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はじめに
同性婚の法制化に向け、特定非営利活動法人カラフルブランケッツは、2022年8月20日(土)〜26日(金)の一週間、「私たちだって”いいふうふ”になりたい展in西宮2022」を開催しました。
「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」とは、昨年大阪市で初めて開催し、とても大きな反響をいただいた展覧会となっています。
ご来場の方々から、「継続的に開催してほしい」「他の地域でもやってほしい」という声を受け、今回、兵庫県西宮市にて展示内容を大幅に増やして開催しました。
なぜ同性婚が必要なのか?
日本にはなぜ「同性婚が必要なのか?」「同性パートナーシップ制度との違いは?」「誰が何に困ってるの?」「世界の状況は?」などの基礎知識を解説しているパネルがあります。
このパネルでもわかるように、現在の日本では同性婚が認められていないために起きるデメリットが多くあります。
例えば、
●一方が亡くなった時に遺産を相続できない。
●共同ローンを組むのが難しい。
●職場で配偶者のための福利厚生を利用できない。
●パートナーが産んだ子どもを一緒に育てていても、パートナーと一緒に親権者になることができない。
などがあります。
同性婚合法化への活動が盛んにおこなわれていますが、本当に認められるのか、いつ合法化するのか。は未定となっています。
そんな中でも、同性カップルがより安心して生きるための方法を紹介したいと、パートナーシップ制度や遺言や任意後見制度について詳しく解説し、とある同性カップルによる実物の公正証書遺言を展示しています。
公正証書遺言とは
公正証書遺言は「公正証書」という形で残される遺言であり、作成には法律実務経験の豊富な公証人が関与することになります。 遺言者は遺言内容を公証人に口授し、公証人はそれを筆記する形で作られるため、偽造や変造のおそれがないというメリットがあります。
引用:公正証書遺言の効果とは|自筆した場合との違いや書き方を解説
「あなたと“いいふうふ”になりたい!」同性カップル13組のラブレター
そのほかの展示物には、13組のゲイ、レズビアン、子育て中、国際カップル、トランスジェンダーの様々なマイノリティカップル当事者から、結婚についてのメッセージ、パートナーについての思いをラブレターという形で書いていただきました。
それぞれのパーソナルストーリーを目にしていただくことで、同性婚についての理解がぐっと深まります。
そして、展示会には実際の同性カップルから寄せられた生の声を吹き出しPOPとして展示してあります。手書きで書かれたコメントからは、切実な思いが伝わります。
【オンライントークイベント】私たちだって”いいふうふになりたい展” in 西宮2022 開催記念!
動画引用:同性婚について知る・見る・考える「私たちだって”いいふうふ”になりたい展in西宮2022」を開催
九州でも同性婚裁判
私が住んでいる九州・福岡でも同性婚裁判の山場、❝尋問❞が、9月5日に福岡地方裁判所で行われます。
原告さん6名全員と、原告の一人である❝まさひろ❞さんのお父さんが法廷でお話をします。
大阪の裁判では、残念な結果となってしまいましたが、福岡ではきっといい判決がでることを願っています。
さいごに
今の日本では、例え同性婚が認められたとしても偏見や、差別からすぐに結婚できるカップルは少ないのではないのか?というコメントをとある記事で読みました。
まずは、寄り添うこと、そして理解しようとすること。そこからはじめてみませんか?
参考サイト
LGBTQへの差別はもう無くなった?「結婚の平等」めぐる展示会が問うこと (msn.com)
同性婚について知る・見る・考える「私たちだって”いいふうふ”になりたい展in西宮2022」を開催
【九州】いよいよ尋問9月5日 ぜひ傍聴を | 結婚の自由をすべての人に
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