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こんにちは、翼祈(たすき)です。
タイトルにある、「錠剤性嚥下障害(じょうざいせいえんげしょうがい)」の疑いがあったのは、2025年6月4日(水)のことでした。
この日は午後からインタビューをする予定でしたが、昼ご飯を食べて、薬を飲んでいる時に、喉の角度が悪かったのか、口の中の水分が少なかったのか、喉に当たって、残っている様な違和感がありました。
インタビューはそのことで体調が思わしくなく、同僚のライターさんに代わって貰い、私の質問を、何問か言って頂きました。
家に帰宅後、増幅されていく痛み…。
「これは何だ?」
と思って、「薬 のみ込めない感じ」「喉につっかえる感じ」で検索をかけると、「錠剤性嚥下障害」が出てきました。
結果的には違っていたのですが、「錠剤性嚥下障害」とはどういうものなのか、次の日、耳鼻科で内視鏡検査を受けたことなど、一連の流れを、2日分、体験談として、お届けしたいと思います。
「錠剤性嚥下障害」とは?
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錠剤嚥下障害とは、薬を飲み込むことが難しくなり、本来飲み込んで胃腸に運ばれる薬が、口やのど、食道に留まってしまうことで薬の効き目に影響を与えたり、誤嚥や窒息を引き起こしたりする障害です。
画像・文章引用元:NUTRI ニュートリー株式会社 向き合う人のそばに 錠剤嚥下障害とは?
体験談①、2025年6月4日の夕方

増幅されていく痛みに、母に、「近くの病院に連れて行って欲しい。不安で、明日通院なのに、今日は眠れないから」と言うと、『今、時間外じゃない!余計に診察代取られるのに、なぜ早く言わなかったの!』と怒られながらも、連れて行って貰いました。
薬手帳を出して、問診票を書きました。
問診票はいつも既往歴と、薬の数が多くて、口頭で追加説明することが多いです。
体温を測って、初のパルスオキシメーターで血中酸素濃度を測って、血圧も測って。
診察に呼ばれました。「喉に違和感があって、粘膜が傷付けているかもしれないですし、喉の方を診て頂けませんか?」
と聞きましたが、
『私は内科なので、耳鼻科の処置をすることはできません』
と言われて、ただ、診察だけで帰って来ました。
体験談②、2025年6月4日の夜

どんどん痛みが増幅されて来ました。
母には、「明日、通院だから早く寝る」と伝えましたが、いつも0時半過ぎしか寝ない私は、とても21時前なんて寝れません。
眠るのに不安で、20代の頃入院していた時に、通院している病院の病棟の電話番号を知っていたので、「耳鼻科の当直の先生に連絡して頂けませんか?」と言いました。
すると、『今、当直の先生が不在で、もしうちを利用したいなら、⚪︎大学というところの救命専門に電話をしてから、その病院からの紹介状があれば、診察をします。まずは、⚪︎大学にかけて下さい』と言われて、切られました。
仕方なく、かかりつけではない、⚪︎病院へ。警護の方が出ると、『今日は、救急の患者が多くて、看護師が対応できない。そもそもうちは、耳鼻科はないんですよ。看護師と話したいなら、今は繋がらないので、10分後にかけて下さい』
と言われて、合計3回かけました。
電話が繋がらない間、気分が悪くなり、吐きました。
看護師の方とお話ししましたが、
『うちは耳鼻科がないので、どうしたら良いか対策も言えなくて。痛みがあれば、鎮痛剤を飲むしかないですね』
と専門ではないことを聞いたので、質問されても困っていました。暫く話してから切って、1時間経過して、もう一度、かかりつけの病院の耳鼻科の病棟に電話しました。
当直の先生がおられて、
『12時間近く経過しているのであれば薬が溶けていると思いますよ。喉を擦ったかなんかで痛いと思います。そもそも、そんなにお話ができるなら、大丈夫だと思いますよ。
夜になると、凄く不安になって、痛みが増幅されていくものですよ』
「寝ている間に、呼吸が止まるんじゃないか、心配で」
『貴方の話を聞いているとそんなことは起こらないと思いますよ。明日、受診されるんですよね?不安なら、内科と精神科の前に、予約外になりますが、耳鼻科を受診されませんか?もし明日もどこか悪いなら、耳鼻科を受診して下さい』
と言われて、まだ喉に錠剤は張り付いていて、塞いでいる様な違和感を感じながらも寝ました。
「まだまだやり残したことがある。ここで終わりたくない」ー。
体験談③2025年6月5日、午前中。初の内視鏡検査へ!

何とか生きていました。凄く不安になって寝ていたせいか、普段はかかない寝汗をかいていました。
耳鼻科に行くために、いつもはギリギリで出る家を早く出ました。
耳鼻科に行って、予約外なので、待って、ようやく呼ばれました。
先生に喉を見せました。『これじゃ見えないな。もし、腫瘍があるといけないから』と、内視鏡の部屋へ行きました。
元々、「錠剤性嚥下障害」を調べていた時に、喉から直接異物を取るか、内視鏡をするかと書かれていたので、「私も内視鏡か」と思いました。
鼻から管が入れられました。
『鼻の穴が小さいな。苦しいかもしれないですが、耐えて下さい。痛いところを押さえて下さい』。
どんどん管を喉の奥に進められて、「オエッ」と吐きそうに。
『●さん、怖いかもしれませんが、目をつぶらず、力を抜いて下さい。私とは違う画面を観ていて下さい』。
内視鏡を入れられたまま、
『イーッて言って下さい』、『舌を出して下さい』『また、イーッて言って下さい』。
『喉が腫れているとか、腫瘍も無さそうですね。次に、飲み込む力が、落ちていないか診ますね』。
緑色の液体が入った注射器を、口に2回入れられました。
『飲み込みも凄く良いですね。多分薬が喉に当たって痛いだけで、特に悪くありません。痛みは暫くしたら、落ち着くと思います』。
と言われて、結果的には、何もありませんでした。
『もう『錠剤性嚥下障害』の疑いになりたくない」と、その後全ての科で、できるものは、粉に変えて下さいと主治医に相談しました。
主治医は、『薬剤師ができるか、できるものか聞いてから、できるものは、粉で出しますね』と言われて、耳鼻科、精神科、内科を終えました。
体験談④2025年6月5日、午後。薬局で思いがけぬハプニングが!

薬剤師の方が、『今日は粉でと言われていますが、どうされましたか?』と言われていて、『実は「錠剤性嚥下障害」になりかけて、内視鏡も耳鼻科でしました。その後、粉で、と先生方にお願いしました」と、話して、確認をしていました。
最初は、私が「糖尿病の薬が結構大きくて、喉に違和感を覚えた原因だと思うので、その薬は必ず、粉にして下さい。前もこういう経験がありましたが、ここまで酷いことはなく。魚の骨もよく引っ掛けますし。もう、こんな経験したくないので」
と言いました。
『お薬が出来上がるまで、1時間はかかります』
「その間、ご飯を食べに行きます」
『すみません、2時間以上はかかりそうです』
「では、家まで送って頂けませんか?糖尿病の注射だけ持って帰ります」
『全部粉だと箱の中がかさばるので、サイズが大きくなって、前より送料がかかるかもしれません。ちょっと計算するので、お待ち頂けますか?』
「分かりました」。
暫く待っていると、薬剤師の方が、困った顔をされて、質問しました。
『90日分薬がありますし、全て粉にすると、一包化にできなくなって、粉袋だけになり、飲み間違いも出て来るかもしれません。●さんが、「これは、大きいので、粉に」というものは粉状にします。
ただ、少し大きいとかは半錠にしたり、小さいのは、そのまま飲んだ方が良いと思いますよ。それでも大丈夫だと思います』
と言われて、
「そう言われれば、そうだな」と思ったので、「そうして下さい」と伝えて、代金を払って、ご飯を食べて、自宅に帰りました。
終わりに
内視鏡検査は、かなり痛かったです。暫く鼻に違和感がありました。
私は「全て粉に」という考えは、3ヵ月に1回の通院で、90日分では、逆に管理する難しさだったり、誤飲してしまうリスクがあることを初めて知って、驚きました。
ただ、よく魚の骨を引っ掛ける私は母から、『飲み込む能力が落ちているんじゃない?』とずっと言われていましたが、検査で、2回ともごくんと飲めて、大丈夫だと言われて、安心もできました。
精神科と内科の主治医が異動で代わって不安でしたが、良い先生だったことも安心しました。
内科で言えば、血液検査も良好で、血糖値はかなり正常範囲、HbA1cも前回より下がっていました。筋肉量が増えて、体脂肪も減って、頑張っていますねと言われて、嬉しかったです。
2025年6月6日(金)になって、ちょっと痛みはありますが、だいぶ落ち着いて来ました。
耳鼻科の先生に聞いた、「錠剤性嚥下障害」の予防策は、
・薬を1つずつ飲む
・何かをしながら、飲まない
・一気に食べたり慌てて食べたりしない。ゆっくり食べる
・口の中に十分に飲み物を入れてから、薬を飲む
・場合によって、錠剤を粉にする
でした。
内視鏡検査はかなり辛いものでしたが、何とか昨日乗り切って、今日も仕事をしています。
皆さんもくれぐれも、「錠剤性嚥下障害」にはお気を付け下さい。
私のこの体験談が、誰かの予防になって下されば、幸いです。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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