電子障害者手帳「ミライロID」JRなど鉄道各会社でも利用可能に!

ミライロID

この記事は約 4 分で読むことができます。

こんにちは、金次郎です。
 前回2月8日に公開した記事で、スマートフォン内に取り込んで電子化された障害者手帳「ミライロID」についてご紹介しました。

障害者手帳の電子化「ミライロID」とは?

 そのアプリケーションを提供している株式会社ミライロが、3月10日(水)に「ミライロIDが、新たにJRなどの鉄道会社でも利用できる様になります。」と発表しました。
 JR各社によってサービス開始時期は異なりますが、13日(土)から利用できる場所が増えました。

・障害のある人たちがスマートフォンのアプリを利用して割引を受ける体験会(大阪メトロ)

障害者へのアンケート結果

 今回、JRを含め多くの鉄道会社がこのアプリの導入に踏み切った背景には、株式会社ミライロ自身が、「ミライロID」を使用しているユーザー271名を対象として、2月に行ったアンケート調査の結果があります。
 この調査で、約66%に当たる179名のユーザーが「障害者割引をよく利用する場所」として「公共交通機関」と回答しており、最も利用率が高い事が分かりました。
 また、「ミライロIDについての要望」という質問で、もっとも多かった回答は「ミライロIDが使える場所が、もっと広まってほしい」で、さらにそのうちの24件が鉄道会社名や地域を指定した要望でした。

・今回増えた「ミライロID」が使える鉄道会社
 ・JR北海道
 ・JR東日本
 ・JR東海
 ・JR西日本
 ・JR四国
 ・JR九州
 ・東武鉄道(東京都)
 ・東急電鉄(東京都)
 ・京成電鉄(千葉県)
 ・小田急電鉄(神奈川県)

現状の障害者手帳の課題を、もう一度確認

 前回、現在の紙ベースの障害者手帳をキャッシュカード大のプラスチック製に換えられる法改正が行われましたが、余り進んでいない事を書きました。
 現状の障害者手帳の課題を再確認してみましょう。

①プライバシー:手帳の表面には顔写真や名前、生年月日が記載され、中を開けると障
        害名だけでなく住所も書いていますので、使えるお店を利用する時に
        手帳を見せる度に、個人情報を見られてしまうと言う心理的な負担が
        あります。

②経年劣化:障害者手帳は、一部の障害を除いて、障害の程度が変わらない限り手帳の
      更新が不要なため、長年持ち歩いていると紙質が劣化してきて情報の確認
      が困難になります。

③確認負担:障害者手帳の規格は、都道府県や自治体さらには障害の種類によって300
      種類以上の規格があり、提示されたお店で正しく判別を行うのに時間がか
      かります。

終わりに

 現在日本には、障害者手帳を所持している人が、964万人います。
 障害者手帳所持による割引制度は意外と古く、1952年(昭和27年)から開始され、障害のある方の社会参加を促進するきっかけになりました。
 かたや、障害者手帳の規格が住んでいる場所でバラバラなので、確認作業は障害のある方だけでなく、対応する企業にとっても大きな負担となっています。
 障害のある人が外出しやすく、また確認をする企業の対応も簡単にする「ミライロID」。
 これからも、このアプリが使える企業が増えて行く事を願っています。

参考元

・JRら123社導入 障害者手帳アプリ「ミライロID」の利用可能場所拡大(LIGARE) https://ligare.news/story/mirairo-0311/?doing_wp_cron=1615610702.5623021125793457031250

・ミライロIDが使える場所(株式会社ミライロ)
 https://mirairo-id.jp/place/

パニック障害や聴覚障害の当事者目線のWebライター金次郎のおすすめ記事を紹介!

HOME

ミライロID

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。