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はじめに
私は子どもの頃からたくさんの本を読んできました。
ハラハラドキドキの冒険活劇や、胸キュンの恋愛もの、難解なトリックで犯人を暴く推理小説とそのジャンルは幅広いです。その中で私はたくさんの知識を得てきました。
それは、大人になった今でも役立っているものも多いです。
そんな当たり前な生活ができたのも家に電気があって、日が暮れてもいつでも自由に本が読めたからです。本が読めなかったら、私はずいぶんとつまらない日常を送っていたことでしょう。学校と家の手伝いと、その合間に友達と遊ぶ、こんな感じの毎日を送っていたと思います。でしょう。
文章を読む楽しみも、また書く楽しみも知らないまま大人になっていたら、今のWEBライターになろうとも思わなかったと思いますし、人に文章で気持ちを伝えて、喜んでもらったり、笑ってもらったりする楽しみもなかったと思います。
私の人生には活字はなくてはならないものになっています。
そんな世界がある一方、今でも、電気がなく本を読む機会に恵まれていない国の子どもたちがいます。そんな子どもたちを救う活動をご紹介していこうと思います。

Soma Bagsの性能
世界では電気の供給が100%に達している国々がありますが、アフリカでは50%以下のところがあります。電力がない家庭は灯油ランプで明かりをとっています。ランプは灯油にお金がかかりますし、火災のリスクもあるので多くの家庭では長時間使えません。
この課題を解決するのが「Soma Bags」というソーラー発電と読書灯が搭載されたリュックです。
学校の行き帰りにこのリュックを背負って外を歩くと、ソーラーパネルによって発電され、夜に電気を使うことができます。
フル充電すると、読書灯6~8時間分、灯りをともすことができます。

廃材を再利用
タンザニア出身のInnocent James氏が考案したこのリュック。
地域で捨てられていたセメント袋を再利用して作られています。
重いセメントを入れていた袋なので耐久性が高く、軽いです。
Soma Bagsの値段はおよそ600円~1200円ほどで、灯油ランプを15日使用するのと同じコストだそうです。地域の廃棄物を使用し、安全なエネルギーを供給する、そして、子どもたちの学習環境を改善する、一石三鳥ともいえる品物なのです。
参照元:背負って歩けば電気がたまる。タンザニアで夜の読書を支える、ソーラーパネル付リュック | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
Soma Bagsを支援している国連開発計画(UNDP)のジョセフ・マニラキザ氏も革新的だと言っています。
このリュックがあれば、子どもたちはいつでも本が読めます。
本が読めるのなら勉強だってすることができます。勉強ができれば、子どもたちの将来選択する職業の幅も増え、豊かな暮らしをすることができます。
Soma BagsはUNDPや英国政府を含む数多くの賞や機関から認められています。
この活動がもっと世界に広まり、多くの子どもたちがたくさんの本が読めるようになるといいですね。
参照元: CNN Solar-charging backpacks are helping children to read after dark 2025年1月20日|

おわりに
世界では、2017年時点で6~14歳の1億2,400万人の子どもたちが学校に通えていません。
このうち初等教育を受けられていない子どもは約6,100万人にも及びます。
学校に通えない子どもたちは、計算や文字の読み書きができないまま大人になってしまいます。
そのため世界では、学校に通っていない子どもも含めて、約7億5000万人が文字の読み書きを身につけていないのです。
その約7憶5000万人の中には家事や育児などの仕事に追われ、本を読む時間がなかった子どもたちがいます。その中でも、家に電気がなかったために夜に本が読めなくて、字の勉強ができなかった人も含まれると思います。子どもたちの学習環境に電気はなくてはならないものです。
日本では当たり前のように電気を享受していますが、ない国もまだまだたくさんあります。このように、Soma Bagsが世界に広まっていけば、子どもたちの学習環境は激変すると思います。教育の問題は山積していますが、その一助としてSoma Bagsが果たす役割は大きいと思います。安全で長時間使える電気で勉強することは子どもたちの学力を上げることでしょう。
子どもたちの学力が上がれば、将来、いろいろな職業に付くことができます。医者や看護師などが増えれば、医療が発達しますし、教師や保育士などが増えれば子どもたちが勉強する機会も増えていくことでしょう。
James氏は、ソーマ・バックスを設立し、ナイジェリア、ルワンダ、マダガスカル、コンゴ民主共和国の慈善団体や、ポーランド、ドイツ、オランダ、ケニアのファッションブランドにバックパックを販売してきました。新たなビジネスチャンスとしてSoma Bagsが世界に広がり、地域の活性化に役に立てばいいと考えます。
Soma Bagsが切り開いて行く未来は明るいものとなり、アフリカの貧困の連鎖を断ち切るものだと思います。
私もこの活動を奨励し、世界中に広がることを願っています。
参照元:CNN.co.jp ソーラー充電式バッグパック、日没後も子どもたちが読書可能に タンザニア2025年2月2日1日


noteでも書いています。よかったら、読んでみてください。
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