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こんにちは、翼祈(たすき)です。
アメリカの現政権が発足し、半年以上が経ちました。
発足後、様々な分断が生まれました。
移民の排除で、ロサンゼルスで反対運動をする暴動が、激化していた時期もありました。
世界中で言えば、関税を巡る論争が激化していることも、私たちの生活に関わってくる話で、見過ごせない社会問題です。
アメリカで、苦しい立場になっている方たちと言えば、LGBTQの方もそうです。
2025年6月7日、アメリカの首都ワシントンで、全米から集合したLGBTQの人たちとその支援者たちが大規模なパレードを行い、自分たちの権利を尊重する様に訴えました。
参照元:NHK NEWS WEB 米首都で性的マイノリティーの人たちがパレード“権利尊重を”(2025年6月8日公開)
毎年6月は、「プライド月間」というLGBTQを象徴する月ですが、同月、ある結論が出ました。
2025年6月27日、米連邦最高裁は、メリーランド州でLGBTQに関連する教材を用いる公立小学校の授業を巡る問題に結論を出しました。
宗教上の理由でカトリック教徒やイスラム教徒などの保護者の子どもを欠席させる権利に、9人の判事の結論です。保守派6人が欠席を許可することに賛成し、3人のリベラル派が反対した上で、許可する判断を下しました。
今回は、この結論が出るまでに至った経緯をお話しします。
LGBTQの教材を扱う授業を欠席してもいい。なぜ、この議論が起きた?

同州モンゴメリー郡の教育委員会は、親戚が同性婚をする子どもを主人公とした本などを採用していた。これに保護者が、性的少数者をテーマとする本を使う授業への欠席を認めないのは信教の自由を保障する憲法に反するとして提訴していた。
引用元:読売新聞 LGBTQ扱う授業を欠席させる権利認める、トランプ政権に有利な判決…米連邦最高裁(2025年6月28日公開)
私の考えなど
日本では2016年から教科書にLGBTQの記載が始まり、2023年からは小学校の教科書でも取り上げられる様になりました。
日本ではコロナ禍以降デジタル教科書が急速に普及しましたが、便利な分、考える力や理解する力が落ちていると言われています。
日本より前にデジタル教科書を取り入れたフィンランドでは、心身の不調や成績が落ちたりなどする児童・生徒が増えました。
そのことで、ヨーロッパでは、紙の教科書に戻りつつあります。
デジタル教科書でも、LGBTQのことは、書いてあるのでしょうか?
LGBTQだと公表している同僚のライターさんに、アメリカのLGBTQを巡る教科書の話をすると、「やり過ぎ」だと言っていました。
最近のアメリカの現政権に関しても、「ここまでやるんだ…」とも言いました。
宗教上の問題だと言ってしまえば、豚肉を食べないヒンドゥー教などがありますが、教科書まで言うと、本当にキリがないと思います。
最近、当事者の間でも、LGBTQの括りから、細かく、分散化し過ぎている様な気がするとの声もあります。
アメリカは分断が一気に進み、一度生まれた歪みは、なかなか元には戻らないと思います。
みんなを思いやりたい、そう思っていても、一人ひとり、考え方が違うので、同じ方向を向くことには、時間がかかります。
そういう世の中でも、希望を捨てずに、みんなが納得できる世の中に少しずつなっていけると良い、それを思うのみです。

その他のLGBTQの動き
2025年6月28日、ハンガリーの首都ブダペストで、LGBTQなどおよそ10万人が参加し、多様性を象徴する「プライドパレード」が開催されました。
ブダペスト市庁舎を出発し、ブダペスト市中心部で、参加者は多様性のシンボルカラーのレインボーの旗を持って、首相を批判するプラカードを持って歩きました。
参照元:毎日新聞 10万人がプライドパレード参加 禁止法に「抗議」 ハンガリー(2025年6月29日公開)

noteでも書いています。よければ読んでください。
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