聴覚を大切に思って提案した、プログラムチャイム設備や環境づくり、音声時計などを使った時間帯の把握。

完全防音の専用録音室のある施設や、有線放送設備の活かす方法も。

何も障害のない高齢者が入る老人ホームより、その障害に適したものをしていかないといけません。それに特化した施設なので、手厚いのだと思います。

ここまで施設面が充実していたら、視覚障害のある高齢者の方でも、安心して暮らせますね。

本当に心がホッとする様な「盲養護老人ホーム」という老人ホームでした。

祖母が変わってしまった出来事

私の祖母は昔は若く見られる方でした。

髪の毛も多くて、フサフサでツヤツヤした光沢の色をしていました。

そのことで、母も周りから「お若いお母さんですね」と言われていました。

笑顔一杯な祖母でした。

ですが60代に入ってから、祖母は身内のことで苦労が続きました。

心労が心身共に蝕んでいき、若かった見た目が急速に衰え、認知症にもなりました。

ある日母と祖母の家に泊まりに行って、祖母がお風呂から上がってきたところを観ました。

あんなにフサフサと多かった祖母は、白髪になって髪の毛が薄くなり、地肌が露出する位、髪の毛が薄くなっていた。

普段化粧をしていても、落とせば別人の様な、怖い風貌に変わっていた。

可愛らしかった祖母は、憎悪を抱えた険しい表情が素顔になりました。

祖母は髪の毛が薄くなっていることを気にしていて、祖母の妹が育毛剤を渡したり、ウィッグを買ってあげた。時々毛並みを整えたりと、メンテナンスもしました。

祖母は外出する時には、いつもウィッグを被っていました。

特養ホームに入寮して、祖母が私の家に叔父さんの運転で来る時は帽子を被っています。

先日2回、叔父さんが横に祖母がいる場所から、母に電話をかけて来ました。

叔父さんは母に祖母の声を聞かせようとしたのでしょう。

ですがたまたま何かの不注意で、スマホが消音になっていた。

そのため、電話の音が鳴りませんでした。

母は、「3ヵ月位おばあちゃんと話していない。でも弟が面会に行っている時しか、おばあちゃんとは話せない。声が聞きたいな。話したいな。寂しいな…」

と言っていました。

消音になっていることに最近気付いたので、次こそ母は祖母と話せると思います。

無事、話せます様にー。

前は特養ホームに入ることを嫌がっていましたが、人との交流が希薄になっていた中で、今は笑顔で元気に過ごせています。

多分、仲の良い人もできたと思います。

祖母が苦しむ原因となった方とも疎遠になったことで、心身共に良い状態だと思います。

食欲旺盛で顔色も良くなった。それは特養ホームで、しっかり衣食住ができているから。

悲しかった過去も今は同じ場所で一緒に生活する人がいることは、祖父を亡くした祖母にとってとても良かったと感じています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、薬害で糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、高眼圧症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。