点字ブロック。〜世界150ヵ国での使用、アプリで誘導、歴史など〜

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

身近にある点字ブロックの出来た背景をご存じですか?こちらでは点字ブロックの歴史や種類、色などについてお話しさせて頂きます。

元エンジニアの男性、点字ブロックをスマホと連携した位置情報アプリ開発

視覚障害の元エンジニアのある男性が、点字ブロックを活かし、スマホと連動した独自の音声案内アプリを開発しました。スマホのカメラで点字ブロックの突起にはめ込んだ黒いリングの配置パターンを読み込んで、現在地や自分が行く方向に障害物があるかなどをスマホの音声で案内する仕組み。屋内などGPSが働きにくい場所でも使用でき、外国語で音声データを変換すれば視覚に障害のある外国人の道案内も可能。「障害の有る無しに関係なく世界中の人に役立つ」といいます。

この男性が開発したアプリの仕組みは、分岐点や下り階段など視覚障害者が危険すべき場所を知らせる正方形の「警告ブロック」の丸い部分に、8個の黒いリング(直径5センチ)を入れ込みます。場所ごとに8個の黒いリングの配置パターンを変え、利用者の現在地と前後左右4方向の案内文をスマホなどで運営場所に登録。ホームドアの有無なども入力できます。

利用者は、アプリを入れたスマホのカメラが足元を向く方向に、リュックの肩ベルトなどに留めます。アプリが配置パターンを読み取るたび、入力された案内文が流れます。

国の規格では、警告ブロックの突起は最低で25個が必要。この男性によると、黒い8個のリングで455パターンを作成し、それぞれに異なる情報を登録できるようにしました。仮に同じパターンのブロックが別の駅に存在しても、GPSで区別して確認できる仕組みです。

実用化に向けては課題もあります。福祉用具の調査研究などを開発する公益財団法人テクノエイド協会(東京)の五島ごしま清国企画部長は「点字ブロックを敷設した役所や企業の理解がカギ。ブロックのメンテナンスや、利用者の情報をどの会社が管理するかという問題もある」と指摘します。

参考:点字ブロックを使った音声案内アプリ 視覚障害がある元エンジニアの男性が開発 東京新聞(2022年)

点字ブロックの歴史

引用:点字ブロックの歴史

このことにちなみ、3月18日は【点字ブロックの日】だそうです。

点字ブロックの種類

引用:社会福祉法人 視覚障害者団体連合

日本で生まれた点字ブロックは、世界150ヵ国で使用されているそうです。

点字ブロックの色

引用:歩行移動時における弱視者の不便さ 社会福祉法人 視覚障害者団体連合

景観の観点からグレーや白色、茶色の点字ブロックも各地で広がっていますが、弱視の方からは「見えにくいので、黄色にして欲しい」との声が上がっています。

100BANCHの取り組み

100BANCHという実験ユニットが、アートの力を取り入れた点字ブロック《STREET ART LINE》を開発しました。

点字ブロックが街で不足・不整備状態にある課題に対し、アートの力を取り入れた点字ブロック「STREET ART LINE」を開発し、健常者への啓蒙性を持たせながら、視覚障がい者が街を楽しむための道をつくりだしていくことをミッションに掲げ、活動されています。この他にも様々なプロジェクトが日々誕生しています。

画像・引用:STREET ART LINE PROJECT | 100BANCH

その他私が他の記事で書いた、新たな点字[Braille Neue]という取り組みもあります。気になる方は、下の私の記事を読んで下さい。

点字ブロックの課題

雪が多い今年の冬。そのせいもあるのか、白状を持っている方は、「雪で点字ブロックが埋もれて消えて、歯を食いしばって緊張しながら歩いている」との話を見かけました。雪は怖いですよね。私も最近道が凍ってたのか、普通の日に歩いていたら、ツルッと行きまして、危うく仕事場前でこけて、頭打ちそうになりました。

視覚に障害のない私でこういう場合もあるので、白状持たれている方は特に、余計に身体中に力が入り、緊張して歩いていると思います。その記事で観た方は雪が普段から多い地方の方でしたが、今年の初め雪が関東地方とかで降った時、転倒されて怪我されている方多かったですし、私には気を付けて下さい、としか言えません。

天候に左右されやすい今日の生活ですが、視覚障害者の方も普段通りの生活が出来る環境に皆でしていかないとならないですね。

参考サイト

視覚障害者誘導ブロック(点字ブロック)の適正な設置のためのガイドブック

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“#点字ブロックで道をつなごう” アートで視覚障碍者の新たな道をつくる「STREET ART LINE PROJECT」を開始 PR  TIMES(2021年)

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点字ブロックをよ~く探すとアンパンマンが隠れてた。その理由とは? ハフポスト(2022年)



noteでも書いています。よければ読んでください。

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1 個のコメント

  • 点字ブロックの統一規格ができたのが2001年だったことも織り込んでいただきたいです。https://ah-yeah.com/activity/questions/2014/question20140318a/

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    左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。