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私は、うつ病克服に向けて思うことがあります。
それは、まず自分の病気を知ることだと思います。
私はうつ病と診断されて少し気分が落ち着いてきた頃、本屋さんに行ってうつ病に関する本を読みあさりました。
そして、出会ったのが「非定型うつ病」について書かれた本です。
出会った時「これだ」と思いました。読めば読むほど「非定型うつ病」に当てはまるのです。
でも診断は、やっぱり、ただの「うつ病」。まだまだ、認知度が低いようです。
では、この本の「これだ」と思った部分を一部を紹介します。
うつ病といっても、いろいろな種類があります。うつ病は、気分の落ち込みや意欲の減退などを基本症状とする、「いろいろな病気の集まり」。つまり、ひとくちに「うつ病」といっても、いくつもの種類があるわけです。うつ病は大きく2つに分かれています。
その2つとは、抑うつ状態だけが起こる「大うつ病」と抑うつ状態と躁状態の両方が起こる「双極性障害(躁うつ病)」。定型うつ病(メランコリー型うつ病)と非定型うつ病(過眠・過食を伴い、よいことがあると元気になることも。)は大うつ病に入ります。また、大うつ病ほどの症状の数はないものの、より慢性的に経過する場合は、気分変調症障害になります。
うつ病の基本症状は、第一に「気分の落ち込み」。うつ病が「気分障害」とされるゆえんです。定型うつ病の場合は、ずっと、落ち込んだ気分のまま低空飛行が続きます。「物事に興味や関心がなく、喜びを感じることができない」状態は、定型うつ病の特徴です。
一方、非定型うつ病では、度を越して気分が浮き沈みします。好ましいことや嬉しいことがあると、気分が晴れてすっきりします。この違いは、非定型うつ病の特徴である「気分反応性」によるものと言われています。非定型うつ病では、多くの場合、食欲が増して無茶食いをします。特に、甘いものがむしょうに欲しくなります。その結果、体重が増えます。
定型うつ病では、初期は朝早くに目が覚め、病気が進むにつれて眠れない、熟睡できない、寝ても途中で目が覚めるといったことが起こり、眠りが足りない状態になります。非定型うつ病では、「寝すぎ(過眠)」になります。過眠とは、1日10時間以上眠る日が週に3日以上ある状態です。
理由もなくイライラするのは、非定型うつ病によく見られます。定型うつ病では、何もやる気が起こらなくなります。
次に、疲労感は定型にも非定型にもありますが、定型うつ病の場合は、だるさや倦怠感が強くなります。非定型うつ病では、初期から、強い疲労感を訴えます。また、非定型うつ病では、単なる疲労感を越えて、手足が鉛をつめたように重く感じるようになります。(鉛様麻痺)この症状があらわれると、単に疲れやすいといったレベルを越え、立ち上がるのさえ苦労するほど、全身が極度にだるくなります。この症状は、過剰な運動をしたために起こるのではなく、いやなことがあって気分がふさぎ込んだ時に起こりやすくなります。
非定型うつ病を診断する時に基本となる症状は、気分反応性ですが、鉛様麻痺も、それに劣らないほど非常に重要な症状です。
これが定型うつ病と非定型うつ病の違いの一部ですが、非定型うつ病は、病気として認められたのが、最近な為、まだ、正しい診断が行われてないというのが実情です。ですから、単に「うつ病」と診断されている患者さんは、かなりみられます。私も、その一人だと思っています。こういった場合、行われるのは定型うつ病向けの治療ですが、それでは、非定型うつ病は、なかなか、よくなりません。
私はうつ病と診断されて9年目。初めは手のつけようのないほどひどかったです。
半狂乱になり泣いて落ち込み、そして怒ってイライラして寝てばかり。一度は、自力で立ち直って再就職。でも、ちゃんと治療をしてなかったのもあって仕事中にネジが止まって再発。
それから、完全に仕事も人間関係もダメになって退職。
今度は、ちゃんと、治療を受けようと決意して、当時の主治医に「2日に1回会いましょう」と言われて、週に3日、月、水、金と病院に6年、7年近く通いました。
6年目に何か運動をした方がいいと言われてフィットネスに通いました。
フィットネスに通う毎日が楽しくて、性格も、少し明るくなり元気を取り戻しました。
そして、次にしたのが転院。
自分でも思い切った行動でした。たまたま、病院で問題行動を起こしてしまい行きにくくなってたところだったのです。
でも、これがいい結果をもたらしました。
ここTANOSHIKAに出会い、今では好きな物書きを主に仕事にしています。症状は、確実に改善されてきてます。
最近、自分にあったいい薬も処方されて嘘のように楽になりました。
自分の病気と向き合うことは大切です。まだまだ、完全ではありませんが…。
だけど、うつ病と診断されてから、今までしてきたことは、よかったのではないかと思います。単に、ついてただけなのかもしれませんが、自分の病気を自ら知ること、そして、症状改善に向かって行動を起こすことこそ、克服への第一歩だと思います。だから、これでよかったのだと思いたい今日この頃です。
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