人間関係が良くなる上手な自己開示方法【メリットや線引きについて】

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こんにちは!piasuです。

最近の私は、自分が不用意なことを喋っているんじゃないかなあ…と思うことが増えてきました。

会社内であったり、プライベートだったりで、人についつい、突っ込んだ自分の話をしちゃったり、自分の心のうちなどをバンバン話してしまうのは私の悪い癖だなあと思ってきました。

オープンマインドで『自己開示』して話していると、相手もその分、こちらに好意を持ってくれるし、相手も色々自己開示してくれる。

数年前に、どこかの心理学の本からそのことを知りました。

それからというもの、私はいっぱい自分の情報を相手に提供することをコミュニケーションで心掛けていました。

確かに、自分のことをたくさん話せば話すほど、相手もグッと距離を近づけてくれます。

しかし、距離が縮まりすぎることで、その分お互いの関係性が脆くなってしまうなあ、ということにも、最近やっと気づきました。



発達障害の特性なのかなあ…と思いまして、調べてみることにしましたが、インターネット上では、特段出てきませんでした。

これは、私特有の癖なのかもしれません。

自分の病状的に、寂しいという気持ちも抱えているため、それも原因としてあるのかも…と思います。

効果的な自己開示方法を学びたい!自己開示の線引きの仕方を学びたい!

そう思った私は、今回うまい自己開示の方法について調べてみることにしました!

また、効果的な自己開示方法を学ぶことで、一般就労した後も役に立つコミュニケーション術を学べるかなあと思いました!

よかったら私と同じようにコミュニケーションに悩まれている方は参考にしてくださいね。

そもそも自己開示とは?

そもそも自己開示とはどういう意味なのでしょうか。

「自己開示」という言葉は、1971年に臨床心理学者であったシドニー・ジュラード (Sydney Jourard) という人によって初めて使われた言葉なのだそうです。

「自己開示」とは、プライベートなことを相手に話すことを指します。

例えば以下のような内容について相手に話すことが「自己開示」に当てはまります。

  • 自分の生い立ち
  • 自分の趣味
  • 過去に失敗したこと
  • 自分の思っていること

などです。

自己開示のメリット

自己開示することには、やはり、いくつかのメリットがあるそうです。

主に以下のようなものです。

  • 日々の充実度が増す
  • 幸福感を感じる度合いが増える
  • 相手がコミュニケーションで話しやすくなる
  • ビジネスにおいてもメリットがある

一つずつ、詳しく説明していきます。

毎日が充実する

研究によると、自己開示する人の充実度は、自己開示しない人より大きいとのこと。

自己開示しない人の充実度が3.14だとすると、自己開示する人の充実度は3.66と大きいものでした。

自己開示することにより、自分も褒められることが増えるので、そのことが毎日の充実度の高さに繋がっているのでしょう。

幸福度が増す

男性91人、女性156人に対して行った研究によると、自己開示がやや多い人が一番人生の幸福度が高い!ということがわかりました。

相手が話しやすくなる

他にも、自己開示を自分がすることによって、話し相手の方も自己開示しやすくなるという研究結果もあるそうです。

ビジネスにおいてもメリットがある

自己開示は、ビジネスにおいてもメリットがあります。

チームに必要な心理的安全性が自己開示をすることによって高まります。

また、採用の際に、自分のことを自己開示として、多く話すことで、企業側と自分のミスマッチを防ぐこともできます。

自己開示しすぎの人は魅力がないと思われる

ここまで、自己開示のメリットをたくさん述べてきました。

ここまで読んできた人は「じゃあ、明日から自己開示をたくさん頑張ろう!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

私もそう思いました。

しかし、自己開示を「しすぎる」ことには注意点が!

自己開示しすぎる人は、逆に「魅力がない人」と思われる!というそんな研究結果を見つけてしまったのです!

名古屋大学の中村教授の研究結果です。

その研究結果によると、自己開示しない人も魅力がないと思われるが、自己開示しすぎる人も魅力がないと思われる、そうです。

最も「魅力的」と思われた自己開示度は、50〜60%でした。

自己開示しすぎは、自分の魅力低下につながる…自己開示しすぎる私にとっては衝撃の事実でした。

また、あまりにも自己開示しすぎることは、「非常識な人」と捉えられたり、マイナスイメージを持たれることにもつながるそうです。

自己開示しすぎは禁物。

ほどほどにしていたほうがいいのかもしれません。

自己開示したほうがいいものの例

自己開示して、肯定的な関係を結べるのに効果的な内容は以下のようなものです。

  • 生まれた場所(出身地)、家族の構成について
  • 推し(好きなアイドルなど)やテレビの話など
  • 自分の将来の夢
  • 「優しいなって思いました」などといった相手に対して思った肯定的なこと(ただし、お世辞は相手にバレる可能性が高いのでNG)

好きな芸能人などの話なら、誰も傷つけることもなくいいですよね!

自己開示しないほうが良いもの

先ほどは自己開示にいいものを挙げましたが…一方で、自己開示しない方がいいものもあります。

主に以下のようなものです。

  1. 人の悪口
  2. 政治や宗教に関するもの
  3. あまり親しくない人へのあまりにもプライベートな話
  4. 性にまつわる話(下ネタなど)
  5. 本当は話したくないこと

 

5.の本当は話したくないことを話すことは、自分が「話したくない」と思っていることを話すという行為が、自己嫌悪につながる場合があるそうです。

他にも、自分のことばかりを話しすぎることもあまりよくないようです。

自分のことばかりを一方的に話すと、相手は「尊重されていないな」と思う可能性があります。

相手の表情をちゃんとみた上で、会話を行いましょう。

私も気をつけたいと思います。

自己開示にもレベルがある

自己開示にもレベルがあります。

自己開示のレベルを知ることで、より自己開示をすることが上手くなるかもしれません。

レベル1 趣味や嗜好のはなし

レベル1は、趣味や嗜好の話です。

趣味、嗜好の話などは、相手から批判を受けにくいというメリットがあります。

伝えた趣味、嗜好が相手から共感されたら、さらに話が盛り上がるというメリットも!

しかし、あまりにも相手のプライベートな範囲に入っていくのはよしましょう。

会話例

洋服や映画などの、好きな物の話

例「〇〇という映画がすっごい好きなんです!」

休日に何をしているかについて

例「休みの日は昼寝しています。」

最近ハマっていること

例「最近、編み物にハマっているんですよ〜」

レベル2 なかなか乗り越えることが困難な出来事

レベル2は、今までの人生で大変だったこと、困難に感じたことを自己開示することです。

過去の経験というのは、その人自身のことや人柄とあまり関係のないことなので、比較的自己開示しやすいというメリットもあります。

会話例

 大変だったことを乗り越えた体験

例「病気をしていたんだけれども、入院して、闘病を頑張って乗り越えたんだ」

大変だった時に助けてもらったこと

例「入院している時に助けてくれた看護師さんに感謝している」

大変だった経験から得た知識

例「今回の闘病生活から得たことは、諦めなければトンネルから出ることができるということです。」

レベル3 決定的ではない自分の苦手なところ

人から指摘を受けない範囲での、自分の欠点を開示することも、「魅力的な人だなあ」と思われることに繋がります。

会話例

直したいけれど、それでもなかなか直せないこと

例「家事が面倒で、皿洗いをついつい後回しにしてしまうんだ」

自分自身が気になっている自分のコンプレックス

例「自分は洋服選びのセンスがないと思っているよ」

ついつい、人と比べてしまう自分の弱点

例「ついつい、自分がおしゃれじゃないことを気にしてしまうよ」

他にも、「夜更かし」、「方向音痴」などの小さなコンプレックスを開示することも、このレベル3に当てはまります。

レベル4 性格・能力的に自分が劣っているところ

最後がレベル4の最も大きな自己開示「能力的に自分が劣っているところを話す」です。

レベル4は、一番大きな自己開示なので、開示することに勇気がいると思います。

しかし、これを開示し、相手も開示してくれることによって、大きな心理的安全性を得ることが可能になります。

ただし、レベル4に関しては、相手との信頼関係性を考えてから、開示したほうが良さそうです。

会話例

性格の悪いと思っているところ

例「私は、人に対してついついおせっかいになってしまうんだ」

劣等感を持っているところ

例「私は、顔の○にコンプレックスがあるよ」

人の心を傷つけた経験について

例「昔、人に〇〇と言ってしまって、反省しているんだ」

振り返ってみると、私はレベル4の最も大きな自己開示をみんなによくしてしまっているなあ、と思いました。

レベル4は相手との関係によって言わないほうがいい場合もあるようなので、気をつけたいです。

まとめ

あまりにも自己開示しすぎることは、逆に「魅力のない人」と思われるということ、50〜60%の自己開示度がいちばん、好感を持たれること、自己開示しないほうがいいもの、など、たくさんのことを学べました。

みなさんもよかったら「上手な自己開示方法」の一つとして、この記事を参考にしてください!

私も今回この記事を作るために調べたことを、一般就労するときの糧にしたいと思います!

参照元:自己開示と自己呈示 | メンタル・プロ

自己開示の効果とは?方法や注意点、メリットについて解説 | ビジネスチャットならChatwork

恋愛における「自己開示」の大切さとは?効果的なテクニックを紹介

自己開示が苦手!克服する8のトレーニング法を公認心理師が解説-ダイコミュ人間関係

自己開示ができない! 苦手な人の特徴と自己開示の方法

自己開示とは? 効果と方法をわかりやすく解説! – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

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4 件のコメント

  • 久々の投稿を楽しみにしていました。自分のいいところと弱点を見極めていけばいいのではないでしょうか。貴女の頑張りややり過ぎたとわかっているから素晴らしいことです。
    これからも貴女の記事やノ―トを楽しみにしています。

    • パグさん、ありがとうございます!
      楽しみにしているとのお言葉もありがたかったです!
      これからも、一生懸命書いていこうと思いました。
      ありがとうございました!!

  • どこまで自分の話ってしていいのかわかってなかった部分があったので、すっごい参考になりました!!
    今回も興味深い記事をありがとうございます。m( _ _)m
    P.S.「自己開示しないほうが良いもの」の1~5をあげた後の文章、5のことを仰っているのでしょうが4になってますよー( >A<)

    • 動画制作班の匿名Mさん、コメントありがとうございます!
      参考になったとのお言葉、すごく嬉しいです。

      申し訳ありません、指摘にあったところ、訂正させていただきました!
      丁寧なご指摘、助かりました。ありがとうございました。

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    発達障害と双極性障害を持っています。20代女。 趣味:おしゃれ全般、資格取得、ネットサーフィン、文章を書くこと。 🤍noteも書いているよっ!