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こんにちは!中村鮮魚店です。
みなさん、‘‘放課後等デイサービス‘‘ってご存じですか?
私は‘‘学童と同じようなものでしょ?‘‘くらいの認識でした。
いざ自分の子供が利用することになり、こんなにすばらしい施設だったなんて‥と感動。
考えが180度変わりました!
・学童と何が違うの?
・どこが働くパパママの味方?
・障害者手帳がなくても利用できるって本当?
そんな疑問を私の実体験からわかりやすく解説させていただきます😊
施設を利用するか迷ったり、不安な方へ少しでもお力になれば幸いです🍀
放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービス(以下、放デイ)とは、障害のある子ども一人ひとりの自立や発達をサポート、支援する施設。
また、子育て相談など保護者の方への支援も行います。
学童と放デイは何が違うの?
学童保育
共働き家庭やひとり親家庭の小学生が対象の遊びや宿題のサポートをする保育事業
放課後等デイサービス
宿題のサポートに加え、療育の提供をする社会福祉事業
参考元:(まなびの森はこにわ) 学童保育?放課後等デイサービス?2024年11月28日
サービスの具体例は次の‘‘サービスの内容‘‘をご覧ください♪
利用する条件は?
対象者:身体や発達の障害がある子供や病院などで療育が必要と認められた子供(小学生~高校生まで)
※障害者手帳、療育手帳の有無は問われません。
利用料金:三つの区分があり、0円/4,600円/37,200円が上限金額で、世帯収入により変化します。
そこにオヤツ代、教材費など別途でかかります。
こちらは施設によって様々です。
利用に必要な物:お住まいの自治体で『受給者証』の発行が必要になります。
サービスの内容
宿題のサポート、オヤツの提供、遊びを通した療育など充実しています。
私の子供の通っている施設の具体例ですと、
・SST(対人スキル、短期記憶)
・LST(お箸つかみ、畑作業)
・体幹トレーニング
・瞑想
・調理(季節のお菓子や料理)
・創作活動
また、土曜日は遠出をして社会科見学なども行っています。
施設内には
・静かな勉強スペース
・遊ぶスペース
・パニックを起こした時に落ち着けるスペース
・オヤツやごはんを食べるスペース
これらが部屋やパーテーションで区切られています。
その他にも親が勉強になる工夫でいっぱいです。
以前、見学させていただいたとある施設では、その日のオヤツをお菓子のコーナーから「決められた金額分自分で計算して選ぶ」という面白いシステムがありました。
ココが共働き家庭にとってのメリット!
〇送迎サービス
個人的に一番助かっているのが、送迎サービス。
学校から施設への送迎だけでなく、利用後は職員さんが自宅まで送ってくれます。
この送迎サービスのおかげで勤務時間の調整をしなくて済んだだけでなく、子供が安全に帰宅できるようになりました。
〇土曜開所
施設によっては土曜日も開所しているので、子供は放デイのお友達と社会科見学、親はちょっと休息‥とたまに親子別々でゆっくり余暇を楽しんでいます。
そのおかげで心にも少しゆとりができるようになりました✨
〇施設ごとの特色&施設の掛け持ちOK!
放デイは施設ごとに特色があり、勉強に力を入れている施設、運動(サッカーなど)に力を入れている施設と様々です。
施設は複数の掛け持ちOKなので、その点を考慮し、「この曜日は〇〇、この曜日は△△」と習い事のように利用すれば、より子供と相性の良い施設が見つけやすくなるのではないでしょうか。
私はメインの放デイとは別で勉強に力を入れている放デイに施設を塾のような形で子供を通わせています。二か所通うことで子供も良い気分転換になっているようです。
我が家の入学準備で最大の悩みだったもの‥
保育園から小学校への入学は、うれしさと同時に、生活環境が大きく変わることで子も親も不安だらけになりますよね。
特性のあるわが子となると、その不安にさらに心配もプラスされていきました。
ここからは放デイに繋がるまで私が実際に感じ、体験したことです。
療育の卒級式も終わり「そろそろ小学校の準備だ」となりましたが、いざ始めると一つの疑問が浮かびました。
『学校が終わった後どうしたらいいの?』
小学校は入学してすぐは授業が早く終わりますが、その時間は大人は仕事中。
学童に関しても不安があり、特性の強い子が学童でやっていけるのか、他のお友達や職員さんに迷惑をかけないか…
さらに、登下校問題。
家族で話し合い登校は夫が送ることになりましたが、下校問題は解決策が思いつかず宙ぶらりんのままでした。
一人で帰宅できるか夫と通学路を確認しましたが、学校までの距離も遠いため道を覚えるのも難しく、また飛び出し事故に遭いそうな通学路で、うちの子が到底通える道ではありませんでした。
学童の締め切りが近づく中、考えれば考えるほど問題は増えていき、焦りと不安な気持ちが募っていきました。
そんなある日、仕事帰りにふと目に付いた‘‘放課後等デイサービス‘‘の看板。
『これだー!!』
藁にもすがる思いですぐに連絡しました。
施設の中は、障害のある子どもにとって、なんとも痒い所に手が届く作り。
見学が終わったあと、職員さんと話す中で子供を通わせたい気持ちと同時にこんな考えがよぎりました。
『こんなに充実しているんだから、さぞ利用料は高いんだろう。2万?3万?いやいや5万とかかも‥』
恐る恐る聞いてみると、
「そんなに高くないですよ~ご家庭の収入によりますが、おおむね4,600円のご家庭がほとんどですよ」
『お金持ちじゃなくてよかったー😂!』
心のファンファーレが鳴りました。
そこからは放デイの職員さんの指示通りにバタバタと受給者証の準備、施設によっては定員オーバーなどもあったため、すぐに申し込みをしました。
※そもそも、本来であれば幼児期の療育で早いうちから放デイのお知らせはあるようなのですが、私が聞きそびれていたようです…
放デイは親子の心の居場所
迎えた登校初日は、普段あまり見ない緊張してこわばった様子のわが子。
「大丈夫だからね。何か困ったらすぐ先生に聞きな?大丈夫だからね。」
と、大丈夫を連呼していましたが、本当は子供だけでなく自分にも言い聞かせていました。
その日は子供のことで頭がいっぱいになり
『みんなと仲良くできているかな』
『授業に集中できているかな』
『いじめられたりしないかな』とそんなことばかり考えていました。
そんな不安を打ち消すかのように
「すっごく楽しかったー!」と、満面の笑みで帰ってきたわが子をみて心底ホッとしたのを覚えています。
様々な個性で生きにくさを感じている子供たち。
大人とは違い、あまりにも狭すぎるコミュニティの中で今も必死に戦っています。
そんな日々の中で、家庭以外にもーー
「そのままのあなたでいいんだよ。一緒に頑張ろう」
そう優しく手を引いてくれる放デイの存在は、子供だけでなく私たち家族にとっても大切な居場所であり心のよりどころになりました。
そんな私も以前は、夫や祖父母に子供の障害について理解を得られず、一人で抱え込み、親子で悩み苦しむ時期がありました。
そんな中で障害を受け入れてもらえる環境は、‘‘働くために子供を預ける場所‘‘だけでなく、不安や悩みを打ち明けられる場になりました。
それは、ネットにはないリアルな情報と人の温かさでしか得られない物でした。
また、子供も放デイで人との関わり方を学び、名前と顔がなかなか合致しなかったのに、最近では一緒に遊ぶお友達ができ、お名前を覚えるほど変わってくれました。
その内面や学習面での成長は私たち親や学校の先生、放デイの先生ですら驚くほどでした。
そして、改めて障害を取り巻く環境の大切さと子供は無限の可能性に満ちているということを深く考えさせられました。
毎日、放デイで楽しく学び、作ってきた工作を笑顔で持って帰ってくるわが子を見ると、本当につながることができて良かったと日々救われています。
そんな放課後等デイサービスは、子供たちにとって‘‘障害‘‘だけでなく‘‘生きにくさ‘‘を解消するヒントや本当の自分を受け入れてもらえる大切な場所です。
この記事を通して、今悩みや不安を抱えているお子さんとご家族の心が少しでも軽くなるきっかけになれば幸いです。
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