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こんにちは、金次郎です。
新型肺炎が2019年(令和元年)12月に、中国で初めて報告されてから5年目。
感染者が爆発的に増える度に「非常事態宣言」が出され、「不要不急の外出は避ける様に」と注意喚起を促されました。
また、この感染症は主に飛沫感染や接触感染で発症する事から「外出時はマスクをする様に」とも指導され、常にマスクをして外出する事が日常的になりました。
現在は第8波ですが、今回は感染者数が短期間で減少し始めました。
政府は、これを受けて「新型肺炎をインフルエンザと同じ扱いにする」と言う事で、今年のゴールデンウィーク明けの5月8日から、感染症分類も2類から5類へと変更になります。
感染症分類
日本では感染症法と言う法律に基づいて、ウイルスや細菌の重症化リスクや感染力に応じて、重いほうから「1類」~「5類」に分類して、国や自治体が行う措置の内容を定めています。
それぞれの分類には、どの様な病気が有るでしょう?
感染症分類
・1類 ペスト、エボラ出血熱
・2類 結核、SARS(重症急性呼吸器症候群)、新型肺炎
・3類 コレラ、腸チフス ↓
・4類 狂犬病、黄熱、サル痘 ↓
・5類 インフルエンザ、梅毒 ここへ分類移動予定
1類は「罹った場合、命の危険がある可能性が極めて高い感染症」が指定されています。
2類は「重症化リスクや感染力が高い「結核」や「SARS(重症急性呼吸器症侯群)」など
「地方自治体が感染者に就業制限や入院勧告ができ、医療費は全額公費負担」の病気
が指定されています(新型肺炎は、現在この2類に指定されています。)
これらの病気や感染症に対して「5類」には「インフルエンザ」や「梅毒」などがあり、地方自治体は就業制限や入院勧告が出来ないほか、医療費は一部自己負担が発生します。
(例:インフルエンザ予防接種料金など)。
治療や行動制限はどう変わる?
と言う事で、新型肺炎が5類に移行したら私たちの生活はどの様になるのでしょうか?
政府が発表した、対応案を現在と比べてみましょう。
新型肺炎「5類」移行後の対応案
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参照:(毎日新聞)新型コロナ5類移行 マスクは屋内外とも「個人の判断に委ねる」
医者は今回の対応案をどう思っている?
街のお医者さんは、今回の決定をどう思っているでしょう。
発熱外来で、患者さんを見ているクリニックの先生は「このティッシュボックス2個合わせた位の小さな機械がPCR検査の機械ですが、1台120万円します。今は新型肺炎診察の為の助成金で買えますが、5類に移行して助成金も出ないとなると、個人病院で新型肺炎検査の為だけに、この機械を買うのは無理でしょう。」と言っています。
また「今まで、新型肺炎が疑われる発熱患者を見てこなかった医師に、いきなり対応しろと言われても出来ないでしょう。」とも言っていました。
もしもに備えて
かなり自由度が増した感じに行動制限などが緩められましたが、上記の様に医療機関は複雑な心境の様です。
中国の様に「ゼロコロナ政策」を止めた途端に感染爆発が起こり、多数の人が感染し多くの死者を出している国もあります。
また、新型肺炎は次々と新しい変異株が出現していますので、行動制限が緩められたからと言っても今後も、第9波や第10波が来る可能性は十分ありますし、今回の第8波では感染者数もさることながら死者が多いのも、私は気になっています。
5類に移行してインフルエンザと同じ扱いになっても、今後もこの新型肺炎への注意が必要なのは続くと思います。
終わりに
私は、ゴールデンウィーク明けの、この対応案を見て「ちょっと緩め過ぎじゃない?」なんて思いながらニュースを見ていました。
また、街ゆく人々へのインタビューでも「大胆過ぎるけど賛成です。」と言う人もいれば「マスク生活に慣れてしまったし、未だ感染者が居なくなった訳じゃないですから、今後もマスクは着けて外出すると思います。」と、賛否両論でした。
あるいは、若い女性は「顔を見られるのが恥ずかしいからマスクします。」なんて回答もしていました。
この4年のマスク生活に、皆さん慣れてしまった感が有りますが「私はマスクを外せるなら外して外出したいな、でも感染してしまったら、どうしよう?」と、心の葛藤があります。
更に「インフルエンザと同じ扱いなら、毎年予防接種をしなければならないのかな?また出費が増えるな」とか色々考えてしまいます。
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