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日本初!多様性に特化した支援施設誕生
認定NPO法人ReBitは、日本初のLGBTQなど多様性にフレンドリーな就労移行支援事業所「ダイバーシティキャリアセンター」を、2021年12月1日に渋谷区にてオープンしました。
うつ病や、発達障害をもったLGBTQ当事者など多様性に特化した就労移行支援施設になっています。
ダイバーシティに取り組む企業とも協働して、利用者の就労支援を行っていきます。
画像引用:【日本初】うつや発達障害があるLGBTQ等が安心して利用できる福祉事業所、渋谷区にオープン!|認定NPO法人 ReBitのプレスリリース
就労移行支援とは?
私は、現在「就労継続支援事業A型」に通っています。今回の「就労移行支援」とはなにが違うのでしょうか?
就労移行支援事業とは
「就労移行支援」とは、一般企業での就職や仕事で独立することを目指す障害者の方の、本人に合った職場への就職・定着を目的として行われる、障害福祉サービスの1つです。
【就労移行支援事業の特徴】
就労を希望する65歳未満の障害者の方が対象となります。(※)
利用料金は所得に応じて上限が設けられています。
利用可能期間は、原則として、最長24か月となります。
(※)個々の障害のある人々の障害程度や勘案すべき事項を踏まえ、皆様がお住まいの各地区町村にて、個別に利用の可否が判断されます。
引用:厚生労働省 障害福祉サービスについて
就労移行支援では、仕事を探すことや、就職に必要なスキルを身に着けることができます。
一方、就労継続支援事業A型では、実際に働いてお給金を頂きながら、一般の就労へと移行ができるようにサポートしてもらえます。
LGBT×障害をもつ「複合的マイノリティ」の課題
LGBTQであることは障害ではありません。
しかし、LGBTQは社会の状況等からメンタルヘルスが悪化しやすく、実際にLGBの25%、Tの35%がうつを経験しています。
一方で、支援者の無理解等から、LGBTQの76%が福祉サービスの利用時に、ハラスメントなど、困難な経験し、安全網であるはずの福祉を、安全に利用できていないのが現実です。
「ダイバーシティキャリアセンター」では、スーツ等服装や通名使用を巡って利用を拒まれるケース、トイレなど設備面の課題、事業所でのアウティング(暴露)などの事例等を、当事者からの相談を通じて把握します。
なお、これらは障害があるLGBTQだけの課題ではありません。
複数のマイノリティ特性をもつ「複合的マイノリティ」は、複合的な困難がある一方で、支援者の無理解等から安全・安心に福祉サービスが利用できないことが指摘されています。
画像引用:【日本初】うつや発達障害があるLGBTQ等が安心して利用できる福祉事業所、渋谷区にオープン!|認定NPO法人 ReBitのプレスリリース
利用者の声~マイノリティ当事者の思い~
利用者の実際の声
最後に
今回の記事を書いていて、うつ病もあるマイノリティ当事者である私も、「複合的マイノリティ」にあてはまるのだと分かりました。
当事者としては、このような施設ができるのはとても素晴らしい事だと思います。
マイノリティであること自体が、少数派で仲間を見つけるのもなかなかできない人もいますし、そこに心の問題、発達障害などが絡んでくると、ますます複雑な問題となるからです。
どのような形でも、「その人らしくいられる」という場所は大切だと思うからです。
参考サイト
【日本初】うつや発達障害があるLGBTQ等が安心して利用できる福祉事業所、渋谷区にオープン!|認定NPO法人 ReBitのプレスリリース
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