日本発!かぞくの多様性を考える絵本『かぞくです』

かぞくです

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はじめに

以前、私はユーチューバーの❝ふたりぱぱ❞さんについての記事を書きました。

名前の通り、ふたりの❝パパ❞が、息子さんと暮らしている様子をYouTubeで見ることができます。

このように、父親、母親という男女の親子関係だけでなく、ふたりパパや、ふたりママ、障がい者の家族、シングルで子どもを育てる家族など、家族にも多様性があるのはご存知でしょうか?

 

先月まで行われていたクラウドファンディングで、多様な家族のかたちを子どもたちに伝えるための絵本「かぞくです」の発売プロジェクトがセクシュアルマイノリティ当事者の3名の方によって立ち上げられていました。今回はそのプロジェクトについてご紹介いたします。

家族の多様性をつたえたい

このえほんのプロジェクトで実現したいのは、「家族の多様性を子どもたちに伝える」ことを目標としています。

現代社会には、書ききれないほど様々な家族のかたちが存在します。

例えば、

 

多様性豊かな家族の形
  • ふたりパパ家族
  • ふたりママ家族
  • 障がいを持った方がいる家族
  • 里子や養子を迎えた家族
  • 大家族
  • ひとり親の家族
  • ステップファミリーなど

しかし、現在のテレビや新聞、ラジオなどのメディアや世間では「お父さんがいて、お母さんがいて、子どもがいる」というステレオタイプの男女の家族像が表現されることが非常に多いです。

それにより世間では、ステレオタイプな家族像ばかりが刷り込まれ、いろいろな家族のかたちがまるで、社会に存在していないように扱われてしまう現状があります。

わたしたちは、この刷り込みを日常で感じながら「家族の多様性」をもっときちんと伝える必要があるのでは?と思うようになりました。

参考:かぞくの多様性を伝える絵本を子どもたちに届けたい!【日本発】

実際の家族をえほんに

そんな多様性豊かな家族のことを、えほんにしたクラウドファンディングが注目を集めています。

えほんには、実在する6家族がモデルとなって出てきます。どの家族も、多様性が豊かで素敵な家族です。

【えほんに登場する6家族のプロフィール】

①まどぅーさんとキムさんファミリー

2016年にカナダで同性婚したのち、2019年に双子が誕生。

「ふたりママ」として絶賛子育て中。家族には、愛犬ウィニーもいます。まどぅーさんは著者の一人でもあります。

②カズさんとジョンさんファミリー

2017年にネバダ州で同性婚したのち、現在はカリフォルニア在住。

2021年に生後3か月の赤ちゃんを里子として迎え、「ふたりパパ」として絶賛子育て中です。

③大貫詩織(シオリーヌ)さんとつくしさんファミリー

2020年に日本で結婚、ジェンダー規範にとらわれず多様性の中の平等を大切に活動しています。

シオリーヌさんは性教育YouTuberとしてもご活躍中。

④寺田ユースケさんと真弓さんファミリー

先天性の障がいで車椅子ユーザーのユースケさんと、妻のまゆみさん、息子のたびくんの3人家族です。3人で発信するYouTube「寺田家TV」でご活躍中です。

⑤小吹さんファミリー

ゲイのシングルファーザーとして息子の文貴さんを育てた文紀さんのご家族。

現在はLGBTQ当事者のためのパートナー共済を提供するなどの多岐にわたってご活躍中です。

⑥早川千晶さんとマゴソファミリー

アフリカのケニア、キベラスラムでは、仲間たちと作った学校「マゴソスクール」には、住まいや家族を失った子どもたちが集まり、新しい大きな1つの家族となっています。

かぞくです

かぞくの多様性を伝える絵本を子どもたちに届けたい!【日本発】

どんなえほんになっているのか?

文章は、テンポのいい繰り返し文を使っています

羽が舞い落ちる「はねがヒラリヒラリ」、にじいろの鳥が飛ぶ音「パタパタパタ」は、各場面が展開する時に必ず出てくる文です。

繰り返される言葉というのは こどもの心に残りやすく、心地よく響きます。

テンポのいい、繰り返し文のところを使うことで、幼児期の言語の学びを意識しました。

「お父さん・お母さん」、「パパ・ママ」の表現はありません。

絵本の中に「お父さん・お母さん」や「パパ・ママ」という表記は使用していません。

また、多くの絵本のあとがきによく書かれている「父母のみなさま」や「保護者」という言葉も使用しないようにしています。

このように言葉によって、どの家族も排除しない表現を重視しました。

知育絵本としても読むことができます。

にじいろの鳥は「かたのうえ」、「おなかのうえ」などの身体の部位に羽を落としていきます。

落とした羽をなぞることで、頭・お腹・てのひら・ひざ・肩・ほっぺなど体の部位を覚えることができます。

また、登場する様々な家族がにじいろの鳥を探す場面では、さがし絵となっていて、大人も子どもも楽しめる遊び心もあります。

にじいろの鳥の意味

えほんには、全てに通じて「にじいろの鳥」が出てきます。

にじいろの鳥の羽の色は登場する家族の数と同じ6色です。

LGBTQ+の社会運動と尊厳のシンボルの旗「レインボーフラッグ」が元になっています。

フラッグの色の意味
赤: 生命/橙: 癒し/黄: 太陽/緑: 自然/青: 調和/紫: 精神

登場する6家族のそれぞれのページに、意味が込められています。

かぞくです

画像引用:かぞくの多様性を伝える絵本を子どもたちに届けたい!【日本発】

さいごに

この絵本には、様々な思いやメッセージがつまっています。

早川千晶さんとマゴソファミリーの出てくるページにはたくさんの子どもたちが出てきます。

その子どもたちは、長い髪の毛をまとめている子どもがズボンを履いていたり、短髪の子どもがスカートを履いていたりします。

これは、「男の子だから・女の子だから」と性別による偏見(ジェンダーバイアス)をなくしたいと考え、描かれているのです。

えほんを読んでみて、にじいろの鳥が様々な家族の元を訪れるのですが、何一つ同じ家族はいませんでした。

そして、1人も不幸な家族もいません。ぜひ、このえほんが発売されることを願っています。

【公式ホームページ】

※公式ホームページでは、英語版と日本語版の絵本のお試し読みができます。ぜひ、一読下さい。

 

参考サイト

かぞくの多様性を伝える絵本を子どもたちに届けたい!【日本発】

絵本「かぞくです」

絵本「かぞくです」を作ろうと思ったキッカケ

 

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。