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はじめに
夏休みなど、長期休みが明ける時期に、子どもの自殺が増える傾向にあることが分かっています。
休み明けがつらい、苦しいと感じているそんな君に、今年もAKARIのライターから、メッセージを送りたいと思います。
3年目となるこの企画に、今年も多くのライターからメッセージをもらいました。
【過去記事】
2023年
2024年
saladからのメッセージ
もうすぐ夏が終わります。
毎年、恒例の企画になっている「〜AKARIライターからのメッセージ2025〜」を募集しました。
今年もメッセージをいただきました。
去年、一昨年とメッセージを読んでくださった皆さんに、また届けば幸いです。
学校にいくのが辛い人や、行きたくない、死んでしまいたいとまで思っている人は、このメッセージを読んでみてください。
あなたの中にAKARIが灯ることを祈っています。

ゆたからのメッセージ
ライターとして活動を始めて、一年と九ヶ月が経過しました。
去年は人に嫌われることが怖い、という話をしました。
今回は、休むことがまるで悪いことのように感じる、というテーマでお話しようかなと思います。
今、もし、あなたが学校に行けなくなっているのであれば、必ずしも、無理して学校に行くことが正しいとは限りません。
家族や先生、周りの大人は当たり前のように学校に行きなさい、サボるな、とそれがまるで正しいことのように諭したり、時には怒鳴ったりするでしょう。
ですが、今、あなたが何かしらの理由で学校に行けない、行きたくないという気持ちがあるのは、それはあなたの身体がSOSを出している証拠だと思うのです。
もし、そんな状態で学校に無理して行ったとしても、大した結果は得られないと私は思います。
そんな時はしっかり休むことが大事です。
精神的にも肉体的にもしんどい時に、頑張ろうとしても上手く行きません。
まずは、しっかり休みましょう。
そして、体力が戻ったら、したいことをしてみましょう。
そのあとで、心も身体も回復してから、学校に行けばいいのです。
周りの大人はあなたのことを心配するあまり、あなたの将来の話をすると思います。
「学校を休むようじゃ、社会じゃやっていけない」とか「学校に行って、勉強して、いい会社で働くのがいい人生だ」とか。
ですが、今、苦しんでいるあなたを休ませてあげることができるのは、あなたしかいません。
休むことをどうしても悪いことのように思ってしまいがちですが、子どものうちから休み方を学ぶこと、それも、大人になるうえではとても大事なことです。
学校に行きたくない、行けない、死にたい。
そんな時は、思い切って、休みましょう!
私は休むことを悪だとは思いません。
むしろ、あなたの人生にとって、プラスに働くと思います。
是非、無理をせず、人生を楽しく過ごして下さいね!
ゆたより

地平線からのメッセージ
私の経験談を少し書こうと思います。私も高校時代、夏休みに引きこもりになった一人です。原因はクラスメイトからのいじめ、それによるストレスに耐えきれなくなった事。そこから双極性障害を発症した事が原因でした。
正直、引きこもっていた間は何をしていたかよく覚えていません。
でも、確かに生きていました。
つらくて、つらくて、それでも生き延びました。
結果、今はそれなりに幸せです。
もちろん大変な事も沢山ありました。双極性障害も治っていません。それでも、なんだかんだ幸せだと口にすることが出来るようになりました。
そんな私からアドバイスするなら、
「生き延びること」
逃げてでも、恥をかいてでも「生き延びること」
生きていれば時間は勝手に過ぎていきますし、時間が解決してくれることも沢山あります。
生きていればどうにかなります。
「生きてこそ」
の精神ですよ!

翼祈からのメッセージ
こんにちは、翼祈(たすき)です。
この記事に参加するのは、2年ぶりとなります。
私が子どもの時は、夏休みが明けて登校する日は9月1日でした。
今は、8月26日前後だと、ニュースで知りました。夏休みが短いことは、やっぱり、「行きたくないな…」って思う気持ちも早くなってしまいますね。
ここではメッセージというより、この文章を書く朝に知った幾つかの情報と、過去に書いたものの支援の在り方を述べたいと思います。
まず、2025年7月から、東京都板橋区が子どもに寄り添うこころの絵本「ぼくとモヤモヤ」を発行をしました。
あらすじは、
「モヤモヤ」につかまってしまった主人公の「しかくくん」が、おとなの「ダイチさん」「タイジュさん」との出会いや対話を経て、自分の気持ちを整理しながら、モヤモヤとの向き合い方を見つめなおし、信頼できるおとなに相談することを促す内容となっています。
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画像・文章引用元:東京都板橋区 PR TIMES 【東京都板橋区】子どもに寄り添うこころの絵本「ぼくとモヤモヤ」を発行(2025年7月28日公開)
次に、支援の方法です。
2025年9月1日(日)に、東京都杉並区は子ども達が色んな悩みを気軽に相談可能な「子どもの権利相談・救済窓口」をオープンしました。
参照元:日本経済新聞 子ども向け悩み相談窓口 杉並区が来月開設(2025年8月26日公開)
最後は、今放送中の朝ドラ『あんぱん』で出て来た言葉と、絵本を紹介します。
逆境が人に与えるものこそ美しい/ウィリアム・シェイクスピア
この言葉は、人生の試練や困難が、人を成長させ、内に秘めた賢さや深み、優しさ、知識、そして美しい価値を引き出すことを意味しています。
また、今、やなせたかし先生の【やさしいライオン】が、ピックアップされています。
私は2023年にAKARIで紹介した、「#学校ムリでもここあるよ」が2025年も9月8日まで、オープンしています。
参考:#学校ムリでもここあるよ
私も、約10年間、引きこもっていました。20代、新社会人を経験しないまま、30代で仕事をしています。
本当に、学校に行けないや社会に出られないって、ある時、足がすくんで、できないものです。
それでも、皆さんが頑張っているだけで、本当に凄いことです。
今は、苦しくても、人生が変わる時もある。11個の障害や病気が人生を良くも悪くも変えてくれました。
皆さんが、健やかな気持ちで暮らせます様にー。

くまくまパパからのメッセージ
夏休みも終わり、新学期がスタート…
あなたの人生という物語に、新たな1ページが刻み込まれているであろう今日この頃…
いかがお過ごしでしょうか?
今年の6月に新人ライターとして歩み始めた「くまくまパパ」と申します。
この企画に参加するのも初めてです。よろしくお願いしますm(__)m
さて、今回は『生きるのが辛いと感じている君へのメッセージ』という事なのですが、気の利いたメッセージを送れる自信がありません…
そこで、アニメが好きな私が、すごく印象に残っているセリフがあるので少しご紹介しましょう(´・ω・)ノ
『鬼滅の刃』
桑島慈悟郎が弟子である我妻善逸に言った言葉
「逃げてもいい、泣いてもいい…ただ諦めるな!!」
『葬送のフリーレン』
勇者パーティーの戦士アイゼンが弟子のシュタルクに言った言葉
「戦士ってのは最後まで立っていた奴が勝つんだ」
今が辛いなら逃げ出してもいい、休んでもいい、頑張らなくてもいいのです。
ちょっと頑張りすぎかもしれませんね…
何もしたくないなら何もしなくていいのです。
上の二つのシーンは、圧倒的な力を持つ敵に叩きのめされ倒れてしまって、もう無理だと絶望的になり、それでも師匠の言葉を思い出し、諦めずに立ち向かい、見事に勝利するという描写が描かれています。
そうなのです。今は何もできなくても、再び立ち上がればそれでいいのです。
今は、再び立ち上がるための「充電期間」ということで、自分の好きなことを探す旅にでも出てみてはいかがでしょう?
あ、旅に出るって言っても物理的に本当に旅をすることじゃないですよヾ(;・∀・)ノ
「自分は何が好きなのだろう」と改めて考えてみるという事です(・∀・)ノ
その場を動かずとも、出来ることはたくさんありますからね…
どんなに挫折しようと、どんなに絶望しようと、倒れようと、踏みつけられようと、最後まで諦めずに生きていた人が、「人生の主人公」なのです…私はそう思います。
でも、忘れてはいけません。
あなたは独りじゃない…目をつぶって想像してみてください。きっとあなたの味方がいるはずです。
それは、家族、友人、飼っているペット、近所の野良犬、もしくはAIかも…
「百人の敵」より「一人の味方」…「一人の味方」は「百人の敵」に勝るのです。
あ、そうそう…もう一つ思い出しました。
『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』
第4話、主人公のリックが過去の自分に言った言葉です。
「今日この日までの俺、諦めないでくれてありがとう」
必死に生き抜いた未来のあなたは、諦めないで生き抜いたあなたに対して、きっと、同じことを言ってることでしょう。
「今日この日までの自分、諦めないで生きてくれていてありがとう」…と…

The piasuからのメッセージ
わたしは中学生の頃、不登校でした。
いじめられたわけではないのですが、精神疾患を発症して、人に悪口を言われている気持ちになって、ある日からパタリと学校に行けなくなりました。
毎日「死にたい」と思っていた….
そんなある日。図書館でとある本に出会いました。
ROLLYさんというロッカーの本
ROLLY著/みんなとちがっていいんだよ | 書籍 | PHP研究所 2011年07月08日 です。
ROLLYさんは、当時ぽっちゃりしていて、メガネをかけていて、勉強も運動もできず、みんなからいじめられていたそうです。ついたあだ名は「電気ブタナマズ」。
そんなある日、ROLLYさんはおじいちゃんちで、セミを見かけて、ある法則を閃きます。
”セミは長い間幼虫だけれど、ある日、急に羽が生えて、地上に出て立派な美しいセミになる。
自分も今は幼虫のようだけれど、これは仮の姿で、いつか変身できるのではないか?”
ということを閃いたのです。
ROLLYさんは、それからギターに出会い、いじめられっ子から、一変、セミのように羽ばたく大人気ロッカーになりました!
詳しい内容はぜひ本を見て欲しいです!!とっても素敵な本です。
中学校のどん底だったわたしも。地味で可愛くなくてメガネをかけていて。いつも人と比べていたわたしですが、二十歳の時、外見も内面も大変身を遂げて、今は文章を書くという仕事に出会えて、いろいろいいことが沢山あって。まあまあ自分が好きになれました。
その時「セミの法則って本当だったんだ!生きていてよかった」と思いました。
今、自分のことが嫌いな、死にたいと思う君へ。
綺麗事に聞こえるかもしれないけれど…信じてみてください。
セミの法則って本当にあります!!
過酷ないじめられっ子のROLLYさんと、不登校で惨めで醜く苦しかったわたし。
そんな大人二人のお墨付きのセミの法則だから。信じて欲しい。
大人になったら、あなたも大変身を遂げて、モテモテのアイドルになれるかもしれない!
大人になったら、才能が開花して、みんなの人気者になっちゃうかも!
どうか、セミの法則を信じてでも、あなたには生きていて欲しいです。
それくらいあなたは、まだまだ可能性の塊だから!

さいごに
メッセージをくださったライターの皆さんには感謝しかありません。
また来年、このメッセージを送りたいと思います。
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