発達障害の子ども「通級に入れない」 検査に1年待ちも?  〜教員現場から見えてくる今の問題点〜

教室 通級

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こんにちは、ゆたです。

私は子どもの頃、本当に落ち着きのない子どもでした。

コミュニケーションも苦手で、嫌なことがあれば直ぐに手が出てしまう、そんな問題児でした。

今更ですが、あの時の先生に謝罪したい、そう思うほどには私も成長?しました笑

私は5年生になる頃には、授業中じっとできるようになっていましたし、直ぐに人を殴ることもかなり少なくなりました。

発達障害だったか、と聞かれれば、ただ人より精神的な成長が遅いだけかもなとも思いますし、もしかしたら、当時診断していれば、発達障害だと診断されていた可能性はあるかもなとも思えます。

今となっては真相はわかりません。

しかし、実際に発達障害と診断された時、学校側はどのような対応をとってくれるのでしょうか。

それについて、気になって調べていると、ある記事が目に飛び込んできました。

通級指導を受けられない。今の教育現場の問題とは。

児童

発達障害などの診断を受けた場合、学校では通級指導、通称『通級』と呼ばれる教育を受けることができます。

ここでは教室に在籍した状態で、週に数時間程度、集中力やコミニュケーションスキルを養うための勉強会が開かれます。

実は私は中学校の時、精神科病院から退院した後に、学校の方で通級とは少し違うかも知れませんが、特別学級でそれに似たものを受けたことがあります。

特別学級は普段の学校生活で困難を抱えている生徒が集まっていました。

その中には聴覚障害の方や私のような精神疾患を抱えた人、詳しくはわかりませんが、発達障害の方もいました。

そこでは輪になって話し合いをしたり、道徳のように授業に参加したりと、普段の授業とは違った雰囲気があり、かなり居心地が良かったのです。

正直、皆が変わり者だったので、自分と違うことやものに対して否定的な感じがないんですよね。

平たく言えば、適当とも言えますが笑

先生も先生で自由な人だったので、急に運動を始めたり、映画を放送したりと、やりたい放題でした。

しかし、これは10年以上前の話。

現在は発達障害と診断されても『通級』に参加することができない状況なのです

それには深刻な原因があります。

それは圧倒的な教員不足です。

通級の先生になるのは教員の免許さえあれば、特別な資格は必要ありません。

しかしながら、年々教員の数は減っていき、全く数が足りてない状況です。

通級では1人の教員に対し、生徒は12人までとルールで決められていますが、そのルール内では間違いなく、間に合いません。

かといって、ルールを破り12人以上の生徒を見てしまうと、一人一人に目が行き届かず、教育することができません。

なので、ルールは守らざるをえないのです。

しかしそれでは、通級希望者は枠が開くまで待ち続けるしかありません。

とある教員はこのように話しています。

「担当する子どもたち1人1人に、現在かかっている医療機関や、服薬状況などを聞き取ったりしています。その資料作りも時間がかかります」

正直言うと12人でも結構いっぱいで、それ以上になると、子ども1人1人の特性に合った指導が難しくなってしまうかなと思います

更に問題点は学校以外でもありました。

実は、発達障害かどうかの検査を受けるまでにも時間がかかってしまうのです。

その検査は『発達検査』といって、通級を受けるためにはこの検査を受ける必要があるそうです。

やはり、私が当時受けていたものは通級とは異なるものだったようですね。

そして、発達検査は現在、ほとんど埋まっていて、検査を受けるためには一年以上の待ちがあるとされています。

学校の先生だけではなく、病院の先生も数が足りていないようなのです。

とある病院の先生は現状についてこう話しています。

「なかなかマンパワー的にたくさんの患者さんを診ることができません。需要と供給が全く合っていない状況かなと思います。なんとか検査をしなきゃいけないという思いもありますが、限界といいますか、なかなかやりきれません

限界、その言葉はかなり今の現状を表した言葉だと思います。

みんな一生懸命なのに、全く間に合っていないこの現状は、本当に限界なのだと思います。

参考:発達障害の子ども「通級に入れない」相次ぐ 検査に1年待ちも 教員不足も深刻きき

上記のURLでは実際の例をもとに今回は話した内容を深掘りしています。興味を持って頂けたなら是非、ご覧ください!

解決策とは?

明星大学教育学部 明官茂教授は今後についてこのように話しています。

「発達障害などの子どもに適切な指導をすると、学習や生活の困難が改善することが理解されるようになってきました。当事者や保護者、学校が、対応の必要性を認識しはじめたことで、通級を利用する子どもが増えています」

「通級の利用者は、今後さらに増えると予想しています。特別支援教育を受けている子どもの割合は、諸外国に比べて、日本はまだとても少ないからです。通級を必要とする子どもが受けられる体制を整えることが必要です」

やはり、早急に体制を整える必要があるのは間違いないでしょう。

具体的には必要なことは、「教員の数を増やすこと」です。

教員の数を増やすために必要な点は「給料の底上げ」と「仕事量の改善」です。

教員って、公務員だから給料高いんでしょう? と思っている方もいるかも知れませんが、実は残業代はほとんど支払われていないのです。

労働時間に対し、給料を算出すると最低賃金を切ることさえあります。

なので、先生にしっかりと残業代を支払う必要があると思われます。

更に、上記と内容は被る部分があるのですが、教員の数が減っているということは一人あたりの仕事量が多いということです。

もしかしたら聞いたことがあると思いますが、先生はブラックだ、という言葉。

これはおおよそ正解ですが、給料を上げ、教員の数が増えれば改善される余地は十分にあり得ます。

教員に対して、もっというのであれば、「教育」に対して、国はお金を使っていくべきではないのか、と思うのです。

最後に。

発達障害という言葉が認知され始めて、日本も少しずつではありますが、成長していると思います。

しかし、それでは間に合わないという現状があります。

私はこのような記事を書くことで、一人でも多くの人に発達障害や精神障害について知ってもらいたいと思っています。

一人でも多くの国民が現状を知ることで、その声が国に対して届く可能性が高くなると私は考えています。

多くの発達障害で悩んでいる方々は、今も学校で馴染めず、苦労しているのだと思います。

私自身、学校に馴染めない辛さは完璧ではないけど、理解できるつもりです。

この記事が誰かの目に留まり、何かを考えるきっかけになれば幸いです。

今回はここまで。以上、お相手はゆたでした。

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