コロナ明けの就職活動、人気企業や働きがいの有る企業はどこ?

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こんにちは、金次郎です。

 私が社会人としてデビューしたのが、1986年(昭和61年)。
 大手電機メーカーの子会社として設立された会社の4期生でした。
 最初は、駅前ビルの1フロアを借りて、事務所にしていました。
 しかし、入社した年の12月から「バブル景気」と言う、とてつもない好景気が訪れます。
 土地の値段も急上昇し「東京の山手線内側だけの土地価格でアメリカ合衆国が買える」と言われるほどです。
 そんな好景気ですから、私が勤務していた会社も子会社ながら自社ビルを建設したりしました。

 でも、その破格な好景気も1990年(平成2年)8月に始まった湾岸戦争と、それに伴う原油価格高騰で経済が一気に縮小し、いわゆる「バブル崩壊」が起こります。
 絶対に潰れないと言われた、銀行や証券会社などの金融機関が次々と倒産しましたので、私が勤めていた会社でも「当面の間、新卒採用を見送る」と言う事態になりました。

 その様な事を経験していますから、就職説明会の季節になると「今年は、どんな会社が人気有るのかな?」なんて思いながらニュースを見ています。

今年の人気企業は?(20年前と比べて見る)

 さて、現代の学生はどんな会社で働きたいと思っているのでしょうね。
20年前の、2005年の資料と比べて見ましょう。

就職人気企業ランキング

     2005年卒      2024年卒予定

1位 ソニー 伊藤忠商事
2位 サントリー 任天堂
3位 トヨタ自動車 講談社
4位 NTTドコモ 味の素
5位 富士通 集英社
6位 JTB アサヒ飲料
7位 日本電気(NEC) 大日本印刷
8位 松下電器産業 資生堂
9位 伊藤忠商事 オリエンタルランド
10位 キリンビール イオングループ

 と言う感じで製造系の会社は「アサヒ飲料」だけになり、特に電器メーカーや通信会社などの理科系会社は1社も有りません。
 現代の学生は、理系であっても「そのものズバリの会社」では無く、デジタルコミックなどの出版社と言う一段置いた形の会社を希望している様です

参照:(大人んサー)「就職人気企業ランキング」20年間でどう変化? 2005年卒&2024年卒のトップ3発表

人気では無く、働きがいの有る企業

 では、去年就職した新入社員が、「働きがいが有る」とか「自分たちの子供は、この会社に就職させたい」と言う評価をした会社はどうでしょうか?
 こちらも、ランキング形式で見てみましょう。

1位 ボストン・コンサルティング
2位 Google
3位 中外製薬
4位 セールスフォース・ジャパン
5位 リクルート
6位 アビーム・コンサルティング
7位 クイック
8位 アクセンチュア
9位 日本マイクロソフト
10位 P&Gジャパン

 と、日系or外資系問わずカタカナ企業名の評価が高いですね。

参照:(DIAMOND ONLINE)働きがいのある企業ランキング2023【ベスト50・完全版】
 

この世代の方達を忘れちゃいけない

 長かった新型肺炎の流行も回を追う毎に感染者数増大期間が短くなり、去年からはお祭りやイベントも再開されましたので、今年の就職説明会もやっと元に戻り学生たちで活気に溢れています。
 しかし、総論で書いた「バブル崩壊」時に就職活動時期が重なった現在40代の方達。

 あの時は、凄すぎた好景気の反動で有効求人倍率も0.6倍と言う、新卒を募集する企業がほとんど無くなる超就職難な時代でした。
 それを「氷河の様に冷えた就職戦線」と言う意味から「就職氷河期」と呼ばれました。
日本経済に関しても1993年から2004年の景気低迷期を「失われた10年」などと言われました。

 現在でも40代の方の非正規雇用者率は高く3人に1人は非正規雇用です。
 何とか正社員で就職した人も、本来やりたかった仕事とは違う職業に就くと言う不本意な就職をした方も多く、仕事が嫌で退職した後は職探しの為の外出もせず家の中に引きこもった方もいます。

※(「引きこもり」と言う言葉が生まれたのも、この時です)

 また、40代ですと課長クラスの役職に就いているはずですが、バブル景気時代に大量採用された社員が多過ぎて役職にも就けません。

参考:(mi-mollet)40代の3人に1人が非正社員…就職氷河期世代の雇用問題を解決できるか?「too late」な日本社会が避けるべき未来

参考:(幻冬舎ゴールドオンライン)手取り32万円…「昇給しないのだが」令和の40代大卒会社員、つらすぎる実態

終わりに 

 学生時代の就職活動。
 最初に訪れる人生の関門で、ここで道を誤るとその後の人生も変わってしまいます。
 自分の就きたい職業に就ければ、やる気満々で仕事に没頭できるでしょうが、不本意な仕事に就いてしまったらやる気も出ないし、仕事でミスばかりして上司から叱責される毎日なんて事になってしまうかも知れません。
 ですから、会社説明会に参加している学生には「今までしてきた勉強と、自分がどんな事をしたいかや自分が出来る事」をしっかりと分析して、是非とも希望する会社に就職して頑張って仕事をして欲しいです。

参考

(マイナビ2023)恥をかかないための就活マナー(会社説明会編)

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