コロナで変わる働き方

コロナ

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こんにちは、金次郎です。

 新型肺炎の「非常事態宣言」が解除され、私が勤務する作業所も5月から「密」を避ける様に、出勤人数を限定してですが出勤出来る様になりました。
出勤する日を、シフト表で確認して卓上カレンダーに印を付けていますが、5月は1日だけ6月は2日だけでした。
その6月の2回目の出勤日の朝、来た電車に乗った時に「おっ!座れないくらい乗客が乗っていると言う事は、皆さんの職場でも仕事が再開したんだな」と感じました。
一方で新聞やネットのニュースを見ると、電機メーカーを中心に「今後は在宅勤務をメインの働き方にする」と表明する企業が出てきています。
私自身も、4月からの在宅勤務を6月で3ヶ月経験してみて、在宅勤務のメリット&デメリットも分かって来ました。
今回、自身の体験も踏まえて、在宅勤務の是非を語って見ましょう。

在宅勤務の現状

 NHKの「クローズアップ現代+」と言う現代社会の様々な問題を扱う番組で、6月23日(火)に放送されたのが「ウィズコロナ時代 “カイシャ革命”であなたの仕事は?」と言うタイトルで「テレワーク(在宅勤務)」の話だったので見てみました。
 業務のIT化が進んでいる大企業では9割の会社が在宅勤務にしていますが、IT化が進んでいない中小企業では在宅勤務率は3割ほどとの事。
 番組で紹介されたソフトウェア開発企業では、勤怠管理やプロジェクトチームの会議も、社員は全てインターネットに繋がった自宅のパソコンで行っています。
この会社では「全員がテレワークになって事務所には誰も居ないので、事務所の賃貸料がもったいないから」と、事務所も閉鎖してしまいました。
 事務所の閉鎖は、大企業でも話が進んでいます。
 大手電機メーカーの富士通では、在宅勤務を今後も継続する事から、3年後を目途に国内のオフィスを半分に減らすそうです。
 また、東芝では一日の勤務時間を2時間延ばし週40時間労働は変えずに、休日を1日増やす「週休3日制」を導入したい旨を社長が表明し、社員に「可か?不可か?」の聞き取り調査を行っています。     

記事の参考元
 ・富士通が国内オフィス半減 3年後めど、在宅勤務継続で
     2020年07月03日(時事ドットコムニュース)
https://www.jiji.com/
(時事通信社トップページのアドレスです。ここから「経済」をクリックして、右側の検索欄に「富士通」と入力して下さい。参考にした7月3日の記事以外にも、富士通関連の記事が出ます。)           

在宅勤務のメリット&デメリット

さて、それでは「在宅勤務」を現時点で3ヶ月経験した私から「在宅勤務」のメリット&デメリットを語って見ましょう。
まずメリットは、電車に乗って作業所まで通勤しなくて良いので交通費がかかりませんし、昼食のお弁当も買わなくて良いので、お金の減り方が少なくなりました。
逆にデメリットは、一日家に居ますので、意識して散歩などしないと運動不足になりますし、通勤等で身体を動かす事が無いので食欲が落ちました。
更に、身体が疲れていないので夜になっても眠気が来ず、睡眠時間が短くなるだけで無く睡眠の質も悪くなっています
これは、私だけでなく「在宅勤務」になった皆さんが感じている様で、かかりつけのクリニックで医師から「あなただけで無く、みんな同じ悩みを訴えているよ。早く元の勤務状態に戻ると良いね。」と言われました。

在宅勤務を今後も続ける会社が次々と

 しかし、世の中の働き方は変わる様で、「非常事態宣言」から3ヶ月経った6月には電機メーカーを中心に「在宅勤務を今後も継続する」と表明する会社がたくさん現れています。
化粧品会社やお菓子会社からも「在宅勤務可能な職種の社員は、在宅勤務を継続」と言う会社が現れています。
それらの会社は、在宅勤務継続に合わせて従来の「メンバーシップ型雇用」人事制度から、欧米で取り入れられている「ジョブ型雇用」人事制度に、早ければ来年から移行するとも言っています。

記事の参考元
 ・カルビー、原則テレワークに 支障なければ単身赴任解除
2020年7月3日 7時00分(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASN6V3R5RN6VULFA001.html

 ・日立、資生堂、富士通も導入の「自由な働き方」はうまい話ばかりでない
 2020年6月10日 5時00分(BUJINESS INSIDER)
https://www.businessinsider.jp/post-214350/
※リンクを貼ることを禁ずる旨がHPにあったためURLのみ記載させていただきます。

「ジョブ型雇用」って何?

 一言でいえば、年齢や学歴よりも専門スキル(能力)重視の人事制度です。ジョブ(仕事)に合わせて、その仕事の専門スキルを持った人を採用しますので、今までのメンバーシップ型の様に新卒一括採用は無くなり、専門スキルを持った人の中途採用がメインになります。
少しだけ違いを比べて見ましょう。                         

          メンバーシップ型    ジョブ型

・求められるスキル   総合的       専門的
・報酬         年齢&勤続年数   スキル次第
・転勤         有り        無し
・教育         会社主催の集合教育 自己学習による知識習得
・採用方法       新卒一括採用    中途採用
・労働契約       会社依存      仕事依存

 欧米で流行っている人事制度だから、完璧な人事制度なのか?と言うと、やはりこのジョブ型にもメリット&デメリットがあります。
例えば会社側のメリットとしては「専門人材が多く採用できる」求職者は「持っている専門知識を活かせる」ことですが、デメリットとして会社側は「より待遇の良い会社に引き抜かれてしまうかも?」とか求職者は「採用された専門業務が廃止されたら
解雇されてしまうかも?」と言う不安が付きまといます。

記事の参考元
 ・いまさら聞けないジョブ型雇用。注目の背景やメリットとは!?
                   2020年6月23日(engage  採用ガイド)

終わりに

 今回の新型肺炎で、解雇された人は、6月4日時点で2万人540人(厚生労働省調べ)。
解雇されないまでも、会社の営業自粛で休業中の人は516万人も居ます。
 その内の300万人は、パートやアルバイト等の非正規雇用の人たちです。
 休業中は、法律で定められている最低補償賃金(6割ほど)しかもらえません。
 仮に営業が再開されても、人件費削減目的で事業規模が縮小され解雇を通告されれば、そのまま失業者になってしまいます。
今回、電機メーカーがいち早く「在宅勤務」を導入出来たのは、他の業種より業務でのIT化が進んでおり、パソコンを使って仕事をしている社員が多いからでしょう。
その様な社員は、自宅でもパソコンをインターネットに接続してネットライフを楽しんでいますので、会社側としては「それなら自宅のパソコンで仕事をしてもらい、成果物は添付ファイルとしてメールで送ってもらえればOK!」と言う事で「在宅勤務」に移り易かったのだと思います。
 なので化粧品会社やお菓子の会社で「在宅勤務」になっている人は、会社での仕事もパソコンを使っての作業が多い部署の社員がメインのはずです。
かく言う私も、作業所ではパソコンを使っての作業ですので「在宅勤務」になった、4月以降の日付の私のブログは、自宅のパソコンで作成し投稿したものです。
そう言う意味では、新卒で入社したIT企業で無茶な時間働かされ身体を壊して退職しましたが、「パソコンスキルを身に着けたから、今の作業所で働けているし在宅勤務にも対応できているんだ」と、前向きに考える様にしています。

参考
・NHK クローズアップ現代+
   (これまでの放送「もっと見る」から6月23日(火)の「ウィズコロナ時代“カイシャ革
    命”であなたの仕事は?」の写真にマウスを合わせてクリックして下さい)
    https://www.nhk.or.jp/gendai/

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