コミュ障すぎてクビ?!~コミュニケ―ションが苦手な私と上司のすれ違い~

黄色のアヒルの群衆と冠をかぶった一羽の赤いアヒル

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こんにちは、中村鮮魚店です。
みなさん、会社でのコミュニケーションって得意ですか?
私は自分から話しかけるのがすごく苦手です💦
そんな私は、コミュニケーションが原因でクビになりかけたことがあるんです。

どうしてそんなことになってしまったのか?ーー

今の私から見た当時の私の態度や上司の気持ちなどお話できればと思います😊
※個人が特定されないように一部フェイクを入れています。

気が付かないうちにたまっていた怒り

自分が発達障害(ADHD)であると自覚せずに、働いていた飲食店時代。

ADHDとは
「ひとつのことに集中していられない不注意」「じっとしていることが苦手な多動性」「考えずに行動してしまう衝動性」など
参照元:(ふせき心療クリニック)ADHD(注意欠陥・多動症)
件の上司(以下、A部長)は、半年前に他店舗から移動してきた方でした。
最初こそ笑顔で接してくれていましたが、一カ月も経たないうちに鈍感な私でも気が付くほど常にムスッとしていて『なんだか、怖い人だな』という印象でした。

とはいえ、仕事にはやりがいがあるし、同じ部署のみんなとも和気あいあいとしていたので
『まいっか』と、当時の私はあまり深く考えていませんでした。

ですが実はこの時、A部長の怒りのゲージは静かに上がっていたのです。

中鮮をクビにする!!

半年後、各部署担当者が集まる会議でA部長はこう宣言したそうです。

『あいつは好きなやつとしか話さない!これ以上、中鮮が職場のみんなとコミュニケーションをとらないなら、あいつをクビにする!!』

翌日、同じ部署の先輩がこっそり会議の内容を教えてくれました。
それを聞いた私は混乱しました。
なぜなら、ちゃんとみんなに挨拶はするし、同じ部署の人たちとは飲みに行くくらいはコミュニケーションもとっているつもりなのに…なぜ?

先輩「お前さ、他部署の人や上司に自分から話そうとしないだろう?A部長にも話しかけたことあるか?」
「…確かに、自分から話しかけたことないです」
先輩「ちょうどA部長が小休憩してるから、今から話しかけてこい!」

『よりにもよって、A部長になんて…』
と思いつつ先輩の善意に応えるため、勇気を出して話しかけにいきました。

ですが、A部長は終始目を合わさず、私の質問に「そう」「ああ」とめんどくさそうに返すだけでした。

そして、翌日の朝礼で別の方からこんなことを言われたのですーー

誤解と拒絶『俺はお前とは仲良くなりたくない』

「上司に媚びを売っても、評価は上がりません。みなさんも肝に銘じておいてください!」

聞いてるみんな『?』という反応でしたが、先輩と私はうつむいていました。

『勇気を出して話しかけたのに、媚びを売るだなんて…
‘‘みんなとコミュニケーションを取る‘‘の‘‘みんな‘‘の中にA部長は入っていなかったんだ』

『俺はお前とは仲良くなりたくない』
そうA部長の心の声が聞こえたようで悲しくなり、心底私のことが嫌いなんだなと痛感しました。

その後、担当している仕事の大きな変化についていけず色々なことが重なり、退職することになりました。

退職最終日の終礼で「中鮮さん、最後にご挨拶どうぞ」と言われ前に立ちました。

最後に伝えられた『ありがとう』

私は一般的なあいさつの後、『最後だし…』と思い、今まで感じていたことをすべて話しました。

一生懸命がんばっても、だれもあなたを笑わないよと言ってくれた先輩。
いつもフォローしてもらっていたのに、仕事で恩返しできなかった悔しさと申し訳なさ。
みんなともっと話したかったけれど、どう話しかけていいのかわからなかった事。
会社とそこで働くみんなが好きだった事。

挨拶の時間はとっくに過ぎているのに、言葉があふれて止まりませんでした。
それでも誰も止めず、静かに聞いてくれました。

そして、この時不思議と一番厳しくて怖かった女性の先輩の顔ばかり見て話していました。
先輩は目に涙をいっぱいため、顔をゆがませていました。
初めて見る表情でした。

長々と話し終え、自己満足かもしれないけど、伝えられてよかったと安堵しました。
終業後にみんなと話していると、A部長が「おい、中鮮」と声をかけてきました。

A部長は目を伏せて無言で、そっと手を差し出しました。

その手には‘‘ごめん‘‘や‘‘ありがとう‘‘
そんな言葉がたくさん詰まっていました。

「ありがとうございました」

私はA部長としっかり握手をしました。

男女の握手

今振り返ると

ここまで読むと一部、A部長の行動が少し問題のようにも思えます。
私も退職してから、この職場でのことを長い間引きずっていました。

ですが、当時の私を振り返るとーー

・普段、無愛想で無表情なのに、同じ部署の人とは元気で楽しそうに話す
 →「好きなやつとしか話さない」と思われる原因に…
・仕事で何度も同じミスをして、やる気がないように見えた
・入社していつまでたっても、端的な指示で理解できない
・空気が読めない

この時、私は自分の発達障害を自覚しておらず、その特性によって自分自身だけでなく、周りの方も一緒に振り回してしまいました。

だとしたら、何を考えているかわからない宇宙人のような問題のある部下を持ち、
A部長も指導方法でたくさん悩んでいたのかもしれません。
そういう意味では、A部長もまた被害者だったのです。

だからこそ、勘違いされやすい特性がある人ほど、自分が思っている以上に感情や考えを外に発信する‘‘職場でのコミュニケーション‘‘が必要なのだと思います。

コミュニケーションは職場の潤滑油。
意識してささなければ、錆びついて壊れてしまいます。

職場で、言わなくてもわかってくれるだろうと話すことをおろそかにしていませんか?
何考えているかわからない職場の人を拒絶する前に、その方とちゃんと話をしたことがありますか?

ほんの少し勇気をだして、あなたの思いを伝えれば、わかりあえる部分があるかもしれません。
それが会社での心のバリアフリーにつながるのではないでしょうか🍀

夕日と海岸と飛び立つ鳥

 

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1 個のコメント

  • hibiki
    おはようございます。またしても、わたくしです!
    職場のコミュニケーションって、本当に難しく、平等に接してるつもりなのに、気がついたら、かたよっていたり…、無意識に避けていたりするんです(⁠っ⁠˘̩⁠╭⁠╮⁠˘̩⁠)⁠っ
    私も、無意識で避けていたりして、上司に怒られたことあります。会社なので、友達を作りに行く場所ではない!と、病院の先生に言われたことが有ります(⁠。⁠ŏ⁠﹏⁠ŏ⁠)
    けれども、一人で仕事をするわけじゃない。チームワークなら尚更、協調性が求められる!
    私も、勉強中…ʕ⁠´⁠•⁠ ⁠ᴥ⁠•̥⁠`⁠ʔ(⁠✷⁠‿⁠✷⁠)

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