ノーベル平和賞受賞〜AKARIライターが考える戦争と平和とは?~

夜空の広島原爆ドーム

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はじめに

今年のノーベル平和賞に被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が選ばれました。

日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶりとなります。

日本被団協は、広島や長崎で被爆した人たちの全国組織で、原爆投下から11年後の1956年に結成されました。

今回のノーベル平和賞受賞を受けて、AKARIの記事の中から戦争や平和に関する記事をまとめてみました。

どんはれさん

「現在、なおも語り継がれる「火垂るの墓」初の190ヵ国世界配信について」

『一生に一度は観た方がいいが、二度目を観るのはつらい作品』と言われています。子どもの頃に観た印象と大人になってから観る印象は大きく変わってくる作品だと思います。

この物語の主人公である清太の命日9月21日の前日、9月16日に「火垂るの墓」は日本以外の190ヵ国で世界配信されることになりました。海外からはさまざまな反響があり、英語圏の映画レビューサイトで高評価を受けています。

美しい蛍の光とともに幼い兄妹の生き様が映し出され、タイトルを聞いただけでも涙を禁じ得ない作品となっています。

「ウクライナ戦争~小川未明「野ばら」から紐解く~」

・小学生の頃、国語の教科書に掲載されていた「野ばら」というお話を読みました。この物語はウクライナとロシアの関係みたいに思えました。

私が思うに、戦争をなくすためには、まず歴史を学ばなければなりません。無知が一番よくないと考えます。ウクライナとロシアの歴史を学ぶこと。それは、日本人の私たちにとって関係がないことではありません。歴史的背景により、ウクライナにとっても、ロシアは兄弟のような国であり、心情的には親和的でした。

野ばら

makoさん

「〜戦争は2度と起こしてはならない!老親の悲痛な叫び!〜私が感じていること」

・戦後まもなく79年を迎えようとしています。

世界中で今も無くならない戦争の報道がされるなか、私は戦争を体験した両親のもと育ち、その私が記事にする事で皆さんに何かを感じて頂ければと思います。最後まで読んでくださるとありがたいです。

私には海軍飛行予科練習生に少年兵として志願した亡き父、そして広島出身で父親を戦争で亡くし、また原爆で親戚を亡くした母がいます。その両親から戦争の話を聞いたのは、父が亡くなる数年前のことでした。

ふたりとも、戦争で起こったことを話さずにずっと口を閉ざしていました。

夕焼けの中の夫婦

Saladさん

「子どもに戦争どうやって伝えるか~専門家に聞いた5つのポイント~」

・緊迫するウクライナ情勢。

子どもたちも、その様子をTVなどで目の当たりにしていることでしょう。

戦争に関する情報により、子どもたちが不安や緊張を抱いている可能性もあるとして、国際的に活動するNGO(セーブ・ザ・チルドレン)が子どもと戦争について話すときの5つのポイントをまとめ参考にしてほしいと呼びかけています。

子供の手と大人の手

金次郎さん

「続く危うい世界情勢、ロシアによるウクライナ侵攻からもうすぐ1年」

日本が戦争に巻き込まれたら、私たちも今の平和な生活や仕事も出来なくなるでしょう。

現在のウクライナ国民の様に「何時ミサイルが飛んで来るか?」と脅えながら暮らさないといけなくなりますし、仕事どころではないです。

その事は、私の親世代が肌身で体験しています。

膨大な犠牲者を出した、第二次世界大戦が終わって78年。

各国とも第二次世界大戦の反省は、どこに行ってしまったのでしょうか?

道を歩く兵隊

翼祈(たすき)さん

『チェルノブイリ1986』。〜人類史上最悪の原発事故の実話映画公開〜  

1986年4月に起こった、チェルノブイリ原発事故。その映画はロシア制作で公開が予定されており、最初はロシアの軍事進攻で公開が危ぶまれていましたが、「収益をウクライナの人の人道支援の寄付にするため」と発表され、日本での公開も決定しました。

この未曾有のチェルノブイリ原発事故という大惨事は、のちにソビエト連邦が崩壊した一因になったともいわれており、これまでに沢山のドキュメンタリーや劇映画、海外ドラマなどが製作されました。

『戦争と女の顔』《同志少女よ、敵を撃て》。〜PTSDを抱えた元女性兵士を描く映画と、本屋大賞2022〜

今ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で話題となっている漫画[戦争は女の顔をしていない]の原作を映画化した、『戦争と女の顔』が日本でも公開されることが決まりました。

本作は、日本でも大きな話題となった証言集、ノーベル文学賞作家のスベトラーナ・アレクシエービチの[戦争は女の顔をしていない]が原案。1945年のレニングラード(現:サンクトペテルブルグ)を舞台に、PTSDを抱えた元女性兵士の生と死の闘いを描き出します。

『ひまわり』。〜ウクライナで撮影された、今再上映が日本全国で拡大中のこの映画について、もっと詳しくー。〜 

壮大な向日葵畑など、実際のウクライナの景色の中で撮影され、イタリアで半世紀前に公開された映画『ひまわり』の再上映が、日本各地で広がっています。

これだけ支持を集める理由は何なのか?今回はウクライナの人々への支援にもつながるこの『ひまわり』という映画と、関連書籍について綴ります。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ウクライナを舞台に第2次世界大戦下で引き裂かれる男女の悲恋を描いた映画『ひまわり』が日本全国の映画館で再上映され続けています。映画の興行収入の一部はウクライナの人たちのために寄付されるといい、ウクライナの人々への人道支援の輪が拡大しつつあります。

ひまわりの花

Pinkさん

『ウクライナの子ども達によるアートプロジェクト「Behind Blue Eyes」について』

今もなお続いているロシアによるウクライナへの侵攻。そしてその他でも、終わることのない戦争。ニュースで見るたびに辛い気持ちになり、次第にニュースを見ることや、戦争について考えることを避けてきました。

そんな時に読んだ記事なのですが、その中に出てくるボランティアによるこのプロジェクトは、今後のウクライナの未来へと繋がるのではないかと、希望を感じています。

かつて日本も戦争を経験し、世界で唯一の被爆国となっています。長崎の原爆投下ですが、当初の予定が福岡だったと知ったとき、私は複雑な気持ちになりました。小学校の修学旅行で行った長崎。被爆者の方から聞いた話と、原爆が投下された後の屋根瓦に触れた時に感じた恐怖。

どうか戦争のない未来が訪れますようにと願いを込めて今回記事を書きました。

工作をする子供たち

さいごに

私の家族の中で、唯一戦争経験があるのは、父方の祖父でした。満州に渡ったと話しておりましたが、詳しい話までは聞くことができませんでした。

ただ、大砲を打つときに耳を悪くしたという話だけでした。それ以上を語らない祖父に、それ以上は聞けない。聞いてはいけないような気がしました。

今回、ノーベル平和賞に被団協(日本原水爆被害者団体協議会)様が選ばれたことは、とても素晴らしいことだと思います。

そして、少なくなっていく戦争経験者や、語り手の代わりに私たちができること、伝えていくということを続けたい。そう思いました。

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。