老障介護の拡大。~グループホームの施設数や人員不足深刻~ 

老障介護

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

今、障害者の増加と、その親御さんの高齢化により、『老障介護』が深刻な社会問題となっています。親御さんは介護が出来なくなる前に我が子をグループホームに入居させたいと考えていますが、慢性的な人手と施設不足で、その課題が軽減される事はなく、グループホームへの入居希望者が増える一方です。

今回はその『老障介護』の根幹、特に『老障介護』が多いとされる都道府県の数、グループホームが抱える課題について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

『老障介護』の根幹

高齢の親御さんが障害を抱える我が子を介護する例は通称『老障介護』と言われ、障害を抱える子を持つ親御さんなどで構成された団体や専門家によれば、医療の発展で障害を抱える人の平均寿命も延びたことなどを受け『老障介護』は拡大しました。

これから先、高齢の親御さんが介護が出来なくなった時の為に、我が子をグループホームに入居させたいと思う親も少なくありませんが、国はグループホームの入居希望者の実態調査を実施していません。

障害を抱える人の生活環境に関して、国は障害を抱える人が希望する地域で生活出来る様に、グループホームの整備などを促進する一方、別のグループホームに関しては入居希望者の数を段階的に減少に転じさせる方針を提示しています。

全国の都道府県に取材した結果、グループホームなどへの入居を必要としているが入居できない障害を抱える人が2021年の時点で、少なく見積もっても27の都府県で延べ1万8640人に上りました。

この中で、全国の都道府県のうち、2021年の時点で待機者が最多だったのは、延べ人数で障害を抱える人をまとめている都道府県の16の県では広島県で1664人、実際の人数で障害を抱えている人をまとめている11の都府県では埼玉県で1594人となりました。

グループホームに入居出来ない障害を抱える人が増加の都県に主な理由を質問すると、

「障害を抱える我が子を在宅で介護する親御さんの高齢化」と6都県と最多の回答を寄せ、次に「障害を抱える人の人口が増加した」と回答を寄せたのが1県でした。

それ以外は「調査していないので分からない」としています。

専門家は「『老障介護』をきちんと国をあげて、実態調査していき、必要な政策を起こすべきだ」と警鐘を鳴らしています。

『老障介護』が1番多い障害は?

グループホームの入居の待機者の障害を抱える人の総数を把握している都府県によれば、グループホームを希望し、空きを待っているのは、主に重度の知的障害の人です。

在宅をしている40歳以上の知的障害者の人口は、推計で2000年の7万5000人から2016年には38万2000人と、5倍余りに急増しました。また、2016年に国がした実態調査では、在宅の65歳未満の知的障害者の中で、74%が親御さんと同居していました。

埼玉県では障害を抱える人の総数は、この10年間で1.6倍と増加し、知的障害者に限定すると2倍に増加したり、親御さんの年代は70代以上が多い傾向だといいます。

障害を抱える人の親御さんなどで構成された団体や専門家は、この実態調査をした上で、「『老障介護』となる家庭が次第に増加傾向で、結果としてお子さんをグループホームへの入居を希望したいケースが相次いでいるのではないかー」と懸念しています。

高齢の親御さんを『老障介護』から切り離す為の、受け入れるグループホーム側の課題

重度の障害を抱える人向けのグループホームの数が足りない事例には、維持費の確保や若い世代はグループホームでは働かず、高齢の職員が対応したりするなど、職員のなり手が見つからない人手不足の現実があることも明らかとなりました。

通常グループホームの例では、入所施設と違って看護師などの配置は義務化ではなく、夜勤の職員も原則、要らないのです。しかし、重度の障害を抱える人がグループホームで暮らすには、入居する部屋のバリアフリー化やスプリンクラーの完備などが必須条件で、1軒当たり1500万円ほどの維持費がかかると言われています。

一方、そういったグループホームの収入源は国の障害福祉サービス提供の報酬とグループホームの入居者から受け取る月5万円程度の利用料ですが、障害福祉サービス提供の報酬には上限額が設置されており、初期費用積み重なることもあり、経営して行くことは非常に厳しく、約100人を抱えるグループホームの職員の時給は、埼玉県では最低賃金に近い1000円前後でした。グループホームの職員の求人案内を職業安定署などに掲載しても若い世代の申し込みはなく、職員の7割は80代を併せた高齢者です。

参考:障害者の入所施設 待機者1万8000人余 背景に「老障介護」か NHK NEWS WEB(2022年)

夜勤も高齢の職員が担当する場合も多く、重度の障害を抱える人6人が生活するグループホームでは、72歳の女性が眠れない入居する人の話し相手になったり、朝食を食べさせたりします。高齢の職員にとっては身体的・精神的負担が大きくのしかかるので、急に体調を崩したり退職したりするケースも発生しています。

他人事ではない問題。

私は整理整頓など片付けは苦手、料理も余り得意じゃない事もあり、一緒にいるから文句が出つつも、両親がいるからこうやって仕事に来れたり、生活が成り立っていると思います。大学時代アパートで引きこもっていた時、ほとんど買い物に行かず、ほぼ毎日納豆かけご飯で過ごしていました。

結婚も今のところ予定にないですし、「私両親が居なくなったら、本当に一人になっちゃうのかな?」と、漠然とした悲しい気持ちが押し寄せ、余り考えたくないと思っています。

でも逃げられない問題。この記事を書いて、「いつまでも親離れ出来ない」と言われる私を、見つめ直したいと思いました。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。