パラスポーツ。〜東京パラリンピックがもたらした、差し込む光と今後の日本の課題〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。パラリンピックの起源のものが開催されてから、それから約80年。2021年は東京でオリンピックと共に、日本中を感動の嵐に巻き込みました。2022年の北京パラリンピックではどんな感動をもたらしてくれるのでしょうか。今回は東京パラリンピックがもたらした、未来への光、効果、今後の課題などについて、考えていきたいと思います。

東京パラリンピックの成果

障害を持つ人への関心

東京都はスポーツ活動や意識について18歳以上の都民に聞いた調査結果を公表した。パラスポーツに「関心がある」「やや関心がある」との回答は計53%で、前回の2020年調査から9.4ポイント上昇した。関心を持ったきっかけ(複数回答)は「東京パラリンピックを観戦したから」が68.7%と最多だった。

東京パラリンピックを観戦した障害者に、その後のスポーツ活動や意識の変化を聞いたところ「スポーツを新たに始めたいと思った」と「活動頻度を増やしたいと思った」がそれぞれ20.1%だった。

引用:「パラスポーツに関心」9.4ポイント増 東京都調査 日本経済新聞(2022年)

私も去年割とパラスポーツも家で観れる時間があったので観たりしたのですが、普通のオリンピックコースと同じコースで競技をしたり、チームプレーが光るスポーツが多くて家族で楽しめました。

東京パラリンピック参加者団体の意義と効果

東京パラリンピックの開催の意義や今後のパラリンピックでの課題について、参加した競技団体に取材した結果、90%以上の団体が東京パラリンピックの開催の意義や周りへの影響、効果があったと返答を頂きました。

一方で今後のパラリンピックの課題について、どう選手や指導者の育成、パラスポーツの競技の人気アップにつなげるかを挙げる声があり、日本のパラスポーツ業界は東京パラリンピックで注目が集まったパラスポーツへの関心を一般的に浸透させ継続できるかどうかが大きく問われています。

2021年12月、東京パラリンピックに参加した国内のパラスポーツの競技の26団体を対象に、自国の日本での開催となった東京大会のパラリンピックの意義や周りへの影響、今後の課題を取材し、25の団体から返答を頂きました。

この中で、「新型コロナウイルスの感染拡大前に期待していたような大会開催の意義や周りへの影響、効果があったかどうか」を質問したところ、「十分にあった」が48%、「どちらかといえば効果があった」が48%で、合わせて96%が自国の日本での開催のパラリンピックに成果を感じていることが浮き出ました。

意義や周りへの影響、効果があったと返答を頂いた団体に具体的な理由を尋ねたところ、「パラスポーツ競技の魅力が多くの人に世間的に認知された」が64%と最も多く、「パラスポーツをする人含め障害者への理解が一気に深まるきっかけになった」が21%でした。

一方で今後の1番の課題を質問したところ、「新たなパラスポーツの選手の発掘や育成」が30%で最も多く、次いで「コーチなどパラスポーツの指導者の確保や育成」が22%、「パラスポーツ競技の人気アップや各種スポンサー獲得などによる収入源の確保」も19%に上りました。

参考:東京パラ 参加団体の9割が“意義や効果” 関心継続できるか NHK NEWS WEB(2021年)

日本パラスポーツ協会に名称変更

東京パラリンピックで広く知られるようになった、パラスポーツの高い競技性や誰もが楽しめるスポーツとしての魅力を伝え、普及につなげようと「日本障がい者スポーツ協会」は10月1日付けで、協会の名称を「日本パラスポーツ協会」に変更したことを明らかにしました。

障害者のスポーツに関して、日本障がい者スポーツ協会はことし3月「障害者スポーツ」ということばから連想される福祉やリハビリのためのスポーツというイメージを変えようと、呼び方を「パラスポーツ」に統一しました。

また、東京パラリンピックではパラスポーツの競技性の高さが広く知られるようになりました。

こうしたパラスポーツの誰もが楽しめるスポーツとしての魅力を伝え、競技の普及につなげようと、日本障がい者スポーツ協会は協会の名称についても、10月1日付けで「日本パラスポーツ協会」に変更したと発表しました。

引用:日本障がい者スポーツ協会 名称変更 日本パラスポーツ協会に NHK NEWS WEB(2021年)

パラスポーツはいかなるハンデがあっても、それを感じさせないパフォーマンスをして、観客を魅せて下さるところがとても凄いなと思っています。

漫画×パラスポーツ

東京パラリンピック開催決定を機に、パラスポーツを題材にした漫画が続々登場している。興味を持ってもらうためにスポーツとしての魅力を伝えるだけでなく、障害者の現実にも触れ、考えさせる作品が増えている。

パラスポーツを扱った漫画の代表と言えるのは、バスケットボール漫画の金字塔『スラムダンク』などで知られる井上雄彦さんが車いすバスケットボールを題材にした『リアル』だ。一九九九年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載が始まり、車いすバスケの認知度を大きく高めた。

三人の若者の物語を軸に、障害を受け入れられない葛藤や周りの人たちの苦悩など、障害があってもなくても、現実と向き合いながら自分の生きる道を探していく姿が描かれる。昨年十一月に六年ぶりの新刊となる単行本十五巻が発売された。休載を挟みながら連載が続いている。

集英社は東京パラリンピックまであと千日(大会延期前)だった二〇一七年十一月、新作のパラスポーツ漫画やパラリンピック情報を集めた雑誌「パラリンピックジャンプ」を創刊した。サッカー漫画の名作『キャプテン翼』の著者、高橋陽一さんにブラインドサッカーを扱った『ブラサカブラボー』を書き下ろしてもらうなど協力を得た。

『リアル』の担当編集者で「パラリンピックジャンプ」のプロデュースも手掛ける市川光治さんは「五輪は関連雑誌もたくさん出る。二十年以上前から車いすバスケの漫画を載せている集英社は、パラリンピックを応援しようとなった」と話す。健常者のスポーツに比べなじみが薄いパラスポーツも「漫画だったら触れてもらえる」と考えた。

表紙は井上さんが描き、一冊目では車いすバスケ日本代表に井上さんが密着した観戦記や選手との対談を掲載。車いすテニスや視覚障害者柔道などの競技や、パラスポーツを支える技術者も漫画の題材だ。昨年三月に四冊目を発行、五冊目は東京大会が開幕する昨年八月に出るはずだったが、大会延期に伴い発行も一年延期の予定だ。

引用:漫画で知る パラスポーツ 東京パラ開催で続々刊行 東京新聞(2021年)

アニメ×パラスポーツ

「アニ×パラ」は、2017年11月10日から不定期で放送されており、その名の通りパラスポーツを題材にしたアニメで、名だたる著名な漫画家さんが原作、声優さんや俳優・女優さんなどがキャラクターの声を当てるという、豪華な5分間のアニメとなっております。

参考:アニメ×パラスポーツ「アニ×パラ」|NHKアニメワールド

東京パラリンピック後の今後の課題

東京パラリンピックの開催をきっかけに、パラスポーツの今後の一般的な普及やパラスポーツで使用するスポーツ施設のバリアフリー化を進行していくための課題や方向性を話し合う懇談会が開催され、パラスポーツのアスリートから、障害者がスポーツ施設をバリアフリー設備がないと施設を利用しにくい現実を変える必要があるとする意見が提出されました。

懇談会は2021年12月16日、東京都の都庁内で開催され、東京パラリンピックの参加したパラスポーツのアスリートのほか、芸能界の文化人や有識者などが多くの人が参加して、東京パラリンピック開催後のパラスポーツの今後の一般的な普及やパラスポーツをするスポーツ施設でのバリアフリー化の進行に向けて意見を交換しました。

また、パラアイスホッケーの選手からは「障害のレベルによっては未だにスポーツ施設が簡単には借りられない重大な問題があり、この重大な問題をどう解決していくかが我らパラアスリートの今後の使命だ」と述べました。

懇談会のあとでも、パラアイスホッケーの選手は「あちこちに『パラスポーツをする為に体育館を貸してください』と言っても、いまだに使用を断られるのが現実で、逆に使える施設を探すほうがかなり難しい。パラスポーツ用として使用する為に、施設の人にパラスポーツの研修を行ったり、スポーツ施設運営者がなぜパラスポーツのアスリートにスポーツ施設を貸してくれないのか理由を一から調べ直したり、根本的な解決策が必要だ」と話していました。

参考:パラスポーツ普及“障害者が施設利用しにくい現状変える必要” NHK NEWS WEB(2021年)

関連サイト

「垣根なくなることこそ、レガシー」…東京パラ開催も障害者スポーツ環境には、なお課題 読売新聞(2021年)

パラ選手発掘会に40人参加、体力測定や適性チェックも…東京パラで関心高まる 読売新聞(2021年)

【独自】障害者スポーツ普及、スポ庁が環境整備へ…健常者との新競技も検証 読売新聞(2021年)

この様に、競技用車いすが損傷などを心配する施設側に利用を断られるケースがあったり、練習は出来ても更衣室がなく施設を借りるのを断念したりと、バリアフリーの整備がまだ行き届いていない事や、障害者が気軽にスポーツを楽しめる空間を作れるかが課題となっております。

パラスポーツ、パラリンピックの歴史

パラリンピックの歴史や日本で始まったパラスポーツに関しては、別のライターさんが以前書かれた記事のリンクを貼ります。

助け合いのリレー

リレー形式で42・195キロを走り、参加費を障害者や難病患者らへの支援に寄付するプロジェクト『RunDreams(ランドリームス)』が、さいたま市南区の別所沼公園を拠点に行われています。2月のスタート以来、悪天候でも休まず毎日継続。主催する代表の男性自身も「活動を全国に広める」という夢に向かい、ペースメーカーを入れた体で走っています。

連日の雨天から一転して快晴となった2021年7月10日朝。視覚障害のあるランナーと伴走者8ペア、計16人が別所沼公園に集まり、2チームに分かれて1周約920メートルのコースでリレーをしました。新型コロナウイルス感染防止のためバトンでの手渡しは使わず、「行ってらっしゃい」「ナイスラン」と励まし合いながら走る回数を重ね、42・195キロをクリアしました。

初参加のランナーの男性は「慣れてくるとコースの特徴が分かってきて楽しい。水の音を聞きながら走るのも気持ちよい」と笑顔。代表の男性もリレー中にコースを見回って危険箇所がないかチェックするなど、精力的に動いていました。

代表は中学校で陸上を始め、立教大では4年連続で箱根駅伝に出場。1964年の東京五輪のマラソン代表選考レースに挑戦した経験もあり、2009年にはフルマラソン連続52日間のギネス記録(当時)を樹立しました。

転機は2015年1月に始めた「チャレンジ2020」。東京五輪が開幕予定だった2020年7月までの2020日間、ランナーたちが別所沼公園で毎日計42・195キロを走るイベントで、参加者は国内外から集まりました。その中には障害があったり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など重い病気がある人もいました。

「2021」の語呂合わせで2021年2月21日に開始。一般の方の参加の申し込みはまだ少なく、趣旨に賛同した会員ランナー数人で走る日が大半です。2017年に不整脈で倒れてからペースメーカーを入れる代表も時にはランナーとして参加し、歩きも交えて約10キロをこなした日もあります。「人に何かを訴えかけようとするなら、誰でもできる簡単なことではあってはいけない」が信念。雨が降っても、人数が集まらなくても毎日欠かさず走り続けます。

活動はFacebookで発信しており、同様の企画を始めたいとの問い合わせも寄せられています。茨城や富山、島根、鹿児島県などで助け合いリレーの準備が着々と進んでいるといい、代表の男性は「企画が全国に広まれば、障害や難病のことを知ってもらうきっかけが増える」と意義を語ります。

参考:助け合いのリレー全国へ 障害者と難病患者支援で企画 主催の楠田さん、心臓にペースメーカー入れ参加 東京新聞(2021年)

私は精神障害者だから、

私は感音性難聴あっても左耳だけですし、精神障害者はこういうスポーツ大会には参加出来ない事になっているので、前A型事業所で働く前の訓練していたところでスポーツ大会あっても、「精神障害があるから参加出来ない」と言われて、身体や知的障害のある方は大会に出れていたのに、私は出れず応援に回っていたのを思い出しました。

と言っても発達障害の運動遅延があるので、出ても迷惑かけただけかもしれませんね。前別の記事で書きましたが、本当に「パラリンピックに出ている選手の皆さんは、どうやって自分に合う種目を見つけたんだろう?」って毎回思います。

オリンピックもそうですが、誰もやった事ない技をどうやって練習して身に付けていくのか、運動全般全く駄目な私は素直に凄いなと思います。

この記事を書いている今現在はまだ北京パラリンピックは開催されていないのですが、選手の皆さんが頑張れます様に、健闘を祈ります。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。