伝福連携。〜伝統工芸品の後継者不足を、障害者で担い手解消へ〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。「伝福連携」という、伝=「伝統工芸産業」、福=「障害者福祉」の意味で、深刻な後継者不足に直面する伝統工芸の世界で、技術を伝える新たな担い手として障害を抱えた人に活躍してもらおうという取り組みです。今回は私が昔から興味のあった伝統工芸品を調べていった中で、障害者の方が関わっている伝統工芸品について、いくつか紹介させて頂きます。

伝統工芸『裂き織り』

岩手県盛岡市の障害者就労支援施設「幸呼来(さっこら)Japan」は、使い古した生地を細く裂いて織り込む伝統工芸『裂き織り』による商品作りに励んでいます。

材料は「盛岡さんさ踊り」で着用された着物や浴衣など。鮮やかな色彩が何色もの糸と重なり合って、カラフルで新しい織物へと誕生します。華やかなコースターやポーチといった小物も作っています。

裂き織りは江戸時代に古着の再利用法として全国に拡大しました。岩手県でも独自に進化してきましたが、近年は担い手が減少。作業を担当するのは15人の障害者。裂いた生地を縦糸に丁寧に端を合わせ、均一な模様を作り出します。見事な腕前と集中力です。

動画引用:【PV】幸呼来JAPAN 〜盛岡さんさ裂き織~

参考:<アングル岩手>岩手・伝統技術「裂き織り」 集中し障害者活躍 河北新報(2022年)

6月11日(土)には、いわて県民情報交流センター アイーナにて行われたいわて男女共同参画フェスティバルにて、障害者の働く場所づくりと、地域の伝統技術の継承に尽力し、地域の活性化に貢献するなど女性活躍の模範となったとして、令和4年度いわて男女共同参画社会づくり表彰にてチャレンジ表彰(環境生活部長表彰)を受けました。

参照:https://saccora-japan.com/archives/670

参考サイト

オンラインショップはこちらのリンクから入れます!

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伝統工芸『藍染め』

神奈川県藤沢市資源循環協同組合に勤務する障害を抱える人が藍染めしたTシャツが今月2022年3月から、市役所本庁舎一階のローソンで絶賛販売中です。同藤沢市資源循環協同組合や藤沢市などが賛同し、障害を抱える人への雇用を生み出す事や資源のリサイクル促進を目的に加速させるプロジェクトの一環。携わった障害を抱える職員は「多くの人に藍染めで作ったTシャツを着て欲しいです」と言いました。

プロジェクトは、天然の藍を使用してデザインした家具などを手がける「アートモリヤ」の男性が発案しました。藤沢市内のアパレル会社「ラファイエット」がTシャツを分け、男性の指導を仰ぎながら障害を抱える職員が藍で染めます。Tシャツは同社「アートモリア」が販売し、Tシャツの売り上げの一部を藤沢市の環境基金へと寄付します。

植物由来の藍は環境に配慮しています。色は藤沢市の海や空をモチーフにし、Tシャツ1枚ごとに仕上がりが異なる藍染めにはジェンダーなど社会の多様性を表現してします。「Tシャツが皆さんの目に留まり、SDGsや障害を抱える人、環境について配慮する1つのきっかけになれば」と男性。企業から藍染めの制服の注文があったり、ブラインドサッカーのユニホームに藍染目を導入したいという提案も受けていると話します。「藍の栽培の段階から障害を抱える人を起用出来るような農福連携にも着手したい」と思いを巡らせます。

参考:藤沢の海や空 藍染めで表現 障害者が手がけたTシャツ販売 東京新聞(2022年)

Tシャツが一枚3850円。他にトートバッグもあり、こちらも3080円です。

藤沢市役所の住所は下記の通りです。

〒251-8601 神奈川県藤沢市朝日町1−1

関連記事

多様性、藍で染め 藤沢で企業制服に活用の試み 障害者が染色 雇用創出へ 東京新聞(2022年)

参考サイト

伝統工芸『日光下駄』

後継者不足を少しでも解消したいと思い続ける栃木県伝統工芸品1人の『日光下駄』の職人の男性と、障害を抱える人の賃金向上を目指したい就労支援事業所の思いが共有し、ユニークな商品が生み出されました。日光下駄の鼻緒部分へ、障害を抱える人による就労支援事業所の「こぎん刺し」をデザインしたもので、今月2022年4月から受注生産がスタートしました。「お互いの高い技術を拡大するために協力し合いたい」との強い想いがこもっています。

新しい『日光下駄』を生み出したのは、2014年より栃木県宇都宮市今泉町にある自宅兼工房で、携わっている1人の男性と、同宇都宮市二荒町の就労支援事業所「CWらぼ宇都宮」。同「CWらぼ宇都宮」の管理者の母が日光市出身で『日光下駄』にとても関心があり、その『日光下駄』の現在の担い手不足による苦難を知って職人の男性に協力をお願いしたのが始まりでした。

『日光下駄』の起源は江戸時代にまで戻ります。僧侶などが社寺に入る際に、格式を重んじ草履を使用するのが原則とされて来ましたが、坂道が多く、雪深い日光の参道で草履は歩きにくいため、下駄を合わせた「 御免下駄」が発案されました。明治時代以降、「御免下駄」は『日光下駄』として改良を重ね全国に普及しましたが、下駄を履く習慣が無くなって職人は減少し、現在では男性を含め全国に5人ほどしか職人がいないそうです。

参考:日光下駄に障害者の技を…後継者不足解消へ、職人との共作受注開始 読売新聞(2022年)

新商品は発注から1~2か月程度で納品されます。

鼻緒のデザインは購入者の希望で選ぶことができ、価格帯は2万~3万円前後です。

こちらからオンラインサイトに移動できます↓

https://maverick-sakuranet.stores.jp/

参考サイト

伝統工芸『房州うちわ』

房州うちわ職人を目指す人の技術を磨き、商品を販売する「船形工房」が、館山市船形の船形漁港交差点近くに、7月までの期間限定で開設(水・日曜日の週2回)されている。令和元年の台風災害からコロナ禍もあって活動が制約される中、伝統工芸の担い手育成を継続しようと、関係者が協力する。

同所の前身は、南房総市のJR富浦駅前にあった障害者施設の作業所。障害者や一般も含めて、担い手の育成に取り組んでいたが、令和元年の台風災害で被害を受け解体となった。一時全ての活動が止まったが、その後障害者事業は、同じ敷地内で規模を縮小して継続している。

引用:房州うちわの「船形工房」 担い手育成の継続へ尽力(千葉県) 房日新聞(2022年)

船形工房さんの情報

●販売期間:~2022年7月

●販売曜日:日曜日、水曜日

●販売時間:10:00 ~ 14:00

住所: 千葉県館山市船形1248

参考サイト

私が初めて触れた伝統工芸品。

私が初めて触れた伝統工芸品は、有田焼ですね。今は行っていないですが、随分長い間、小さい頃から有田の陶器市に家族で行って、色んな食器を観たり、お小遣いで買ったりしていました。最近のは知りませんが、香蘭社というところのブランドの食器が凄く昔から好きでした。有田の陶器市の途中の露店で売っている、そこでしか食べられなかったアイスも格別に美味しかったです。その後で波佐見の陶器市に行っていました。

私が初めて作った伝統工芸品は、布ぞうりですね。1ヵ所目のA型で、一時期布ぞうりで、会社の収益を上げようとしていました。私は作る部門に回っても出来ず、ひたすら浴衣や着物の解体の方に回されていました。解体も糸を取るのはいいんですが、アイロンがけして、布ぞうり編む用に綺麗に折るのもとても苦手でした。

この伝統工芸品に関してはずっといつか書く予定で、今回最初に障害者の方が関わっているのに気付いた時より、情報が集まって良かったです。後、新たな連携の記事も書けて、嬉しかったです。

関連記事

彫刻の伝統工芸継ぐ プロ並み技術で収入増 福祉新聞(2018年)

奈良)障害者がデザインしたオリジナルもんぺ販売 朝日新聞デジタル(2022年)

障がい者を伝統工芸の新たな担い手に…新たなチャレンジ“伝福連携”の今【愛媛発】 FNNプライムオンライン(2021年)

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。