抗うつ薬は、最低限の用量の方が効果的だった!!【減薬のススメ】

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こんにちは、金次郎です。

 今年は、梅雨に入る前から30度を越える気温の日が続いたりと夏生まれで九州育ちの
私ですら「暑すぎぃ~」とまいっております。

 とは言え、去年や一昨年みたいな豪雨災害は勘弁して欲しいですけどね。
 皆様の住んでいらっしゃるところはどうでしょうか?
 さて今回「抗うつ薬は、最低限の用量の方が効果的だった」と言う研究結果を日英の国際研究チームがまとめまして、チーム員の京都大学教授(臨床疫学)は「日本うつ病学会の治療方針の見直しが必要」とのニュース記事を発見。

  私自身も過去大量に飲んでいた精神系のお薬が、現在通院しているクリニックの先生のお陰で減薬に成功しましたので、私の体験も踏まえて書いてみたいと思います。

私の病気の起こりと処方薬

 一番初めに電車に乗っていてパニック発作を起こしたのは、今から32年前に東京で勤務していた時です。パニック発作も「心の病」の一種ですから基本的には「抗不安薬」等の精神薬が処方されます。
 また当時していた仕事での長時間労働から「軽いうつ状態と不眠症ぎみにもなっているから、抗うつ薬と睡眠導入剤も処方しておきましょうね」と先生から言われました。

  「当時処方されたお薬」

       ・精神薬
   ・デパス(抗不安薬&睡眠導入剤)
   ・アモキサン(抗うつ薬)
   ・ドグマチール(抗うつ薬&胃潰瘍治療薬)
  ・睡眠薬
   ・ハルシオン(超短時間型睡眠導入剤)

 この処方は、現在通院している精神科のクリニックに転院するまで、29年間どこに住んでいようが病院を変えようが、ほとんど変わりなく処方されていました。
 ただし、睡眠導入剤の「ハルシオン」は、1989年(平成元年)辺りから「トリップ遊び(お酒と一緒に飲んで、もうろうとしながら街中を徘徊する)」と言うのが若者の間に流行り、病院からハルシオンが盗まれると言う事件が多発したり、インターネットが整備されてからは「ハルシオンを売ります」などと言う書き込みが多数掲載されたりしました。
 この「トリップ遊び」をすると「遊びをやっていた間の事を全く覚えていない」や、海外では銃を乱射する殺人事件まで起こりましたので、現在欧米ではほとんどの国で「ハルシオン」の処方は禁止されています。
 日本では、今現在も処方禁止にはなっていませんが、「ハルシオン」を処方する精神科(心療内科含む)の病院は、現在はごく少数か飲んだ事が確認できる入院患者のみの処方と言う感じになっています。
 私も当時通院していたクリニックの先生から「ハルシオンの処方が問題になっているから、同じ超短時間型の睡眠導入剤「マイスリー」と言う薬に変えるね」と言われました。
 日本では抗うつ薬や睡眠導入剤等の精神系の薬は「麻薬及び抗精神薬取締法」により個人間での売買は他の薬よりも、より重い刑罰に処せられます。

パニック発作時の副次的症状の難聴が徐々に悪化

 薬を飲んでいれば、パニック発作も起こらず夜も眠れていましたのでキチンと仕事はしていました。
 しかし、最初にパニック発作を起こした時に、めまい&耳鳴りも症状としてありましたが、仕事再開を優先してしまい耳鼻科に行かずに放置していましたので、少しづつ耳の聴力が落ちて行ってしまいました。
 パニック発作を起こしてから8年後くらいには、会社やお客様先での打ち合わせでの会話が聞き取り難くなるほどまでに、聴力は落ちていました。
 それで初めて耳鼻科に行ったところ「今の聴力だと、人の声が聴きとり難いでしょ? 耳鳴りを放置してしまったのがいけなかったね、ぜひ補聴器を作って聴力を補いなさい」と言われ、補聴器を付けての生活がはじまりました。
 最初は、ごく軽い難聴でしたので大きな音であれば補聴器を付けていなくても聞こえていましたが、それでも歳を重ねる毎に少しづつ聴力は落ち続けて行き、定期的により出力の大きな補聴器へと作り替えなければいけなくなりました。
 そして2016年(平成28年)の診察で、ついに耳鼻科の先生から「今の聴力だと身体障害者手帳の申請が出来るレベルですね、診断書を書きますから申請してみて下さい」と言われ、申請したところ県から「身体障害者手帳」が交付されました。

一般企業から障害者作業所へ転職 

 障害者手帳が交付されると、住んでいる自治体毎にあるNPO法人の障害者支援センターから職員さんが自宅に来て、住んでいる自治体の障害者支援の制度や仕組み等の説明を受けました。
 その時に、障害者が身体に無理なく働ける「障害者作業所」の説明もあり、住んでいる自治体内のいくつかの作業所を紹介され、見学に行く手配もしてくれました。
 障害者手帳交付の半年前に「今の耳の聞こえ方では、現在している仕事を続けるのは無理だな」と感じて、仕事を辞めて無職だった私は「障害があっても働けるならば」と数ヶ所の作業所見学に行き、どの様な作業をするのか見学させて頂きました。
 それで、作業内容と最寄り駅から近い作業所と言うので、1件の障害者作業所で働く事に決め、ハローワークで紹介状を発行してもらい面接試験を受け採用されました。
 この作業所では、デパート等の紙袋の作成・農協さんに出向き野菜の袋詰め・オークションに出品する商品の写真撮影などをしました。
 働いている作業員の皆さんは、何がしかの障害を持っている人達なので作業所の職員さんは、皆の障害やその日の体調などを考慮して作業を割り振ってくれていました。

病院を変えたら劇的な投薬量の減少に成功!

 しばらくその作業所で作業をして、ある日の帰りに電車を待つ間にタバコを一服しようと駅前にあるコンビニエンスストアの喫煙所でタバコを吸っていたら、目の前のビルに精神科のクリニックがあるのを発見。「ここなら、今行っているクリニックよりも家から近いし、何しろ作業の行き帰りに通院できるな」と思い、直ぐに転院。
 初回の診察で私の「おくすり手帳」を見て、先生が開口一番「貴方、お薬飲み過ぎだよ。でも、いきなり少なくすると反動が出るから、少しずつ減らしていくね」と。
 それで、先ずは2種類処方されている抗うつ薬のうち「アモキサン」を止めて「ドグマチール」の1種類だけにして様子を見ようと言う事になりました。
 1ヶ月後に先生から「体調の変化はどう?」と尋ねられ「変わりは無く作業に行けています」と答えると、「良し、では次に止めてみたい薬だけど抗不安薬の「デパス」を止めてみよう。パニック発作も出なくなって、もう12~3年になるでしょ?その間も電車通勤して仕事をしていたよね。薬を止めても発作が出なければOKだ!」
 と言う事で3種類飲んでいた精神薬は「ドグマチール」だけになりました。
 その「ドグマチール」も現在は、1錠では無く半錠に減薬されておりますが、何の問題も無く生活できています。

 終わりに

 この様に、私は転院して現在通院している精神科の先生のお陰で、精神系のお薬の減薬に成功しました。
 しかし、このニュース記事にも書いている様に、日本うつ病学会は「症状が重い場合、低用量から始め、有害作用に注意しながら可能な限り速やかに増量」と言う方針ですし、アメリカの精神医学会も「副作用が許す限り、最大限の用量を使う」と同じ方針です。

     最初に紹介した、国際研究チーム員の京都大学の教授は「薬が効かないならば、量を増やすべきと言う考えは逆効果で、処方した薬が効かないならば別の色々な薬を試すべき」と言う意見です。
 私の主治医の先生も、この教授と同じ考え方でして、私が「今、処方されている睡眠導入剤では中途覚醒が起きます」と言うと、診察毎に色々と薬を変えて処方してくれまして「前回の診察で処方された睡眠導入剤で、中途覚醒しなくなりました」と言うと「そうか、貴方の不眠のタイプにはこの薬が合っていたか、単に不眠と言っても体質や不眠の特徴で処方する薬は変わってくるから、状況を聞きながら色々な薬を試さないとね」と。
 また「少量の睡眠導入剤で寝つける様にする為には、毎日決まった時間に薬を飲んで布団に入りなさい。翌日は仕事お休みだからと言って夜更かしせずに、決まった時間に寝る習慣を付ければ、いずれは睡眠導入剤無しでも寝れる様になるかもよ」
 お医者さんにも色々なタイプの方がいて「薬を沢山出して治そう」と言う方と「なるべく薬に頼らず生活習慣の改善で治そう」とする方がいます。

 つい最近、私は左足が「痛風っぽい」痛みに襲われ整形外科の病院にも行きましたが、先生だけでは無く薬剤師さんからも食事の事を聞かれ、普段の食事の様子を言うと「三度の食事をキチンと食べるのはもちろんですが、栄養バランスを考えた食事をしたら痛風にかかりにくいですよ」とアドバイスを受けました。

 なるべく病気に罹らせず、病院に来なくても良い様にすると言うスタンスの先生にかかれば医療費も抑えられますから、この様な先生が増えて欲しいですね。

参考
 朝日新聞(デジタル)2019年(令和元年)6月7日
https://www.asahi.com/articles/ASM5Z357SM5ZUPQJ003.html?iref=pc_ss_date

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