脱ハンコ社会の利点、欠点

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こんにちは、金次郎です。

 持病の「潰瘍性大腸炎」が悪化し、突然辞任を表明した前内閣総理大臣の安倍晋三氏。
 2001年の第一次安倍政権、その後2012年からの第二次安倍政権を合わせて11回の組閣は、憲政史上最多記録の総理大臣です。
 その安倍内閣時代には、防衛大臣の職務に就いていた河野太郎氏。
 得意のネットスキルを活かし、自衛官の悩みを聞くチャットルームを作って色々と悩みを聞いていました。
 菅内閣では、行政改革担当大臣の任に就くや、今度は「ハンコが要らない役所作り」と言う事で「ハンコレス政策」を打ち出しました。

市町村役場や霞が関の反応は?

 署名と共に印鑑を書類に押すことで、申請が可能であった市町村役場の各種申請書類。
 河野大臣の「ハンコレス政策」に難色を示すと思いきや、ここ福岡県の県庁所在市の福岡市役所では、国や県の法令で定められている900種の書類を除き、市独自の3800種の書類については9月28日に「ハンコレス」が完了してしまいました。
 実は福岡市は、河野大臣の発言以前の去年2019年初頭から独自に「ハンコレス」化を進めていました。
 霞ヶ関の各省庁も「ハンコレス」に同意し、経済産業省は特許出願を含めほぼ全ての申請で押印の廃止を検討し、インターネットを使ったオンライン申請を普及させようとしています。
 財務省も年末調整や確定申告の書類からハンコ欄を無くす事を検討しています。

街のハンコ屋さんは困惑しているけど

 この「ハンコレス政策」に悩んでいるのが、街のハンコ屋さんです。
 あるハンコ屋の店主は「今回は行政だけの話ですけど、これが銀行とか一般企業にまで波及してハンコは要らないですとなったら、もう店をたたむしか無いですよ」と話します。
 さらに続けて「コンビニの出現で街のタバコ屋さんが無くなり、ドラッグストアの隆盛で街の薬屋さんも無くなってしまったでしょ?私達ハンコ屋も、タバコ屋さんや薬屋さんみたいに時代の流れには逆らえない品物を扱っている商売なのかな?」と困惑しています。
 この様に今回の「ハンコレス政策」に、ハンコ屋さんは困惑しているかも知れませんが、個人的にはサインで済むのならその方が楽かも?と思っています。
 一人暮らしをしていた学生時代の話ですが、ハンコを忘れて役所に行ってしまい申請手続きが出来ず、後日改めてハンコを持って手続きに行くと言った二度手間な事が有りました。
 それで、予定していた日に銀行口座に入金されず、財布の残金とにらめっこしながら買い物をするなんて事がありました。
 後は、サッカー好きの私が趣味で買っているサッカーくじ。
 このくじの当選金も、1万5000円以下の当選金であれば、宝くじ売り場まで行かずともコンビニエンスストアのセブンイレブンで当選金を受け取る事が出来るのですが、店員さんが提示する当選金受取証にはサインするだけでOKです。

オンライン申請の問題点

 さて、ハンコの代わりにと政府や省庁が検討しているオンライン申請ですが、現在インターネット上の取引で色々と事件が起こっていますから注意が必要です。
 現在も報道が続いていますが、ゆうちょ銀行のサイトに不正ログインされ、預金が引き出されてしまったと言う事件があります。

・ゆうちょサイト不正ログイン1422人分か 預金被害も(朝日新聞デジタル) https://www.asahi.com/articles/ASNB46V28NB4ULFA00F.html

 またスマートフォンやお店独自のICカード等の電子マネーで買い物している人が、パスワードを盗まれてしまい勝手に買い物されてしまったと言う事件も起こっています。
 ついこの前も、東京証券取引所のシステムが落ちて、まる一日株の売買取引が出来なかったのも記憶に新しいところです。(東京証券取引所の時は、バックアップシステムも作動しないと言うダブルトラブルでした。)
 新卒で入社した会社をかわきりに、転職して働いた全ての職場で、何らかの形でパソコンを使用する仕事でした。
 で、現在もパソコンを使っての作業をしている私ですので、上記の様なネット犯罪が起こったり、コンピュータシステムのトラブルが起こると何も出来なくなると言うのを理解しているからこそ「何でもかんでも、オンラインにするのは危険だよなぁ~」と個人的には思っています。

終わりに

 今、勤務している作業所でもタッチパネルによる出退勤確認とは別に、紙ベースの出勤記録票に、出勤&退勤時間と作業内容を書いて押印して二重管理しています。
 以前働いていた、大手ネット通販会社の九州地区物流センターでも、ICカードによる出退勤記録と1階受付に置いている名簿に押印と二重管理していました。
 今も使っているシャチハタの朱肉要らずの印鑑は、その時に買ったものです。
 仕事以外でも、色々なお店で買い物をして押印を求められた場合は、店員さんに「この印鑑でも良いですか?」と確認して、シャチハタ印鑑で済ませています。(お店によっては「実印じゃ無いとダメです」と言われる事もあります)
 仕事以外に、家でもインターネットにアクセスしてニュースやスポーツ中継を見ていますが、たまに「現在システムがダウンしています」と言う表示が出て見られない事があります。
 ですから、オンライン申請の場合は万が一システムダウンしてしまった場合、期日までの申請等が出来なくなる恐れがありますので、その辺りの対処方法を各省庁はどう設定するつもりなのかな?と考えています。

参考元
 ・政府の「脱ハンコ」加速 年末調整や確定申告も廃止検討 (朝日新聞デジタル)  https://www.asahi.com/articles/ASNB465HJNB4ULFA00C.html?iref=comtop_Politics_02

 ・福岡市、ハンコレス化完了 独自に3800種類の書類で全廃 (毎日新聞)  https://mainichi.jp/articles/20200929/k00/00m/010/040000c

 ・〝脱ハンコ〟どう思う? 「手間省けて歓迎」「実印文化は残る」業者は不要論を警                         (南日本新聞)
  https://373news.com/_news/topic.php?storyid=126627&topicid=2

 

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