「障がい者」ではなく『チャレンジド』B型就労支援施設『うるまチャレンジド』施設に込められた想い

にこやかに接客するカフェの店員さん

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こんにちは、どうも、ゆたです。

皆さんは「障がい者」という言葉についてどう思いますか?

私は過去に「障害者」と「障がい者」という表記について記事を作成しました。

そこでも少し触れていましたが、どちらの表記であってもこの言葉には差別や偏見といった歴史はあるようなのです。

私は自分自身が障がい者で、言葉そのものより、もっと内面的な部分での差別をなくすほうがいい、そう結論付けましたが、そもそも、過去に差別や偏見があった言葉をそのまま使い続ける必要は全くないとも思います。

さて、話は変わりますが、皆さんは“チャレンジド”という言葉を知っていますか?

今回、ご紹介するのはそんなチャレンジドについてと、その考えに共感し、B型就労移行支援施設を運営する方、そしてそこで働く方々のお話です。

ここはうるま市与那城でカフェ食堂を営むB型就労支援施設。

施設の名前は「うるまチャレンジド」といいます。

この『チャレンジド』という言葉について、知らない方もいらっしゃるかなと思います。

かくいう私もこの記事を執筆するにあたり、初めて耳にした言葉でした。

そんな私から説明するのは少し図々しいかなと思いますが、知り得た範囲で説明します。

チャレンジドとは、アメリカで提唱された、障害者に代わる呼称です。

障害者という言葉には歴史的な背景から見ても多かれ少なかれ、差別や偏見があるといえます。

それに引き換え、チャレンジドという概念は、そういった雑味はなく、障がいを抱えた人たちが精一杯、人生を送り、チャレンジしていく姿に対して、プラスの捉え方、考え方が基盤になった言葉です。

そういった意味でもチャレンジドという言葉が世間的に広まることは、長い目で見れば、障害者という存在を否定しない意識が広がることと相違ないと私は考えます。

チャレンジドに込められた想い。

うるまチャレンジドの管理者さんはこのように話しています。

「(チャレンジドには)与えられた、挑戦されたものという意味がある。ハンディがあっても、いじけたりくじけたり、ひねくれたりしない。これを受けて立って自分の運命・使命・役割・特性と受けて生きていく、こういう人たちです」

引用:RBC 障がい者ではなく“チャレンジド” ステップアップを支援するカフェ食堂   

この言葉で私自身思うところがあります。

今は一般就労に向けて日々を過ごしている私ですが、過去には自分の障がいを言い訳に使い、全てを投げ出したことが数え切れないほどあります。

自分はどうしようもない人間だ、そういじけて、ひねくれて何もかもやる気が起きない時期は何度もありました。

しかし、管理者さんの言葉の通り、自分がどれだけ障害に苦しめられたとて、それは自分の運命であり、特性であると受け入れ、そのうえで使命を全うする人生を送ることができれば、周りからどう言われようと満足いく人生を生きられるのではないか、そう思うのです。

私は今でも自分に自信がなく、人の言葉に左右されてしまいます。

それは自分はどうせ人より劣っている、そういじけているからに違いありません。

自分の障害を誰かのせいにするのではなく、それは運命であり、自分の超えるべき壁である、そう覚悟を決めて、チャレンジしていく人たちこそ、チャレンジドと呼ばれるのかも知れませんね。

参考:RBC 障がい者ではなく“チャレンジド” ステップアップを支援するカフェ食堂   

カフェで働く、そして。

カフェで働く元気のいい店員さん

B型就労移行支援施設「うるまチャレンジド」が運営する、カフェ食堂「さく山」では、注文・食事の盛り付け・配膳などを利用者で行っています。

チャレンジドの声として「きなかったことも、続けていくうちに力になる。利用者のみなさん、前向きな姿勢で取り組んでいます」「やりがいがあります」「常連さんが多いので、また来たよとか美味しかったよと言葉をもらえた時がうれしいですね」などがあります。

利用者の皆さんも自分の仕事に対し、しっかりと責任感を持って働かれているなと思いました。

また、お客さんも利用者さんの働きっぷりをみて、

「心遣いもやさしいんですよね、気が付くし声かけも多いし」「いい子ばっかりで」

そう満足そうに話しています。

ここではお客さんに心地よく過ごしてもらい、結果として利用者さんとお客さんの心が通じ合うことができたのだと思います。

課題とこれから。

B型作業所はその特性上、給料ではなく、工賃としてお金が支給されます。

工賃は一か月働いても貰える額は全国平均で1万7031円ほどです。

障がい者基礎年金を足しても10万円以下なので、生活するには厳しい金額と言えます。

B型作業所も工賃ではなく、しっかり給料が貰えるような仕組みを国に政策していってほしい、そう願わずにはいられませんね。

終わりに。

チャレンジド。

それは単に言葉だけではなく、障がいに屈することなく、今を生き、未来に希望を描く人々のことを指す言葉だと思います。

私も障がいを言い訳に使わず、ある種、自分の運命だと受け止め、前向きに今と未来を考えていきたい、そう思います。

今回はチャレンジドについての記事を書くつもりでしたが、その言葉に込められた想いは私が想像したよりも多くの人の願いや想いが込められたものだとわかりました。

障害者という言葉に代わる言葉、そういった側面だけではないこの言葉が多くの日本人、そして世界の人々に伝わっていけば嬉しく思います。

今回はここまでです。以上、相手はゆたでした。また次回の記事でお会いしましょう!

noteもしていますので、良ければ遊びに来てくださいね♨

まとめ記事もあります、お時間がある方は是非!

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にこやかに接客するカフェの店員さん

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