はい!生活保護受けてます。

生活保護

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先日、Twitterでこんなツイートが流れてきました。

 

なぜ今更、「生活保護の権利」についてツイートがしてあるんだろう?と不思議と思っていたのですが、よくよく調べてみると、メンタリストDaiGo氏が、生活保護受給者、ホームレスに対して差別とも思われる発言をしたことことで、炎上していました。

炎上発言の内容は、詳しくは書きませんが、生活保護受給者やホームレスの方の命すら軽んじているような発言でした。

発言を見ていて、複雑な気持ちになりました。

なぜなら、私は現在進行形で「生活保護」を受給しているからです。

私が生活保護を受給するまでの経緯

私が生活保護を受けるのは、実は2回目になります。

1回目は、前職を体調不良で退職したばかりの頃に、傷病手当金の申請をしたのですが間に合わず、収入が0になってしまったからでした。

傷病手当金の申請が通るまでの数か月間、私は生活保護を受けることになり、その後、無事に傷病手当金を受け取ることができたので、生活保護をやめることができました。

こんな風に、生活保護って受けることができるんだと、その時はびっくりしたのを覚えています。

そして、数年後に2回目の受給をすることになりました。2回目の受給の際も体調不良になり、A型事業所に通うことができなくなったのです。

このままでは、生活ができなくなると思った私は、1回目の時にも相談した、市役所の生活自立相談センターに駆け込みました。体調不良なこと、仕事に行くのが困難なことを相談した所、「生活保護を受けましょう。」となりました。

一度、相談にのって頂いていたので、今回は手続きがすんなりと通り、2回目の生活保護を受給することになりました。

当時は、6ヵ月で体調を治して、生活を立て直し、生活保護から脱却するつもりでいました。なぜなら、6ヵ月は車の所持を許可してもらえるので、車を手放すことが考えられなかった私は、なんとか6ヵ月で復職するつもりでいたのです。

(※お住まいの地域によって車の所持の猶予などの制度は、違います。車の所持については、お住まいの市区役所での確認をお願いします。)

生活保護を受けるときの戸惑い

生活保護を受ける前は、私自身も「人様のお金で生活するなんて。」と情けない気持ちになりました。

生活保護を受けていることが知られたら、周りからどんな偏見の目で見られるのだろうとも思い、心配になりました。

そして、心配というより気持ちが落ち込むことが、「扶養照会」といって、家族へ私が生活保護を受けるのだけれど、その前に扶養することはできますか?といった確認が役所から書面でいくのです。

弟妹たちに自分の現状を知られることが情けなく、申し訳ない気持ちになりました。

弟たちも自分たちのなぜ扶養できないのか、収入などを詳しく返事しなければならないのが嫌だったと言っていました。そんな思いをさせてしまったのが申し訳ないです。

私がなにより、生活保護を受けるにあたって戸惑ったのが、車を手放すことでした。

土地柄などで違いもあるでしょうが、田舎だと車がないとどこにも行けなくなります。

通院や、日常の買い物もできなくなるのです。

私の住む地域は、まだバスや電車の本数があったことや、近くにスーパーマーケットなどがあったので、車を手放してもどうにかなりそうですが、実家の方面になると、バス停もなく、駅からも遠いので車がないと、実家には帰れなくなりました。

実家に帰省する際には、レンタカーを借りています。

生活保護の問題点

私のように車を手放すことを、躊躇する人は多いようです。

生活保護を受けるには、こういった問題点も多くあります。

まずは、やはり生活保護自体への偏見。

そして、すべての財産をゼロにしなければいけないことです。

生活保護を受ける時に持ってはいけないもの

〇一定以上の現金・預金(まずは預金から生活をしてくように勧められます)

〇貯蓄型の保険

〇株等の有価証券

〇住んでいない土地・建物

〇高級な装飾品

〇生活に必須ではない車・原付

参考サイト:生活保護を受ける時に持ってはいけないもの・大丈夫なもの一覧|マネープランニング

上記サイトには詳しく書いてありますが、確認するだけでも、ほとんどの財産を手放さないと生活保護を受けることはできません。

まさに「無一文」にならなければいけないのです。

本当に財産をすべて手放して、無一文にならなければいけないのかと、問題視する声も少なくありません。

※すでに住んでいる持ち家や、お住まいの地域などによって、車の所持など可能な場合もあります。悩んだ場合などは、お住まいの市区役所の担当部署に確認してみて下さい。

他人事ではない問題

生活保護を受けようか迷っている方に伝えたいことは、生きてさえいることが、一番大切なのだと思うということです。

お役所の人が怖いと思われる方もいると思いますが、貧困問題は自分が思った以上に進んでいるので、福祉担当の方は優しく接してくださいます。

私が市役所に相談に行ったときに、驚いたのは私以外にたくさんの方が、生活保護についての相談をしていた現状でした。それほど、生活保護というものは身近になってきているのです。

生きてさえいれば

生活保護を受けるにあたって、恥ずかしい気持ちや、情けない気持ちになりました。

車を手放すのも嫌でした。しかし、「生きる」ためにはそんなことは言ってられないと気が付きました。

安定した生活を送るためには、私には国の助けがいることを、自分自身で認めて、少しづつ収入を増やすことができれば、生活保護からは抜け出せるかもしれません。

でも、今は素直に助けを求めることにします。お金がなくても、生きてさえいればいい。そんなシンプルな考え方でもいいのかもしれません。

 

参考サイト:

生活保護制度 |厚生労働省

貧困と生活保護(13) 持ち家でも保護は可能、車は状況しだい | ヨミドクター(読売新聞)

厚労省、生活保護は「国民の権利」ツイート DaiGo氏発言に反応か | 毎日新聞 (mainichi.jp)

生活保護制度についての課題や運用の改善を求める要望書「生活保護制度の改善および適正な実施に関する要望」を厚労省へ提出しました | 特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい

生活保護を受ける時に持ってはいけないもの・大丈夫なもの一覧|マネープランニング

 

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。